2005年03月31日
稼頭央、二塁転向に地元も期待
今回は前々回の松井秀喜に続き、メッツの松井稼頭央がシーズンを展望した各雑誌でどのような評価、期待をされているかを紹介していきたい。
まず注目したいのは、ほぼすべての媒体がメッツの内野陣について論評するとき、真っ先に持ってきているのが松井について、という点だ。昨年ニューヨーク・メディアがバッシングし、ホセ・レイエスと交換する形になった二塁の守備がやはり注目を集めているのである。
ただ悪い評価を受けているというわけではない。スポーツ専門誌スポーティング・ニューズ発行の「ベースボール 2005」が「マツイはセカンドへの転向で(守備の質が)上がるに違いない」「二塁から(一塁への)より短い投球距離によってエラーが減るだろう」と評しているように、このコンバートによってエラーが減り、守備が安定するだろうという評価がほとんどなのだ。
また、新任のウィリー・ランドルフ監督が名二塁手であったことから、その指導で守備の技術があがるだろうという予測もある。さらに「メッツはマツイがより向いたポジションで強化されるだろうと信じている」(スポーツ・ウイークリー)といったように、今回の転向に首脳陣が自信を持ち、松井を信頼していることを伝えている雑誌も多いのだ。
注目はされている、しかし肯定的な見方になっているということは、松井のポテンシャルの高さを皆が認めているということなのであろう。
では攻撃面はどうだろうか。こちらはかなり高い評価を受けているようだ。前述の「ベースボール 2005」では「マツイは状況に応じた打撃術の理解し、得点への意欲と犠牲打の能力を持った数少ないメッツ選手の1人」「完璧な2番打者」とほとんど手放しで絶賛されている。他の媒体でも松井の能力の高さを認めているところがほとんどで、さらに昨年チームトップの125安打を記録したものの、打撃、盗塁とももっと成績を上げられると見ているところが多い。去年の成績は守備の問題とケガの影響があって、本来の力はあんなものではない、といったところだろうか。
そうした期待を集める松井の所属するメッツだが、ペドロ・マルチネスやカルロス・ベルトランなど大型補強を行ったのは周知のことだろう。当然各媒体の予想も上位に入っているのかと思いきや、ナ・リーグ東地区3~4位にしているところが多かった。松井への期待と違って、そんなに生やさしいものではない、と厳しい目で見られているようだ。
果たしてメッツはそんな予想を裏切ることが、松井は2番二塁手としてそのけん引役になることができるだろうか。
【ジャーナリスト 渡辺 史敏】
March 31, 2005 07:00 AM
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