2005年12月08日
ラミレス獲得ではじき出される稼頭央
6日付のニューヨーク地元紙デイリーニューズは裏1面にメッツの2塁手、松井稼頭央の写真と「カズは出なければならない」という見出しを全面に掲載した。
これはここのところニューヨークの地元メディアが盛んに報じている、メッツによるレッドソックスの強打者マニー・ラミレスのトレードでの獲得を目指す動きに絡んだ記事を紹介したもの。くだんの記事は運動面のトップで2ページに渡って掲載されている。
同記事によると、ラミレスの年俸総額は来季以降の3年間で5700万ドルとなる。さらに既に大型補強を重ねているメッツの来季年俸総額は既に今季の水準に達しつつあることを指摘。ラミレス獲得には来季が契約最終年で800万ドルの松井を放出する必要があり、チームはその方向で動いているというのだ。
さらに松井と結んでいる現契約のトレード条項にも言及、ヤンキース、ドジャース、エンゼルスは松井の承諾なしで、それ以外の球団については承諾が必要という内容になっているともしている。その上でメッツが松井の年俸の一部を負担する形にしなければ移籍先を見つけるのは難しいだろうという見方も示している。
さらにメッツGMオマー・ミナヤは「今は松井が我々の二塁手です」と語った後「いつも選択肢を探しているか? たしかに。しかし松井と一緒に行かないといけないのなら、我々は松井とやって行く用意がある」とコメントしたとしており、かなり厳しい状況であることを伺わせる構成となっているのが特徴だ。
ちなみにニューヨークタイムスやニューヨークポストなどの地元他紙は同様の記事を掲載していなかった。さらに翌7日付のデイリーニューズのメッツ関連記事に松井に関する記述はまったくなかった。トップ扱いで抜いた形で掲載されたものの、あくまでデイリーニューズなりの“状況分析”だったのかもしれない。
ラミレス獲得のために松井がはじき出されるというのは、なんとも嫌な感じだが、そういった標的にされやすい評価を松井がメディアやファンから受けているのもまた事実なのである。
果たしてメッツは続く補強策の中で松井をどう扱っていくのか。なんとも落ち着かないオフシーズンが続いていきそうだ。
【ジャーナリスト 渡辺 史敏】
December 8, 2005 07:00 AM
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