2005年09月15日
ヤンキースの浮沈握る松井
注目された7日から13日までの1週間におけるヤンキースの成績は4勝2敗だった。宿敵レッドソックスとの3連戦も、2勝1敗で勝ち越しに成功している。レッドソックスは同じ1週間で3勝4敗、13日終了時点のゲーム差は先週7日時点より1.5ゲーム縮まり、2.5となったが、2.5もある、とも言える。それより深刻なのは、ワイルドカード・レース。インディアンスが6勝1敗だったため、ついに2位に転落、ゲーム差1となってしまった。
リーグ戦の厳しさを感じた1週間で、地元メディアはもちろん、連日熱狂的な報道を続けたが、その中で良くも悪くも目立ったのが松井秀喜だった。ニューヨーク・ポストを例に挙げると、8日付から14日付まででヤンキースの選手が裏1面を飾ったのは実に6回。そのうち2回登場したのは松井だけなのだ。
ただし、1回目の11日付に関しては悪い方での登場となっている。10日のレッドソックス戦でヤンキースは2-9で敗れたのだが、松井は4回表1死満塁でレフトフライをまさかの落球。この失策が敗因となった。同紙はこの落球の写真に「ブロンクス・ブンブラーズ」という見出しで、負け試合を伝えている。ブンブルとはふらつく、という意味で、ヤンキースの別称ブロンクス・ボンバーズにかけたもの。失策で失点し、連勝できなかったヤンキースをフラフラしているととらえたのだ。
一転して、いい方での登場となったのが、14日付紙面。前日のデビルレイズ戦でヤンキースは20安打の猛攻を見せ、17点を挙げて圧勝した。この試合で松井は2本の二塁打を含む4打数4安打4打点と大暴れしている。その印象が強かったためであろう。裏1面には松井の打撃場面の写真が大きく掲載された。
ただ、写真に添えられた見出しは「手直しされたヤンキースのラインアップが、レイズにつけを払わせた」というもの。これはこの日、アレックス・ロドリゲスが2番、ジェーソン・ジアンビが3番、ゲーリー・シェフィールドが4番と打順が組み替えられ、それが功を奏したことを示している。松井はレッドソックス3連戦から5番を打っており、この日打順が変わったわけではないのだが。
いずれにしろ、松井はヤンキースの浮沈を握る中心選手となっている。彼がいい方で1面を飾る日がこれまで以上に増えれば、チームのプレーオフが見えてくるのは確実だ。
最後に、もう1つのヤンキースの話題を。
以前紹介したマイナーリーグ1Aのスタッテンアイランド・ヤンキースがプレーオフを勝ち抜き、ファイナルのチャンピオンシップ・シリーズへ進出した。優勝を決するシリーズはブルージェイズ傘下のオーバン・ダブルレイズを相手に14日から3回戦制で行われる。
MLBのヤンキースよりひと足早く栄冠をつかむことになるか、こちらも注目だ。
同チームの日本語ウェブサイトは、http://www.siyanks.jp
【ジャーナリスト 渡辺 史敏】
September 15, 2005 07:00 AM
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