渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2005年07月14日

ピアザ、最後の球宴か

 12日にデトロイトで開催されたオールスターゲームは、ア・リーグが7-5でナ・リーグを破った。豪快な本塁打を放ち、守備でもファインプレーを見せたオリオールズのミゲル・テハダ内野手がMVPを獲得したほか、日本人で唯一選ばれたマリナーズのイチロー外野手が2点適時打の活躍を見せたのは既にご存じのことと思う。ニューヨークの地元メディアも、この球宴について詳しく報じた。

 そんな中で、新聞各紙がちょっと感傷的に伝えていたトピックがあった。ナ・リーグの捕手として出場したメッツのマイク・ピアザについてである。

 ピアザは今回球宴12回目の出場となったが、これが最後のオールスターになるだろう、というものだ。

 今年37歳になるピアザとメッツの7年間総額9100万ドルの契約は今年で切れるが、来年以降現役を続行するか、彼は明確にしていない。また、今回ファン投票で199万票あまりを集めて選出されたが、シーズン前半の成績は打率2割6分、本塁打9本と、決してオールスター級とは呼べないものだった。

 こうしたことから各メディアが注目したというわけである。

 ニューヨークポストなどによると、ピアザは5回に交代した後、この件について聞かれ、やはり来季以降のプレーについては明確にしなかったものの、「(フィールドへの)トンネルに入る直前、周りを見回したら、少しだけ感傷的になった」と明かしたという。さらに「自分がどれだけ幸運だったか分からない。これが最後になるなら、それでもいい。そうならないことを願ってるけどね。でもそうしたことすべてに納得しているし、楽しかった」と語っている。

 またニューヨークポストによれば、ピアザは長年のライバルであるロジャー・クレメンス投手とバッテリーを組むことを望んでいたのだとか。残念ながら、交代によってこれは実現しなかった。

 と、各記事を読むとやはりピアザは今季で引退か、と思ってしまう。だが、実際どうなるかは分からない。最近のMLBは、40代の選手が多数活躍しており、元“野茂の女房役”として日本でも知られるピアザの復調と長い現役生活を望みたいところだ。

 きらびやかさが印象的なオールスターゲーム。出場選手たちはそれぞれ違った思いを抱きつつ、その舞台に上り、華麗なプレーを披露してくれたのである。

【ジャーナリスト 渡辺 史敏】

July 14, 2005 07:00 AM

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