2006年06月29日
ヤ軍&Rソックス、球宴ア野手独占
夏の祭典、オールスター・ゲームが間近に迫ってきた。77回目となる今年は7月11日にピッツバーグのPNCパークで開催される。
気になるファン投票だが、6月27日に発表された第5回中間発表で驚かされたのが、ア・リーグ。6つある野手部門のトップをヤンキースとレッドソックスの2チームの選手が独占しているのだ。
ヤンキースはロビンソン・カノが二塁で、デレク・ジーターが遊撃で、アレックス・ロドリゲスが三塁で1位になり、残りの3部門は外野のマニー・ラミレスらレッドソックスの選手で占められた。もちろん外野手は先発は3人だし、捕手部門では首位のジェーソン・バリテックにタイガースのイバン・ロドリゲスが肉薄しているので結果はわからない。しかし、この2チームの人気の高さにはあらためて驚かされるばかりだ。
ナ・リーグも東地区で首位を独走するメッツの選手が3部門で投票数トップを獲得しているが、あとはバラけている。
一方日本人選手に関してだが、マリナーズのイチローがア・リーグ外野手部門の3位となっている。得票数は139万3462票で、4位のジョニー・デーモン(ヤンキース)に17万票以上差を付けており、このまま順位を維持できそうだ。イチローはこれまで5年連続出場を果たしているが、昨年はファン投票で選ばれず、初の途中出場となっただけにぜひスタメンに返り咲いて欲しいものである。
ホワイトソックスの井口資仁は2塁手部門3位。トップのカノとは15万票以上、2位のマーク・ロレッタ(レッドソックス)とも11万票以上差があるため、逆転は難しそうだ。
またマリナーズの捕手、城島健司は発表された5位以内には入っていなかった。
さらに負傷欠場中のヤンキース松井秀喜だが、51万2222票を獲得しており、外野手部門で13位に入っている。これはさすが松井といったところか。
最終の投票結果は7月2日で、投手と控え選手を含めた31人ずつが発表され、さらに後日最後の32人目の選手がインターネットでのファン投票で決定される予定。現在の投票はMLBの公式サイトからも行うことができ、現地29日、日本時間の30日が最終日となっている。日本語の投票ページも用意されているので、ぜひあなたも最後の1票を投じてみてはいかがだろうか。
June 29, 2006 12:21 PM
2006年06月22日
ヤンキース戦チケットが狙い目
ここ数日ニューヨークは30度を超える日が続き、既に夏の様相だ。日本ではそろそろ夏休みの予定を立て、中にはMLB観戦を予定されている人もいるのではないだろうか。
そこで現在のニューヨーク・チケット事情を、ニューヨーク地区でスポーツやコンサートなどのチケット手配を行っているマンハッタンエンターテイメントの中原氏にインタビューした。
まず気になったのが、松井秀喜の負傷、戦線離脱が与えたヤンキース戦チケット販売への影響。中原氏によると「影響はかなりあります。ただし思ったよりは悪くないんです。松井選手を見に来るという方が多いのは事実ですが、日本人でもヤンキースを好き、ファンという方が増えているように思います。なのでそれほど落ち込まなかったのかもしれません」とのこと。ヤンキース人気の定着をこんなところでも感じることができた。ちなみに売れ行きが落ちた分、取りやすくなっているという。逆に狙い目かもしれない。
対して、地区首位を走っているものの松井稼頭央をトレードしたメッツに関しては「チーム自体は好調ですが、チケットの売り上げはあまり伸びていません。これはもともとヤンキースに比べて人気が今ひとつということがあるので。カズ選手に関連してということでは1年目は良かったのですが、その後は調子が良くないこともあって、どんどん落ちていたような状況でした」という。ただ今後、後半戦に入ると地元のチケット需要は上がりそうだ。
