2007年09月05日
ボールの後をのこのこと歩いては駄目だ。努力と練習しかないというグッドウィルの新人、大崎雄太朗外野手(22=常総学院-青学大、170センチ、76キロ、右投げ左打ち、06年大学社会人ドラフト6巡目入団)だ。
小柄だが打撃センスを持った中距離打者だ。パワーもある。高校時代の通算打率3割2分3厘、本塁打22本、打順は1番を打ちチームの核弾頭として、01年春、夏、02年夏の甲子園に3度出場。大学時代の通算打率3割以上、本塁打13本、打順は1番。4年秋に東都リーグ13人目の100本安打を記録。05年日米大学野球代表、06年大学選手権出場と野球界のひのき舞台で活躍してきただけにこれからが楽しみな1人だ。
開幕戦の3月24日ロッテ戦は卒業式のために出場できなかった。3月27日日本ハム戦の3打席目、木下の2球目を左越え二塁打し初安打を記録。大崎は「平常心で打席に入り思い切って普段通りのスイングが出来た」と振り返る。
初打点は3月29日日本ハム戦の7回。1死一、二塁(通算7打席目)で立石の4球目を左越え二塁打で2打点を記録。大崎は「集中できた。自分のベストスイングだった」と言う。3、4月は13試合で打率2割1分2厘、本塁打0、打点4と納得のいかない数字だった。5月は心機一転、5月6日楽天戦で1回愛敬から中前打、4回2死二塁で中越え二塁打で1打点、6回徳元の3球目を中前打してプロ入り初の3安打。その後も安打で初の4試合連続安打。
渡辺2軍監督は「将来は1、2番を打つかもしれないが勉強する面が多い。各コーチの意見を素直に聞いて努力してほしい」とアドバイス。
5月24日西武第2球場での練習中に右足小指に死球を受けて骨折した。24試合に欠場しウエートトレーニングで体を強化した。大崎は「ケガに強い選手を心掛けていたが欠場は辛かった」と言う。7月6日ヤクルト戦で7回から途中出場して8回に丸山貴の2球目を打って左飛。大崎は「気分は最高だった。チャンスを大切にして頑張ろうと思った」と話す。7月24日楽天戦の2、4回に林から中前打。そして4回2死一、二塁で中越え三塁打し打点2とチームの勝利に貢献した。
夏場に強い所も見せる。7、8月は16試合に出場し11試合で安打。8月29日ロッテ戦で今季8度目の「1番右翼」で先発出場し3回に吉井の初球シュートを左前打、8回2死一、二塁で黒木の4球目フォークを右前に同点打と勝負強い打撃を見せた。
各チームの編成部は「下半身が安定しスイングが速くなった。試合で積極的にストライクから振る事だ。将来は元ヤクルトの若松選手のようになる」と高く評価する。
今季は不運に泣いたが野球大好き好青年だ。将来が楽しみな若手だ。9月3日現在、49試合、打率2割3分5厘、本塁打0、打点12、盗塁5。
◆大崎雄太朗(おおさき・ゆうたろう)1984年10月18日生まれ、茨城県出身。積極的なプレーに好感が持てる。性格は真面目でファームの練習が終わって時間があれば1軍の試合をネット裏で見学し1軍の雰囲気を体感する。目標の選手は同球団の赤田将吾外野手(9年目、27歳)で尊敬しているのは現ソフトバンクの小久保裕紀内野手(14年目、36歳)。好きな言葉は「思いは一生」。遠投110メートル、50メートル6・3秒、本塁から一塁までの走力4・3秒、夢は「1軍出場すれば両親(父浩さん、母和恵さん)をネット裏に招待したい」と言う。残り試合の課題は「チームプレーの勉強と出塁率を良くする事」と言う。ニックネームは「チャキさん」。血液型A。背番号0。外野守備にしても打球判断が良く小柄だが鋭いスイングでミートする打撃に期待したい。
