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2007年08月29日

意気込み違うぞ!湘南呉本

 今季の意気込みが違う。ファーム湘南の優勝争いの原動力、初の打点王争いに邁進する4年目、呉本成徳内野手(26)だ。

 松商学園(通算3割5分以上、本塁打30本)、明大(通算打率2割9分以上、本塁打20本)、03年ドラフト5巡目、178センチ、80キロ、右投げ右打ち。

 昨年の8月に理恵夫人と結婚してから「野球の虫」だ。今季は1軍初出場を目標にして3月24日巨人戦の開幕戦で「4番三塁」でスタメン出場し6回深田の初球スライダーを右前に初安打、8回2死一、三塁で深田の3球目シュートを右前打して打点1。3月の5試合を打率3割5分、本塁打0、打点6と好スタートだ。呉本は「何か1つでもアピールしたい。ここ一番に強い選手が目標」と言う。

 4月15日グッドウィル戦の1回2死二塁で宮越のカウント2-2からのフォークを左翼席に今季1号2ラン。5月12日ロッテ戦で4回古谷から左二塁打、打者一巡して末永から2死二塁で右中間二塁打し打点1(1イニング2二塁打、イースタン・リーグタイ)、5回1死満塁で林の2球目カットボールを左中間に安打し2打点、5打数3安打3打点で4番(24試合4番を打つ)の責任を果たしチームの勝利に貢献した(今季初の3安打)。

 田代2軍監督は「今年は勝負強くなった。打点王争いもやっているし期待している。1軍には打力アップが課題」と注文。前半戦を61試合、打率2割6分9厘、本塁打3、打点35(第1位)、盗塁0、長打率3割6分5厘、出塁率3割3分6厘、そして7、6、5試合連続安打とコンスタントに4番の責任を果たす。

 後半戦スタート、7月24日巨人戦で8回に東野から右中間二塁打、9回2死一、三塁で前田の初球ナックルを左前打して同点の1打点。呉本は「夏バテとは言えない。皆同じです。勝負ですよ」と顔つきも変わった。8月18日楽天戦で6回に徳元の2球目を右翼に後半戦初の4号ソロホーマー。8月19日楽天戦では自己初の1試合4安打。3回1死満塁で川井から左前打して打点2、5回川岸から中前打、7回にも川岸から中前打、9回吉崎から右前打。呉本は「感じよくバットが振れ球筋が良く見える。使ってもらえて監督に感謝です。チャンスを大切にします」と元気だ。

 現在、5試合連続安打で打率もアップしてきた。優勝争いが激しいが呉本の勝負強さに湘南ファンは期待しているぞ!!

 8月27日現在、79試合、打率2割8分8厘、本塁打4、打点43(巨、ロ各9、楽、日各8、グ6、ヤ3)、盗塁1、四死球31、三振45、長打率4割1厘、出塁率3割5分8厘で打撃10位の中に入っている成績だ。

 ◆呉本成徳(くれもと・しげのり)1981年4月8日生まれ、26歳。イースタン・リーグ通算155試合、打率2割5分2厘、本塁打6、打点34、盗塁0。1軍出場なし。昨年6月に右足ふくらはぎ肉離れ。「奥さんと野球の話をしてリラックスできる事が好調の原因かな!!」と言う。1軍への道は「打撃力アップ」と一言。守りやすい守備位置は「一塁手と二塁手が守りやすい」と言う。好きな言葉は「人間力」。目標にする選手は「現楽天の1軍打撃コーチである元ヤクルトの池山隆寛(通算1784試合、打率2割6分2厘、本塁打304本、打点898)」。ニックネームはぶんぶん丸。遠投105メートル、50メートル6・3秒、本塁から一塁までの走力4・3秒。血液型O。背番号55。1軍昇格の可能性は十分ある選手だけに注目してほしい。

 ○…イースタン・リーグの首位争いが面白い。首位ヤクルト、2位湘南、3位巨人の3強が激しい首位争いを演じている。8月21日日本ハム-ヤクルト戦(鎌ケ谷)でヤクルトは痛い黒星だ。両チームの先発はファームで調整をしている日本ハムは金森、ヤクルトは藤井。先手を取ったのは日本ハム。1回1番鵜久森が3球目シュートを左前打すると3番ジョーンズが2球目を左中間に二塁打して先制点。2死満塁で勝負強い7番市川が初球カーブを右前打して2打点。この4安打、1四球で3得点。2回にも8番尾崎が3球目を左前打、2死一塁で2番高口は2球目スライダーを左翼席に4号2ランと勝負を決める1発だ。5回1死で3番のジョーンズに4球ストレートを右翼席に1号ソロと藤井を攻めた。この日の藤井は最速141キロにスライダー、シュート、シンカーを投げたが投球数90、打者24、投球回5回、安打9(本塁打2)、四球1、三振2、失・自責点各6(1試合、1敗)と不本意なピッチングで日本ハム打線に火をつけた。中継ぎの伊藤、遠藤からも安打し先発全員安打の15安打で8-5で完勝し、首位ヤクルト勝率5割6分8厘(3位)、巨人勝率5割6分9厘(2位)、湘南勝率5割7分1厘(1位)で順位が変動だ(8月21日現在)。23節も変動が激しくなるだろうがイースタン・リーグの首位争いに毎日注目だ。