これからの人気カードについて聞くと「7月14日からホワイトソックスがヤンキースと対戦しますが、このカードは人気があります。去年のワールド・チャンピオンということでゲームとしても面白いですし、井口選手を見たいという方も多いです。あとはやはりヤンキース対マリナーズ戦ですね。イチロー選手は何度もニューヨークに来ていますが、城島選手が初めて来るということで、相変わらず人気がありますし、お勧めです」ということだった。
気になるチケットの価格だがシアトル戦の場合、1階内野席で150ドルぐらい。一番高いのは9月のレッドソックス戦で、シーズン終盤ということもあり、同じ席で250ドル程度になるらしい。
また、既に「松井の復帰時期を予想して、8、9月のヤンキース戦チケットを購入される方が少しずつ増えています」とか。確かに伝統のヤンキースタジアムに戻ってきた松井の姿を見に行くのはなかなか魅力的ではある。
MLBを直に体験しに来られる人がこれまで以上に増えることを期待したい。
●マンハッタンエンターテイメント:http://www.manhattanent-usa.com
June 22, 2006 01:59 PM
2006年06月15日
稼頭央復活へ最適ロッキーズ
9日、松井稼頭央がメッツからロッキーズへトレードされた。そのニュースを聞いたとき、ついに、という気持ちと、やっと、という気持ちが交錯した。
打撃不振でスタメン落ちしていた松井だが、昨季もけがや守備の不調などで本来の力を発揮できず、メディアやファンから批判を受けていたのは周知のこと。以前からメディア環境が厳しいニューヨークを離れ、受けるプレッシャーが軽いチームでプレーしたほうがいい、という声は多かった。
コロラド州デンバーに本拠を置くロッキーズはまさにそんな新規巻き返しにぴったりなチームといえるだろう。ホームのクアーズフィールドは高地にあることから打者に有利なスタジアムとも言われている。この点でも今の松井にはいいかもしれない。
松井はメッツとの契約にトレード拒否条項を盛り込んでいたが、これを撤回して移籍を受け入れている。その理由を「フレッシュな気持ちで行きたかったから」とコメントしたそうだが、彼自身今回のトレード内容が再スタートには最適なものと判断したのであろう。
当面はマイナーリーグ3A、コロラドスプリングズで調整するとのことで、14日現在すでに2試合出場している。まだ打撃が復調済みとはいえないようだが、メジャー復帰に時間はかからないと思われる。
注目したいのは、守備位置が遊撃に戻っていること。メッツでは失策の多さから失格のらく印を押されてしまったが、再びチャンスを与えられていることはとても喜ばしい。その実力の高さを再び証明して欲しいものだ。
ロッキーズでポジション争いのライバルとなるのはメジャー4年目、27歳のクリント・バームス。バームスの通算打率は2割6分3厘で、今季は13日までで2割1分2厘と不調。松井がマイナーで復調をアピールできれば、すぐに定位置を奪えるはずだ。
こうして見ると松井が一流選手として復活できる環境が確かに整っているといえる。あとは松井自身にかかっているのだ。
ロッキーズは8月18日からシェイスタジアムでメッツと3連戦を予定している。この対戦で松井がこれまで散々彼にブーイングを浴びせてきたメッツ・ファンを一気に意気消沈させる活躍を見せてくれると信じて、まずはメジャー復帰を待ちたいと思う。
June 15, 2006 11:09 AM
2006年06月08日
松井、復帰したらポジション争い?
