2007年09月26日
すべての試合が勝負!!「やったるで!!」と意気込みを見せてきたのは湘南の5年目・北川利之内野手だ。
28歳、大阪桐蔭-法大-川鉄水島、右投げ左打ち、02年ドラフト6巡目入団。高校時代の通算打率は3割以上で本塁打は30本とバットコントロールの良さを発揮した。大学時代は「競争が激しく苦しかったので成績は忘れた」と笑う。社会人時代は打率は3割以上で本塁打0本。02年にはアジア大会、インターコンチネンタル杯や都市対抗に出場し攻守にアピールした。
1軍初出場は03年7月5日広島12回戦(横浜)。初安打は04年8月8日のヤクルト20回戦で5回鎌田から左前打(横浜)。今年は1軍出場機会はないが通算32試合、打率1割8分4厘、本塁打0、打点0、三振12、四球2、失策1だが田代2軍監督は「いつでも1軍に送り出せる状態で本人もやる気十分で元気が良い。調子は良い」と1軍準備はOKだ。
ファームでは3月24日巨人戦との開幕戦で5回に深田の2球目ストレートを左前打、11回2死一、三塁で酒井の初球ストレートを右前打しチーム開幕戦勝利のV打点で好調なスタート。3月27日楽天戦では4回永井の3球目ストレートを左翼席に今季1号ソロ、9回にも小山の2球目ストレートを左翼席に2号ソロと1試合2ホーマー。本人も驚く程の好調。開幕から6試合連続安打、4試合連続打点。開幕から11試合を打率3割6分6厘、本塁打2、打点8と攻走守にアピールした。
北川は「4月中旬には腰痛で苦しんだ」と言うが4月13日グッドウィル戦では3、6、8回に安打し3回2死満塁では岡本のチェンジアップを左中間に安打して打点2を記録、チームの勝利に貢献した。5月に入っても8試合連続安打と好調。北川は「妻(真紀子)が料理上手で体調をコントロールしてくれるので感謝です」と家庭円満を強調。前半戦終了の5試合(17打数ノーヒット)は原因不明の不調だった。北川は「前半戦最後だけに気負い過ぎだったのかなあ!!」と振り返る。
前半戦を60試合、打率2割7分6厘、本塁打2、打点24、盗塁1、出塁率3割2分8厘の打率18位で終了した。後半戦は7月24日巨人戦で4回1死後、深田のカウント0-2からストレートを中越え二塁打でスタート。8月3日ヤクルト戦までの6試合連続安打と好スタートを切った。
8月9日ロッテ戦で4回の先頭打者で手嶌の6球目ストレートを67試合ぶり3号ソロでチームの勝利に貢献。8月24日グッドウィル戦の6回2死一、二塁で藤原の4球目ストレートを中越え二塁打の2打点で勝負強いバッティングで勝利に貢献。9月5日巨人戦では5回に門倉のスライダーを右二塁打、6回2死二、三塁で姜のチェンジアップを左前打の2打点、8回には加登脇のストレートを左前打の今季2度目の3安打で7試合連続安打と好調。湘南にマジックが点灯した9月14日から最終戦の22日までの8試合を打率3割3分3厘、本塁打2、打点9とチームを元気付けた打撃は評価できる。
田代2軍監督は「最後まで攻走守に力を出してくれた。全体的にコンスタントに粘り強い打撃を見せた。1軍に送り出してやりたい」と活躍を認めた。
9月24日現在、92試合、打率2割8分7厘、本塁打6、打点47、盗塁2で打撃15位内に顔を出し守備面では二塁手85試合で失策10、三塁手9試合で失策1、遊撃手8試合で失策1。北川は「開幕から好スタートを切り閉幕まで頑張れた。家族に感謝します。まだ試合が続きますが(フェニックス・リーグ=10月8日開幕)ケガをしないよう調整します」と満足そうな表情を見せた。
◆北川利之(きたがわ・としゆき)1979年1月8日生まれ。大阪桐蔭-法大-川鉄水島、174センチ、74キロ、右投げ左打ち。02年ドラフト6巡目入団。好きな言葉「やったるぜ!!」。遠投100メートル、本塁から一塁までの走力4・0秒。好調の原因は「夜間練習で筋力トレーニング、打撃練習などで調整がうまくいった。ゲームに全能力を出し切れたのが良かったのかなぁ」と振り返る。血液型A。夢は「1軍に定着し妻にゆっくりと野球を観戦させたい」と言う。
<巨人7年ぶり22回目優勝!!>
