2005年05月12日
イケてない“マツイズ”
今シーズン初の松井秀喜とイチロー対決、ヤンキース対マリナーズの3連戦が終了した。結果はヤンキースの3タテで、7日から5連勝、ようやく調子が上向きになってきたようだ。
だが松井はというと、残念ながらチームの復調に乗った感じになっていない。今回の3連戦での打撃成績は14打数3安打。11日の第1打席では走者一掃の二塁打を飛ばしたが、それ以外は安打も含めゴロの多さが目立っている。このままでは一昨年地元メディアがつけた“グラウンド・ボール(ゴロ)・キング”というニックネームが戻ってきそうだ。
メッツの松井稼頭央も依然不調から復活していない。その結果、老舗総合スポーツ誌スポーツ・イラストレイテッドがその週のイケてる選手、チームとイケてない人たちを紹介する“ホット・アンド・ノット”のコーナーで、今週の“ノット”のトップに“マツイズ”を取り上げることとなってしまった。「日本からの輸入選手たちは完全に進路を見失っている」と2人の松井がそろって不調をかこっていることを、トップクラスの“イケてない”現象として全米に紹介しているのだ。なんとも歯がゆいものである。
さて、松井秀喜の不調だが、ニューヨークの地元メディアにたたかれているかというと、それ以上に不調の選手がやり玉に上がっているため、現在は意外と目立たない結果になっている。その不調選手とはジェーソン・ジアンビ。
かつてはア・リーグMVPに輝き、松井入団時にはヤンキース打撃陣の顔ともいうべき存在だったジアンビだが、今シーズンは打率1割9分5厘、3本塁打、6打点とどん底状態にある。4月28日のエンゼルス戦以来ヒットが出ておらず、10日にはついに欠場へと追い込まれてしまった。さらに試合前にジアンビとジョー・トーリ監督、ブライアン・キャッシュマンGMの3人が、今後の対策について話し合いを持ったことも明らかにされている。しかもその席でマイナーに降格して調整する案も出されたが、ジアンビが拒否し、トーリ監督もそれを了承したことまでが流れたのだ。
当然地元メディアはこの話題に飛びつき、11日のタブロイド紙のほとんどが4連勝ではなく、ジアンビの話題を1面トップ扱いで報じることとなった。ステロイド使用疑惑によるバッシングを乗り越えたと思っただけに、残念極まりなく思う。
ジアンビの今後が気になるが、この話題が落ち着くと現状ではクリーンアップで唯一2割4分を切っている松井に批判の照準が合わせられるのは必至であるということだ。松井は今、待ったなしの状況に追い込まれている。
【ジャーナリスト 渡辺 史敏】
May 12, 2005 07:00 AM
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