 ○…グッドウィルに楽しみな若手投手がいる。木村文和投手(19=埼玉栄、181センチ、82キロ、右投げ右打ち=06年高校ドラフト1巡目)だ。8月15日ヤクルト戦に先発で5回、安打4、無失点でプロ入り初勝利を記録して8月22日巨人戦で今季5度目の先発。2勝目を狙って登板した。1番隠善に第1球141キロのストレートを投げてスタートした。1、2回のピンチにも三ゴロ、遊ゴロの併殺打で切り抜け最速145キロにスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークの切れも良く5回まで4安打、投球数84球と巨人打線を抑える。今季最長イニングの7回に2死一、三塁で1番隠善に3球目ストレートを右前打されて1失点を許した。この日は投球数126、打者29、投球回7回、安打6、四球5、三振2、失点1、自責点1で今季2勝目。潮崎2軍投手コーチは「まだ勉強する事が多いが初勝利をして気分的にも楽になったのかな。今日はブルペンでも調子が良かった。私も完封勝利かと期待したが投球数やスタミナを考えると限度だったでしょう。将来は涌井投手に負けないよう活躍してほしい若手投手の1人です」と期待する。ネット裏でも「将来は楽しみだ。打力、走力もあると聞くが投打に期待したい」と合格点を与えていた。背番号41に注目してほしい。8月22日現在、9試合、2勝3敗、防御率5・04。1軍での登板が期待される。

 ○…右肩痛のためファームで調整しているヤクルトの高卒ルーキーの増渕竜義投手(19=鷲宮、183センチ、81キロ、右投げ右打ち=06年高校ドラフト1巡目)は8月23日日本ハム戦(鎌ケ谷)で今季3度目の先発で好投を見せた。1回1番の今浪に第1球は145キロの速球ストライクでスタートし3球目にこの日の最速150キロを投げた。左飛で1死。2番高口を4球で見逃し三振、3番ジョーンズを中飛で投球数13球。力強いフォームで力投する。2回には4、5、6番を見逃し、空振り(127キロスライダー)、空振り(149キロ速球)の3者連続三振。3回も3者凡退で33球でノーヒットピッチング。日本ハムの木下は「スピードがあり球持ちが良いので打者は打ちづらい」と言う。4回1番の今浪に2球目134キロのシンカーを右前打されたが三振と盗塁失敗と三振でこれまでの登板の中で最高の投球を見せた。5回も打者3人を抑えた。低めに集中された速球と変化球は文句なしだ。日本ハムベンチも「球は速い。打ちづらい」の声。この日、投球数55、打者15、投球回5回、安打1、死球1、三振6の無失点は復調を思わせた。勝利を逃したがネット裏では「田中、大嶺、増渕の高校3羽ガラスは将来は楽しみだ」との声が多かった。8月23日現在、5試合、0勝2敗、防御率5・82。

 ○…湘南が再度首位に!!8月24日グッドウィル戦で山口-川村-岡本のリレーでグッドウィル打線を4安打の完封で(7-0)勝利。8月24日現在、1位湘南、勝率5割7分、2位ヤクルト、勝率5割6分6厘の4厘差で湘南が首位を奪回。八馬2軍マネジャーは「選手は残り全部勝ちに行くと言っていますので応援よろしくお願い致します」と言う。この日の主役はファームで調整している2年目の山口俊投手(20=柳ケ浦、187センチ、90キロ、右投げ右打ち=05年高校ドラフト1巡目)。1回1番柴田を四球で出塁させ「?」と思わせたが2、3、4番を完全に抑えてリズムに乗った。4回途中までノーヒットだったが4番リーファーに4球目ストレートを右二塁打された。6回2番赤田に5球目スライダーを左前打。7回8番銀仁朗に6球目ストレートを左前打を許したが7回を投球数125球で降板。この日の最速146キロにカーブ、フォーク、スライダーの変化球も速球に活かされていた。打者27、投球回7回、安打3、四球2、三振4の完封に各チーム編成部は「ファームでは通用したが1軍で投げるには工夫がほしい。球界の宝だからもっとピッチングを考えてほしい。1軍には1軍の投球がある」と厳しい意見に耳を傾け、感謝をしてほしい。8月24日現在、19試合、7勝5敗、投球回94回1/3、安打87、四死球59、三振91、自責点43、防御率4・10。1軍での活躍が楽しみな投手と誰もが認める若手だ。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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