2007年09月19日
いつの日か必ず1軍の打席に立つ!!と練習に汗を流しているのは投手から打者に転向したヤクルトの牧谷宇佐美外野手(27=旭川実、188センチ、85キロ、右投げ右打ち、98年ドラフト2位、9年目)だ。
高校時代は大型投手として活躍し通算勝利は30勝以上。打撃も好きだったからと振り返って通算打率は3割以上、本塁打は26本。プロ入団後、打撃センスを生かして外野手に転向。「打者に転向して7年目になりますか。今年は体調も良いので1軍を狙っていましたよ!!今もですよ」と明るい。
昨年は79試合、打率2割8分6厘、本塁打6、打点30、出塁率3割4分と着々と実力をつけてきた。ファーム通算は461試合、打率2割6分6厘、本塁打16、打点111。今年は精神的にも粘りがある。課題である「打撃力アップ」に自分を信じて取り組んだ。3月24日の開幕戦の日本ハム戦から4試合ノーヒットと苦しいスタート。4月7日ロッテ戦で「6番中堅」で先発スタメン。4回、古谷の2球目スライダーを中三塁打、7回、荻野の7球目を打って三塁内野安打(本塁から一塁まで4・1秒)と脚力を生かして今季初の2安打でチームの勝利にひと役買った。
4月30日湘南戦で今季3度目の1番を打ち7回に山口から左前打、9回に三橋から右前打、10回に山北から中前打とバットコントロールの良さで今季初の3安打。4月は20試合、打率2割8分8厘、本塁打0、打点11。牧谷は「本塁打0は淋しい。長打力もアピールしたかった」と振り返った。
5月13日グッドウィル戦の2回、松永から左翼席に今季1号ソロ。5月22日ロッテ戦で2号ソロと5月に入って5試合連続安打(1試合3安打1度を含む)そして5月26日湘南戦で今季10度目の1番を打ち1回橋本の初球を右前打、2回にも橋本の3球目を左二塁打、4回三橋の3球目を中前打、8回松家の5球目を左前打して初の4安打。チームは20勝目、そして首位に立つ原動力となった。
5月は16試合、打率2割5分4厘、本塁打2、打点7だが連続出場が続く。6月も17試合、打率2割8分、本塁打1、打点8と頑張る。前半戦残り7試合を打率3割3分3厘、本塁打1、打点4で終了し前半戦60試合、打率2割8分2厘、本塁打4、打点30、盗塁9、6試合連続安打2度、出塁率3割3分8厘で打撃14位。牧谷は「ケガもなく90点の出来だね。全試合出場と1軍出場で100点かな!!」とチームの勝利に貢献する。
荒井2軍打撃コーチは「1軍出場があるだろう。パワーアップだ」と言う。後半戦も7月24日日本ハム戦で2安打と好スタート。しかし7月28日楽天戦は足のケガ(ふくらはぎ痛)で欠場した。牧谷は「走れなかった。悔しかった。連続試合もストップした」と振り返る。8月8日日本ハム戦で今季5度目の3安打で5号(八木)6号(星野)と2ホーマーとパワーもアピールした。8月23日日本ハム戦から9月4日楽天戦まで7試合連続安打と好調。
9月4日楽天戦では5回無死一、二塁で松崎の137キロのストレートを右翼に8号3ラン。打者1巡して1死一、三塁で青山の4球目スライダーを左前打でこの回4打点と力強さを発揮した。9月11日中国戦でも5回にチョウ投手の5球目ストレートをバックスクリーン直撃(推定125メートル)の本塁打に荒井2軍打撃コーチは「1軍レベルに近づいた。打率2割8分以上、本塁打10本は達成できる。期待したい」と言う。飯田2軍守備・走塁コーチは「打球の判断を良くする事、捕球後の送球の正確さも大切」とアドバイスを送る。1軍が見えてきた。努力の花が咲く!!
