2007年08月15日
入団3年目にして初の10号本塁打を打った日本ハムの長距離砲・鵜久森淳志外野手(20=済美高、187センチ、80キロ、右投げ右打ち=04年ドラフト8巡目)の努力・辛抱・悔しさを糧にして練習する態度に明日を開く期待感がある。
昨年はファームで4番に座って89試合、打率2割2分8厘、本塁打4、打点35、三振99で長打率3割2分7厘、出塁率3割2厘と不本意だった。今年は1軍を目標にスタートし開幕戦、ヤクルト戦では「8番左翼」で先発出場した。2回松岡の4球目を打って三ゴロ、4回は初球を打って一邪飛、7回2球目を中前打し今季初安打。
鵜久森は「初安打で気持ちが楽になった。本当に悔しかった。高校時代から好きな言葉、信じろ!!自分の心から!!を忘れないようにした」と言う苦労人だ。
開幕から10試合を33打数13安打、本塁打3、打点10の打率3割9分4厘で3、6試合連続安打の好スタートを切った。
3月29日グッドウィル戦の4回1死一、三塁で山崎から左犠飛で初打点を記録すると3月31日巨人戦では3回右前打、4回1死一塁で越智の6球目を左翼席に今季初の1号2ラン、7回にも中越え二塁打で今季初の3安打、5打点、1本塁打と存在感をアピールした。
5月2日湘南戦で2回松家から5号2ランを打って以来24試合ホームランを忘れていた。鵜久森は「この3年間でいつも中間が悪いです。今年は打撃コーチ陣とオープンスタンスにするか?クローズスタンスにするか?打撃フォームについて自分の納得いくまで話し合いました。ボールをよく見るためにオープンスタンスで行きます」と決断した。
6月26日湘南戦では2回北の138キロ速球をバックスクリーン左(推定130メートル)に6号ソロ、7回には堤内の初球スライダーを左翼ネットに当たる(推定125メートル)7号2ラン、9回にも岡本から右前打し今季4度目の3安打。6月27日湘南戦でも4回に高崎から左翼に8号ソロ、6、7回にも中前打して2試合連続の3安打。2試合3本塁打にネット裏では「成長した。パワーがあるので楽しみだ」の声が聞かれた。前半戦は54試合、打率2割7分9厘、本塁打8、打点34、盗塁3、長打率4割3分7厘、出塁率3割3分。後半戦2試合目の7月25日ヤクルト戦で5回に高市から9号2ランを放ち自身初の10号に王手をかけた。
8月5日巨人戦の3回の第1打席だった。野間口の6球目ストレートを左翼席に10号本塁打。5回にも野間口の2球目を中前打した。鵜久森は「やっと出た1発だった。野間口さんの速球に負けないスイングが出来ました」と振り返った。
成長した打席を見せたのは8月7日ヤクルト戦の10回2死一、三塁の場面で西崎の外角攻めにも自分の立場や状況を判断して四球出塁した。各チーム編成部は「成長した。よく選球した。駒居君の同点2打点そしてチームのサヨナラ勝利につながる打席に成長を見た」と合格点の評価だ。夏場にも強い。将来は「左翼手を狙う」と言う。「野球十戒」に次の言葉がある。あれはバウンドが悪かったので…などと言い訳するな。いいバウンドの球だったらどんなものでも処理できるものだとある。
楽しみな若手に注目してほしい。
◆鵜久森淳志(うぐもり・あつし)1987年2月1日生まれ。愛媛・済美高。187センチ、80キロ。右投げ右打ち(04年ドラフト8巡目)。昨年は1軍で4月18日オリックス4回戦の8回代打出場(東京ドーム)。1軍定着して初安打、初本塁打を父正男さん、母悦子さんの両親に見せたいと言う。目標の選手はソフトバンク小久保。遠投105メートル、本塁から一塁までの走力4・3秒。高校時代3年春甲子園優勝、夏は準優勝、甲子園で通算5本塁打を打った。8月13日現在、63試合、打率2割7分5厘、本塁打10、打点38、盗塁3、三振59、長打率4割5分1厘、出塁率3割2分7厘。鵜久森は「チャンスを大切にし打率は2割9分以上は打ちたい。打点王争いにも頑張ってみたい」と言う。イースタン・リーグ通算157試合、打率2割1分5厘、本塁打12、打点69。
