渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2005年12月22日

デーモン獲得でヤンキースの中堅埋まる

 日本でも報道されているように、20日ニューヨークの地下鉄・バスが25年ぶりのストに突入した。執筆時点でもストは続いており、筆者を含め多くの人が不自由な生活を強いられている。

 21日付の地元紙1面は当然このスト突入で埋められたが、裏1面はというと「ジョニー」という名前が各紙で踊ることとなった。

 ジョニーとはレッドソックスからFAになっていたジョニー・デーモン外野手のこと。ヤンキースと4年総額5200万ドルで契約することに基本合意に達したことを大々的に伝えたのだ。

 合意が明らかになったのはデーモンがボストンのテレビ番組で「とても難しい決断だったが、ニューヨークは積極的だった。それで取引が成立したんだ」と発言したため。

 4年間5200万ドルという契約は松井秀喜が11月に結んだものとほぼ同じだ。

 ニューヨークポストやデイリーニューズは、最初7年契約に固執していたデーモンとその代理人スコット・ボラスに対し、ヤンキースは待ちの姿勢で4年で折れてくるのを待ち、レッドソックスが示した4000万ドルよりも高い金額をタイミング良く提示して合意に達した、とする交渉経緯の内部情報を掲載している。まさに丁々発止のやりとりがあったようだ。

 デーモンの獲得によって遂にヤンキースの中堅が埋まることになる。ただ肩がそれほど強くない点はどのメディアも指摘しており、守備面においてバーニー・ウィリアムズに代わる大型補強といえるかどうかは不安だ。

 攻撃では今季3割1分6厘をマークし、8年連続100得点以上を記録しているデーモンが1番に座るのは確実と見られている。これにより長く1番を打っていたデレク・ジーターが2番に回ることになりそうだ。

 ニューヨークタイムズは以下のような来季予想打順を掲載した。

1 ジョニー・デイモン 中堅
2 デレク・ジーター 遊撃
3 アレックス・ロドリゲス 三塁
4 ジェイソン・ジアンビ 一塁
5 ゲイリー・シェフィールド 右翼
6 松井秀喜 左翼
7 ホルヘ・ポサダ 捕手
8 バーニー・ウィリアムズ DH
9 ロビンソン・カノ 二塁

 ほぼこれで決まりだろう。来季も恐ろしく強力なラインアップになりそうだ。

 ちなみに自身を「愚か者」と呼ぶデーモンのトレードマークはひげと長髪だが、デイリーニューズは「デーモンのヤンキースとして最初の仕事は理髪店に行くことだろう」としている。ヤンキース仕様の外観も契約の最優先事項の1つなのかもしれない。

【ジャーナリスト 渡辺 史敏】

December 22, 2005 07:00 AM

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