○…日本ハムの新人、金子洋平外野手(25=国士舘-青学大-ホンダ、177センチ、83キロ、右投げ右打ち)は8月28日楽天戦の1回2死一塁で林の3球目、139キロの速球を26試合ぶりに本塁打。この日は台湾球界のオリンピック(北京)関係者の郭泰源氏(元西武投手)が台湾出身の林恩宇とインチェ(林英傑)投手のピッチングを観戦に来ていた所での一発だった。金子洋は「やっと出た一発だけに嬉しい。26試合ぶり(7月3日以来)ですが…。これからもチャンスに打ってチームに貢献します」と笑顔を見せた。またこの日、6月26日オリックスから交換トレードで移籍した萩原淳投手(34=16年目、東海大甲府、182センチ、82キロ、右投げ右打ち)が移籍後初勝利。3番手の中継ぎで6回から登板して7回までの2回を投球数27球、打者8、安打0、四球2、三振2の無失点でチームの勝利に一役買った。球も低めに集中し制球力を見せた。ネット裏では「ナイスピッチングだ。これからも登板機会は多いだろう」と祝福をしていた。
○…ロッテは勝率3割を守るのに投打とも汗をかく!!8月29日グッドウィル戦でロッテ吉井は今季5試合の登板(先発4試合目)をした。最速139キロにスライダー、カーブ、シュートと変化球を多投したが投球回5回を投球数82球、安打9、四球1、三振1、失点2、自責点2でベテラン投手らしい配球を見せた。3回に1、2、3番に連打され1失点、4回2死三塁で9番星に右中間二塁打されて同点。ロッテは6回に1死二塁で新人の9番佐藤が宮越の初球ストレートを逆転の中前打。8回にグッドウィルは4番手の黒木を攻め8番銀仁朗が右前打に追い上げ打。1番新人の大崎が1死一、二塁で黒木の4球目フォークを右前に同点打。ロッテも必死だ。8回裏2死二塁で早坂が3番手の東の初球ストレートを逆転の中前打。ベンチはお祭り騒ぎだ。早坂は「勝率2割台では笑われるから必死でした。言う事なし」ですと笑顔。ベテラン黒木は1回、投球数23球、安打3、四球1、三振1、失点2、自責点2ながら逆転勝利で今季初勝利。チーム打線も先発全員の14安打でチームは24勝目を記録した。
○…ファームでは珍しい同日に兄弟勝利!!8月30日ロッテ-ヤクルト戦でロッテの先発田中良平投手(兄・24=石川・加賀、7年目、右投げ右打ち)が今季7度目の先発で今季4勝目。同日グッドウィルの弟・田中靖投手(20=石川・加賀、2年目、右投げ右打ち)が巨人戦で今季初先発でプロ入り初勝利だ。弟はこの日最速143キロにスライダー、カーブ、フォークを上手に使い銀仁朗捕手の好リードに応えた。2回無死満塁のピンチにも7番円谷をカーブで三振、8番実松を142キロの速球で空振り三振、9番福田を投ゴロで先制点を許さない。グッドウィルが4回に4番後藤が無死一、二塁で福田の3球目ストレートを右翼に9号3ランで先制。4回裏の巨人は2死満塁で2番小関にスライダーを右前打で1失点、なお満塁で3番坂本を押し出し四球で2失点、4番三浦と勝負だ、5球目を打たせて遊ゴロでピンチを切り抜けた。5回は無難に抑えた。渡辺2軍監督は「勝利投手の権利を与えた。初勝利だが良い勉強になっただろう。これからだ…」と言う。田中は「反省面は多い。ピンチにも投げさせてくれた事に感謝です。これから頑張ります」と笑顔の中にもやる気を見せた。1軍では1969年9月21日金田正一投手(巨人)、金田留広投手(東映)の兄弟がそれぞれ完投勝利を記録した例がある。
○…楽天の片山博視投手(20)は嬉しいプロ入り初勝利!!2年目の片山(報徳学園、191センチ、95キロ、左投げ左打ち、05年高校ドラフト1巡目)は9月1日日本ハム戦で今季3試合目の先発で好投した。この日は最速141キロにフォーク、チェンジアップ、スライダー等の変化球をテンポ良く投球。松井2軍監督は「2年目のバッテリーでスタートさせた。片山も調子を上げている。8月25日の日本ハム戦で66球を投げているので挑戦させた。勝利投手の権利の5回まで良く頑張った。初勝利は嬉しいだろう。打線に感謝だね」と笑顔。打線は5本塁打を含む12安打の7得点で中継ぎ投手陣も好投で片山に勝利をプレゼントだ。片山は「糸井さんの初回先頭打者本塁打で気分的に楽になれた。今季の最長イニングを投げて嬉しい。左ひじも順調に回復している。チャンスを大切にしてマウンドに上がりたい。今日は皆さんに感謝です」と笑顔を見せた。投手成績は投球数81球、打者20、投球回5回、四球1、三振4、失点2、自責点1。これからの活躍が楽しみだ。
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