巨人は9月18日グッドウィル戦に8-7の辛勝で通算22回目の優勝に一歩前進した。1回1番松本の右三塁打を口火に死球、3安打で先発のギッセルを攻めた。グッドウィルも1回1番の大崎が先発の三木から3球目カーブを先頭打者本塁打の3号。3連打で1失点の合計2失点。巨人は4回に敵失で逆転したがグッドウィルも5回に三木が4番高山に2球目ストレートを右中間二塁打の同点打で三木をKO。後半はグッドウィルが攻める。6回に2安打と敵失で1得点で5-4と逆転。巨人は7回に2死二塁で1番松本がギッセルの3球目ストレートを同点の右前打。巨人も反撃だ。8回2死二、三塁で7番川中の一ゴロを貝塚がハンブルして7-5とリードした。グッドウィルも8回1死二、三塁で代打の平尾が救援の深沢の2球目ストレートを勝負強く左二塁打の同点打で7-7。9回の巨人は1死から1番松本がこの日3本目の安打で出塁、送りバントの打球を上本捕手が痛い失策で一、三塁で4番亀井が救援の宮越のカウント2-3後のフォークを勝ち越しの中前打で8-7と逆転。巨人の7番手、越智も苦しいピッチング。2死満塁でグッドウィルはサヨナラの場面だ。1番の内田と勝負。カウント1-3から内田は打って右飛。越智は「苦しかったが勝負して良かった。チームの勝利に役立てた。これからも頑張ります」とホッとした表情を見せた。9月17日湘南-楽天戦で湘南は4-5で敗れて巨人はマジック1とした。そして9月21日ヤクルト戦に6-4で勝ち7年ぶり通算22度目の優勝を決めた。吉村2軍監督は「優勝が出来ました。9月29日のファーム日本選手権(ウエスタン・リーグ優勝は中日)にも勝って選手達と喜びを噛み締めてみたい」と監督就任2年目での優勝を喜んだ。
○…楽天のベテラン吉岡雄二内野手(36=帝京-巨人-近鉄、189センチ、90キロ、右投げ右打ち、18年目=巨人に89年ドラフト入団、イースタン・リーグ94年に22本で本塁打王)は9月19日ヤクルト戦で豪快な1発を見せチームを勝率5割(創立3年連続勝率5割)を越える7号サヨナラ本塁打を放った。9回まで3-3の同点、先攻のヤクルトも10回2死一、二塁で5番牧谷が愛敬の初球を三塁に決勝安打かと思わせたが三塁手吉岡は見事なファインプレーの好捕で流れが変わった。10回裏の楽天(この日は楽天がホームの試合)は3番沖原が右飛で1死、4番の吉岡はファインプレーを見せて気合十分だ。坂本の初球ストレートを中越えバックスクリーン直撃(推定125メートル)の7号ソロのサヨナラホーマー。攻守にチームの勝利に貢献した吉岡は喜色満面でベースを1周した。松井2軍監督は「今季も勝率5割を確保できた。選手達も良く頑張った。フェニックス・リーグで反省・反復で鍛えます。楽しみな若手もいるので期待してほしい」と振り返った。9月20日ヤクルト戦は1-4で負けたが今季の全日程を終了した。9月24日現在、46勝46敗4分け勝率5割、ホーム27勝18敗3分け、ロード19勝28敗1分け、チーム防御率4・00、チーム打率2割7分7厘、本塁打89本、打点432の数字を記録した。
○…湘南の06年大学・社会人ドラフト希望枠の高崎健太郎投手(22=鎮西-日産自動車、176センチ、82キロ、右投げ右打ち)は9月20日グッドウィル戦でプロ入り初完投の初完封でイースタン・リーグ最多の10勝一番乗りを果たした。この日はコントロール、変化球の回転、スピードとこれまでで最高のピッチングだ。最速144キロのストレート、スライダー131キロ、カーブ118キロ、フォーク136キロとテンポ良く投げる。5回まで安打7、三振5、投球数80球と安定したピッチングだ。8回まで三塁を踏ませない。ピンチと言えば9回の2死満塁だったが自信に満ちた顔つきで2番代打の石橋にストレート勝負して遊直でゲームセット。田代2軍監督は「いいピッチングだ。初の完封勝利で自信もついたかな。走り込みでスピード、コントロールに磨きをかけてほしい」と合格点。この日は投球数132球、投球回9回、安打11、三振9、無四球、無失点で対グッドウィル戦4勝1敗と強い。9月20日現在、総投球数1790球(1試合66・3球)、27試合、10勝5敗、打者477、投球回117回、安打109、本塁打13、四死球46、三振95、失点40、自責点32、防御率2・46(第2位)で最多勝を決定づけたピッチングを来季に繋べてほしい。
<感謝!>
9月24日にイースタン・リーグは全日程を終了しました。この1年間の御愛読に心から感謝申し上げます。各チーム編成部の方々の御厚情や各チームの2軍関係者の御協力には重ねて感謝申し上げます。来季こそ若手選手が1軍の舞台で活躍してくれる事を信じたい。若手選手に野球で簡単に身につけるものは1つもない。一に猛練習、二に継続的な精神集中、三に全能力を出し切る事だ。先輩方が教えてくれた言葉を思い出し君たちの時代を築いてくれる事を祈ります。この1年間ありがとうございました。皆様方の御健勝を祈ります。【河野祥一郎】
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