○…湘南は昨年対ロッテ戦を6勝10敗と負け越したが今年は「お返し」とばかりロッテには強い。4月10日1回戦で4回まで0-4で負けていたが4回裏に2点を返し5回裏には一挙に8得点で逆転し結果は10-7で勝った。勝利投手は高宮(25=2年目)で2番手登板で2回無失点で今季嬉しい初勝利でツキを呼び込む先兵になった。5月12日は14-0で勝ち5連勝。7月7日は7-4で勝って10連勝し前半戦の最後の7月8日では湘南高崎、ロッテ大嶺の大物新人投手が先発し両投手とも最速149キロを出した。大嶺は2回に味方失策で1失点、4回に4連打で3失点、6回に1失点の5失点。湘南高崎は7回を投げ5安打、1四球、7三振の無失点でロッテ戦を3連勝でチームは11連勝で前半戦を終えた。八馬2軍マネジャーは「ロッテ戦は強いですが勝負は水ものですから勝てる時に貯金します」と笑顔。後半戦のロッテ12回戦では山口(20=2年目)がロッテ戦3連勝を狙って先発したが2回に青松に先制打点、4回に根元が逆転左犠飛。この日は最速143キロ、投球数83球、打者23、回数5回、安打4、四死球3、三振3、失点2、自責点1でチームの連勝は11でストップした。その後も連勝して8月13日現在13勝1敗。ロッテに強い打者は桑原が打率3割6分7厘、打点5。下園も打率3割4分5厘、本塁打2、打点7。呉本も打率2割9分8厘、打点8。投手陣でロッテ戦で目立ったのは高崎3勝、山口2勝1敗、吉原2勝。高宮、吉川、松家、橋本、三橋、吉原の各投手人の今季の初勝利はロッテ戦で記録している。ツキを呼び込んで1軍に飛び込む若手に期待する。
○…日本ハムは8月7日ヤクルト戦で今季チーム最多の20安打で延長11回でサヨナラ勝利!!1回4安打で2得点(同点)、2回グリーン同点5号2ランを含む3安打(4-4同点)、3、4回は1安打、5回グリーンが上原の2球目速球を左翼場外(推定140メートル)に2打席連続の6号2ランで逆転(6-5)、6回1安打、7回0安打、8回1安打、9回0安打で両チーム6-6の同点で延長戦。ヤクルトは10回3安打、2四球、暴投2で勝負ありの一挙4得点。勝負は10回裏に日本ハムは猛攻を見せる。2番高口はこの日5安打の中前打して小田、金子洋、川島らが4連打で3得点、2死一、二塁で8番駒居が西崎の2球目スライダーを右前打して4得点し同点とした。ドラマは11回裏の日本ハムだ。1番今浪四球(ヤクルト佐藤危険球で退場)で代走今成、高口送りバントで1死二塁。3番小田敬遠四球、4番金子洋がこの日4安打目の右前打で1死満塁。5番川島が石堂の3球目フォークボールをサヨナラの右前打で11-10のサヨナラ勝ちだ。終わってみれば本塁打2、二塁打2を含む20安打。試合時間4時間20分は今季2番目の試合時間。
○…8月11日若手育成試合(イースタン・リーグチャレンジマッチ)日本ハム-フューチャーズ戦(鎌ケ谷)で巨人の新人・伊集院峰弘捕手(19=鹿児島実高、177センチ、75キロ、右投げ右打ち、06年高校ドラフト4巡目入団)のシャープな打撃センスが光った。1、4、7、9回に宮本から2安打、内山、中村から各1安打の4安打を打ちネット裏では「楽しみな選手」と注目された。守備面では勉強する面が多いが強肩だから楽しみだ。日本ハムでは先制本塁打を打った尾崎内野手(23=5年目、報徳学園高、181センチ、74キロ、右投げ右打ち)の攻走守に成長した打撃が買える。現イースタン・リーグ12本塁打でトップの金子洋外野手(25=新人、国士舘高-青学大-ホンダ、177センチ、83キロ、右投げ右打ち)も7回に大抜(巨人)の2球ストレートを同点3ラン。打つべき人が走者を置いての1発にネット裏では「当然の1発だ」の声。6-6の同点で日本ハムは9回裏に2死満塁で高口内野手(23=2年目、創価高-創価大、180センチ、80キロ、右投げ右打ち)が木村正投手(巨人)から4球目を三塁ベース横を抜くサヨナラ安打で日本ハムは7-6でサヨナラ勝ちした。これまで工藤、鵜久森らが目立っていたがこの日は今成がコーチャーとして立っていた。野球を違った角度から見せる日本ハム2軍首脳陣の教育が目についた。
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