2005年10月19日
最大の関心事はGMの去就
2005年ワールドシリーズの開幕が目前に迫っているが、ニューヨークのメディアはすっかりシーズンオフ・モードに入ってしまった。ホワイトソックスの活躍が地元タブロイド紙の裏1面を飾ってはいるものの、ヤンキースがプレーオフを争っていたときの熱狂はどこへやら、といった感じだ。
そんな中、ヤンキースファンにとって大きな関心事になっているのがチームの改変。先週もお伝えしたように松井秀喜を含め、移籍、退団の可能性がある選手が既に一通り報道された。
ただし、今シーズンオフに関しては、選手の入れ替わりよりも前に、もう1つ大きな人事問題が存在し、その行方をみんなが見守る状況になっている。
その大問題とはゼネラル・マネージャー(GM)のブライアン・キャッシュマンの去就である。キャッシュマンは1998年にGMに就任以来、他に類を見ない豪華な選手陣をそろえることに成功してきた。今季の2億800万ドルに上る年俸総額は本当に目もくらむばかり、という表現がぴったりくるチーム構成だった。
だが、同時にワールドシリーズに届かないシーズンが続いている。今季の投手陣崩壊など、ケガという不確定要素はあったとはいえ、果たして人選は正しかったのか、という疑問が出るのも仕方ない。
また、キャッシュマンの側からすれば、ある意味、MLBで1番過酷なチームのマネジメントを任されるプレッシャーは、計り知れないものがある。彼自身もいろいろ考えることがあるだろう。
そんなキャッシュマンの契約は10月31日までとなっている。来季のGMが決まらない限り、チーム編成の方針も決まらないので、チーム関係者やファン、もちろん選手たちもキャッシュマンの動向に注目し続けているというわけである。
ちなみにニューヨークポストは、13日付紙面で「ボンバーズはキャッシュが戻ることを望んでいる」という記事を掲載。ジョージ・スタインブレナー・オーナーはキャッシュマンを高評価しており、契約更新を期待している、と伝えている。その他の新聞もキャッシュマンの動向を見守るという感じの報道が多く、チーム、マスコミ側は残留希望のようだ。
いずれにせよ、来季に向けて時間はない。ワールドシリーズの盛り上がりの裏でヤンキースも一見静かに、しかし、激しい動きを見せることになりそうだ。
【ジャーナリスト 渡辺 史敏】
October 19, 2005 10:45 PM
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