2005年11月03日
松井の去就は…ヤンキース補強会議
ニューヨークの地元紙は2日、一斉に1日から始まったヤンキースの会議について報じていた。この会議はジョージ・スタインブレナー・オーナーをはじめ、フロリダ州タンパを拠点とする球団幹部が中心メンバーとなって、今オフの補強策について話し合われているもの。
この“タンパ”というのが、今のヤンキースではキーワードになっている。ニューヨークから遠く離れた場所にいる幹部たちと、ブロンクスにあるヤンキー・スタジアムを拠点とする“現場”との間にしばしばあつれきが生じることが指摘されているのだ。先に契約を更新したブライアン・キャッシュマンGMも会見でそのことに苦労したことを認める発言をしていたほどである。
今回の会議は、そうした問題を解消する意図が見られると指摘した記述が、いくつかの記事に出ていた。会議がニューヨークで開催された、ジョー・トーリ監督が2002年以来初めてこの会議に参加した、といった点である。その上でニューヨークポストは、スタインブレナー・オーナーの「彼らはうまくやった。結果はまだ完全ではないけどね」というコメントを掲載しつつ、前後してキャッシュマンが「その点については話すことができない」と4時間にわたった会議の内容について明言しなかったともしており、問題が解消されたかどうか不明だと指摘するような表現をしている。
と同時に、各紙ともそんな背景や会見にかかわらず、会議の主な議題は明白、としているのも特徴的だ。これまで何度も指摘されてきた通り、中堅をどうするか、15日で契約が切れる松井秀喜との契約は、その他のチームを離れる選手とその穴を埋めるFA補強は、について話されているに違いないというのだ。特に松井については中堅に回すという案もあり、それらの中でも重要視されているというのも同じ。
確かに今の状況では、これらについては疑いようがないともいえよう。とりかかるべき問題は明白なのである。
松井の問題について、1日付のニューヨークポストはキャッシュマンが「15日までにサインできなければ、松井はチームを去ることになる」とコメントしたことを掲載。さらに2日付では松井の代理人であるアラン・テレムがヤンキースとの交渉は来週のGM会議で本格化するだろうと語ったとしている。
こうしたことから、今回の会議中に松井の契約交渉が進むことはなさそうだが、逆に松井側に対し、どこまでの条件を飲む用意があるかがここで決まるのではないかと思われる。
これまで松井の残留は確定的と見られていたが、急転直下ということもあるかもしれない。タンパの幹部たちが会議で松井を過小評価しないでくれることを願うばかりである。
【ジャーナリスト 渡辺 史敏】
November 3, 2005 07:00 AM
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