9月16日現在、88試合、打率2割7分8厘、本塁打8、打点44、盗塁10、出塁率3割3分2厘、安打数87はイースタン・リーグ1位、打点44は第2位。
◆牧谷宇佐美(まきたに・うさみ)1980年5月1日生まれ、27歳。188センチ、85キロ、右投げ右打ち。98年ドラフト2位。好きな言葉「継続は力なり」。目標の選手「現ヤクルト2軍守備・走塁コーチの飯田外野手」。遠投110メートル、本塁から一塁まで走力4・1秒。ファームでの投手成績は11試合、1勝2敗、防御率14・03。
○…ヤクルトが中国戦に快勝した。9月11日、日中交流野球2007、中国五輪代表候補チームと戸田球場で対戦した。先発は2年目の高木啓充投手(24=大体大、181センチ、79キロ、右投げ右打ち)だ。8月4日ロッテ戦で先発して以来の登板だ。この日の最速は136キロ、スライダー、カーブの変化球の切れも今一歩の感じだった。1回1番ソンに二塁内野安打、2番コウに4球目を左前打、3番チョウに左犠飛で1失点と中国チームも活気がある。4回先頭のヒョウ、ソンに連打、7番チンが投犠打で1死二、三塁、8番リが5球目ストレートを右中間二塁打の2打点と来日プロチームに初勝利に向かってチームが一丸となる。高木はこの日、投球回5回、打者22、投球数79球、安打8、三振5、無四球、失・自責点3で勝利投手になったがピッチングは70点。打線は容赦なく打つ。先発のリュウスイ投手から5安打、4四球などで4得点、5回に牧谷がバックスクリーン直撃の本塁打で1得点、6回には2四球、武内、畠山の連続本塁打で4得点。ヤクルトは6回まで安打9(本塁打3)、四球8、三振0と中国チーム5投手に痛打を浴びせて快勝。中国チームも練習に励みオリンピックで快勝してくれる事を期待したい。9月12日日本ハム-中国戦(鎌ケ谷・13時開始)は降雨の為に中止となり全日程を終了した。中国の対戦成績は1勝7敗1分け。
○…巨人の新人、田中大二郎外野手(20=東海大相模、180センチ、80キロ、左投げ左打ち)はチーム一番乗りの高卒10号本塁打を放った。9月13日ヤクルト戦の4回に先頭打者で丸山貴の4球目スライダーを右翼に9号ソロでチームの勝利と10号に王手をかけた。9月14日日本ハム戦は巨人にとっては負けられない試合だ。巨人関係者も「そろそろマジック点灯の話が出る季節」と言う。田中は1-1の同点が続く6回の先頭打者。勝負強い田中は5番に座った。試合前に「プレ五輪日本代表に選出されて大変良い勉強が出来た。自信にもなりました」と言った。歌藤の3球目のスライダーを見事な打撃で文句なしの10号ソロの逆転打。「打率アップにシャープに積極的に打ちたい。チームも残り試合数が少ないので貢献できる打撃をしたい。10号も目標だったから嬉しい。残り全力で頑張りたい」と力強く言う。課題は外野守備面だ。9月14日現在、80試合で失策6。打球の判断と素早い正確な送球が求められる。各チーム編成部は「打撃は楽しみだ。秋には守備面の練習だ」と将来性を高く評価する。9月14日現在、81試合、打率2割3分3厘、本塁打10、打点41、盗塁0。
○…ヤクルトの06年高校ドラフト1巡目の増渕竜義投手(20=鷲宮、183センチ、81キロ、右投げ右打ち)は9月15日湘南戦で嬉しい初勝利を飾った。今季7試合目の登板(先発5)。この日は絶好調で最速148キロにシンカー、スライダーも見事にコントロールされ優勝にマジック7を点灯している湘南打線は手が出ない。5回まで完全に抑え、投球数60球の内44球がストレートで文句なしのピッチングだ。7回1死まで完全試合を感じさせる投球だったが2番河野に6球目134キロのシンカーを中前打にクリーンヒットされて夢が消えた。増渕の課題とされているのは走者を置いてのピッチングだ。球威が落ちる事だったが走者を置いてもこの日は勝負強いマウンド度胸で3番武山を二ゴロ、4番古木を空振りの三振。湘南のマジックを消すピッチング内容は、投球回7回、打者22、安打1、三振7、無四球、無失点で投球数88球。ストレートが62球。各チーム編成部は「このピッチングなら1軍で通用する。今年はファームで体作りをして来季に活躍だ。満点のピッチングで思い出に残る勝利だろう」と期待度の高い評価をした。9月16日現在、7試合、1勝2敗、投球回27回2/3、安打32、四死球8、三振21、失点19、自責19、防御率6・18。
○…巨人にマジック5が点灯した。9月16日巨人はヤクルトに6-4で勝った。優勝争いの湘南は9月16日日本ハム戦で1回、5番呉本の左前打で先制したが、3回に3失策で逆転の2失点を許した。3回に3番武山が建山の初球ストレートを右翼席に同点9号ソロを放ったが、湘南の勢いもここまで。日本ハムは4回に1番陽が逆転打の中前打。5回3点、6回3点、7回2点、8回2点の合計13失点で痛い星を落とした。日本ハムは17安打の打線爆発。特に6番尾崎は5打数5安打、1本塁打、4打点の大当たりだ。中でも6回2死一、二塁で染田の3球目チェンジアップを左翼席に5号3ランだ。尾崎は「明日も頑張りますか!!5安打は…」と考えていたが日本ハム関係者は「打撃力もアップした。楽しみだ」と期待していた。
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