5日からレッドソックスとの首位攻防の4連戦に入っているヤンキースだが、その陣容は万全とはとてもいえないものになっている。
松井秀喜、ゲリー・シェフィールドと外野の主力が共に左手首のけがで抜け、さらに右手親指への死球でデレク・ジーター遊撃手が5日から欠場しているのだ。ジーターの具合は幸い深刻ではないが、少なくともあと数日は欠場する見込みだ。
そんな状況での宿敵と対決に、ファンやメディアの多くが不安視していたが、意外にも執筆時点でヤンキースは2連勝している。第1戦の5日はここまで7勝を挙げているジョシュ・ベケット投手を打ち崩し、2回までに8点を挙げて13対5で大勝。さらに6日の第2戦は台湾人右腕、王建民が7回1失点の好投を見せて2対1で接戦を制した。
この第2試合で一番の見せ場となったのが8回2死でボストン・レッドソックスの主砲マニー・ラミレス外野手の打席。ワンボールからラミレスが放った打球は左中間に飛び、あわや同点本塁打かと思われた。しかし、この打球を左翼手のメルキー・カブレラがフェンスの上にグラブを突き出してジャンピングキャッチしたのである。これでヤンキースはリードを守れて勝利したのだから、まさにスーパーセーブと呼ぶにふさわしいプレーだった。
地元紙もニューヨークポストが両1面で報じたほか、ニューヨークタイムズもスポーツ面のトップでキャッチ場面の写真を掲載するなど、このプレーを大々的に伝えている。
カブレラが今季メジャーに昇格したのは5月9日。シェフィールドの離脱に伴いトリプルAのコロンバスから呼ばれているものだった。その後安定したプレーを見せており、打撃は25試合で、打率2割8分6厘、12打点と好調だ。まさに“穴を埋める”活躍といったところだろうか。
ただ長期的にはチーム全体の得点力の問題などもあり、依然駒不足という印象はぬぐえない。そのためか、5日付のニューズデーはレッズの強打者ケン・グリフィー外野手の獲得に乗り出す可能性が高い、というコラムを掲載している。高額年俸の問題などもあり、実現するかどうかは分からないが、今後補強の動きはありそうだ。
一方、松井のリハビリも順調なようである。もし早期の復帰が実現すると松井はいきなり熾烈(しれつ)なポジション争いに巻き込まれる、ということになるかもしれない。松井ならそれを嬉々として受け入れるだろうが、ちょっと心配になったりもしている。
June 8, 2006 01:51 PM
2006年06月01日
ピンチ稼頭央、底力を出せ!
前回“気になる”と書いて心配していたら、その4日後厳しい決断が下されてしまった。5月28日からメッツの松井稼頭央がスタメン落ちしているのだ。
この日、ウィリー・ランドルフ監督は松井を先発から外し、「今後は誰を二塁に起用するか、その日ごとに決める」との新方針を明らかにしたのである。この“誰”とはホセ・バレンティンとクリス・ウッドワードのことで、松井に関しては「カズが復調できるようもう一度トライするつもりだ。これで彼の仕事がなくなるというわけではない。そういうことじゃない。彼が復調することを望んでいる。少し不振なだけだ」と苦しい説明をしている。現状ではレギュラー入りには失格という判断をしたということなのだ。
こうなった原因は前回も書いた打撃不振。30日までで今季の打率が2割1分1厘、5月だけだと1割7分4厘、さらに27日までの7試合を見ると27打数でたったの3安打だった。確かにこれではレギュラーで使い続けるのは難しいのも事実である。
しかもその後松井にとってさらにツラい展開になっている。レギュラーに定着するほどの力はないと判断されていたバレンティンが、松井に代わって起用された28日から好調なのだ。28日から3試合で11打数5安打、特に29日のダイアンモンドバックス戦では4打数2安打1本塁打、3打点を挙げる活躍を見せた。
地元紙は当然のごとくこれに即座に反応している。30日付のニューヨークタイムズは「バレンティンがおそらくカズの仕事を勝ち取る」との記事を掲載。バレンティンの活躍を紹介したうえで、松井は職を失ったわけでも解雇されたわけでもないとしながらも「サヨナラ、カズ」と見放したような表現までしているのだ。
ただマスコミはともかく、松井にはまだチャンスが残されている。ランドルフ監督はその言葉どおり、28、29日の試合で代打で松井を起用した。どちらも凡退してしまい、さらに30日のダイヤモンドバックス戦には出場機会がなかったのだが、少なくとも機会は与えられている。代打ではコンスタントに成績を残すのは難しいかもしれない。しかし、松井には少ないチャンスをモノにできる力があるはずだ。なんとか復調し、1日も早くレギュラーの座を奪い返して欲しいものである。
June 1, 2006 01:13 PM
