2005年05月05日
チケット事情に歴史と人気の深さを見る
日本のゴールデンウイークもいよいよクライマックス。メッツ、ヤンキースがともに調子に乗り切れていないが、日本からは多くのファンが生観戦に来られているようだ。そんな今シーズンの観戦チケット事情について、昨年もご協力いただいたニューヨーク地区の老舗チケット・エージェンシー、マンハッタンエンターテインメントの日本語担当、中原氏に聞いてみた。
まず同社が担当した日本からのGW期間中のチケット手配数だが、一昨年から1.5倍もの伸びを示した昨年よりもさらに増えたのだとか。特に多かったのは1日のヤンキース対ブルージェイズ戦とのこと。相変わらす人気のヤンキースが2日から5日までアウエーに出ていたため、ピークが前に来たのであろう。
そのヤンキースは、GW直後の9~11日にマリナーズと3連戦を行う。日本人にとっての人気カードだけに、GWほどではないが団体やこの3連戦のためにアメリカにやってくるファンなども多いとのことだ。
メッツは全体的にヤンキースの人気には遠く及ばないものの、チームの補強もあって昨年よりも人気が出ているとのこと。特に2、3日のフィリーズ戦は数多くの日本人が観戦したらしい。このあたりはやはりGW需要といったところか。
今シーズンはホワイトソックスの井口、高津、ドジャースの中村など日本人選手が充実している。と、同時にシアトルでは日本の観客数が減っているとの報道もされている。そのあたりについて中原氏は「ニューヨークでは人気の低下のようなことは感じられません。マリナーズの場合、チームの状態が良くなく、イチローだけが目的になるところがありますが、特にヤンキースの場合は松井人気だけではなく、他の選手も豪華だし、一度はヤンキースタジアムに行ってみたいということがありますから」と分析する。ただ、他の日本人所属チームへのチケット需要に大きな動きがない状態だそうで、「ニューヨークは野球以外にも観光やショッピングもできるので、来やすいということがあるのでしょう」とニューヨークという都市自体の人気も需要に影響していることを指摘した。
今後の人気カードだが、やはり一番人気は5月20日からと、6月24日から予定されているメッツ対ヤンキースのサブウェイシリーズだという。既に1枚500ドルを超える席も出ているらしいが、まだ入手可能とのことだ。
そしてちょっと驚きだったのは、ヤンキース絡みでサブウェイシリーズ、レッドソックス戦と並んで人気になっているのが、6月17日から予定されているカブスとの3連戦ということ。実はヤンキースに並ぶ名門カブスがヤンキースタジアムを訪れるのは、1938年のワールドシリーズ以来67年ぶりなのだ。チケット購入希望者に「昔からのファンが多いのが特徴」とのことで、こんなところにもMLBの歴史と人気の深さを感じた。
次に日本からの観戦者が急増するのは夏休み。中原氏によると購入手配に関してまだ動きは出ていないそうだが、「早ければ早いほどご希望のチケットがとれます」とのことなので、この夏に現地生観戦を予定している方はぜひ先手必勝を心がけていただきたい。
○マンハッタンエンターテインメント:http://www.manhattanent-usa.com/
【ジャーナリスト 渡辺 史敏】
May 5, 2005 07:00 AM
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