渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2006年02月16日

WBC米国代表発表、豪華顔ぶれズラリ

 14日ワールドベースボールクラシック(WBC)の米国代表ベンチ入りメンバー30人が発表された。ヤンキースのデレク・ジーター、アレックス・ロドリゲス、レッズのケン・グリフィーJr.などが選ばれている。

 全国紙USAトゥデーは15日付スポーツ面で、3月7日に行われるメキシコとの開幕戦での予想先発メンバーを掲載した。

1) ジョニー・デーモン(左翼)
2) デレク・ジーター(遊撃)
3) アレックス・ロドリゲス(三塁)
4) マーク・テシェーラ(DH)
5) デレク・リー(一塁)
6) ケン・グリフィーJr.(右翼)
7) ヴァーノン・ウェルズ(中堅)
8) ジェイソン・ヴァリテック(捕)
9) チェイス・アットリー(二塁)
先発) ジェイク・ピービ

 まさにオールスター・チームといった顔ぶれだ。

 また、このメンバー発表に合わせ、今シーズン現役を続行するかどうかが注目されているロジャー・クレメンスが会見を行ったことも、各メディアが報道している。

 クレメンスは昨年亡くなった母親が生前彼の引退を勧めていたことを明かし、そのうえで現役を続けるかどうかは「(WBCでの)結果と大会後の調子を見てから決断を下すつもりだ」とした。場合によってはWBCがそのピッチングを見られる最後の機会になるかもしれない。

 さて、このメンバー発表でこれまで何度かお伝えしたWBCへの関心の薄さが解消されたかというと、そうでもない。トリノ五輪のまっただ中ということもあるが、メンバー発表の報道はいずれもクレメンスの発言報道と同じぐらいか少ないぐらいで、ここニューヨークで野球トップのトピックとして報道されたのはメッツのペドロ・マルチネスがキャンプ入りしたことだった。やはり駆け出しのWBCよりも地元チームの主力が気になる、といったところだろうか。

 ちなみにペドロは約6kg体重が増えた状態で参加となり、つま先の負傷と共にメディアの関心を集めているようだ。

 メッツは松井稼頭央に加え、前日本ハムの入来が先発5番手争いをしそうなだけに、今後のキャンプの推移が気になるところだ。

 WBCとキャンプ、オープン戦が平行して進むだけに、ファンにとっては気もそぞろな春になりそうである。

【ジャーナリスト 渡辺 史敏】

February 16, 2006 07:00 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年02月09日

スーパーボウル途中WBCのCM流すも…

 全米がNFLスーパーボウルに沸いた5日、間近に迫ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について興味深い動きが2つあった。

 1つはニューヨークタイムズがこの日創刊したスポーツ誌「PLAY」が「ベースボールの新世界順位」と名付けた2ページに渡る記事を載せたこと。同誌は日曜版に添付される雑誌で、記事はWBCを展望したもの。参加16カ国のなかで、日本、米国、ドミニカ共和国、ベネズエラの4カ国の準決勝進出を予想し、それぞれの特徴を紹介している。

 日本については「ジャパニーズ・スモール・ボール(と1人の強打者)」という見出しがつけられた。スモール・ボールは機動力野球のこと。チームについては「チームワークと投手のコントロール、“スモール・ボール”を重視し、才能ある選手がそろっている」と高評価されている。

 そのうえで、松中信彦を「世界最高のスラッガーの1人」としたほか、投手では松坂大輔、渡辺俊介を注目選手にあげている。

 “日本チームの顔”であるイチローに関してはロジャー・クレメンスに対し、これまで20打数2安打と苦手にしていることを指摘しているのも興味深かった。

 ちなみにアメリカチームについては「アメリカの選手名簿は2020年ごろ、クーパータウン(MLB名誉の殿堂)で見られるであろう名前が並ぶ」とドリームチームであることが強調されていた。

 もう1つのトピックはABCが全米放送したスーパーボウルの試合中継でのこと。第4Q8分過ぎにWBCのコマーシャル(CM)が流されたのだ。

 デレク・ジーターやアルバート・プホルズ、さらにイチローが登場、顔が国旗カラーに変わり、最後にロジャー・クレメンスが「私は国のために参加する。あなたの応援を期待している」という内容。

 同中継は41.6%という高い視聴率を記録し、その注目度はダントツ。それだけに今ひとつ盛り上がりに欠けるWBCの注目度がこのCM放送でアップしたことを期待したい。放送料は30秒1回が平均250万ドルと言われており、MLBにとっても大きな賭だったに違いない。

 ただ翌日USAトゥデーが発表したスーパーボウルCM人気ランキングによると、58CM中41位だった。ウケを狙った特別制作CMが多い中で、ちょっと構成がマジメすぎたのが響いたのかも。

 盛り上げもなかなか難しいものである。

【ジャーナリスト 渡辺 史敏】

February 9, 2006 07:00 AM | トラックバック (0)