1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 野球
  3. コラム
  4. 河野祥一郎「今週のイチ押し!」

2007年07月25日

バット振れ!ロッテ神戸!

 後半戦は「無心になってバットを振ります」と宣言したのはロッテの新人、神戸拓光外野手(22=土浦日大-流通経大、191センチ、98キロ、右投げ左打ち=06年大学・社会人ドラフト3巡目入団)だ。

 開幕から6試合で13打数ノーヒットだった。開幕戦(3月24日グッドウィル戦)で先発スタメン外野手で5番を打った。初回の第1打席(2死一、二塁)で見逃し三振。一ゴロ、三ゴロ、見逃し三振で4打数2三振のノーヒットで苦いデビューとなった。

 神戸は「キャンプから1軍を目標にして練習をした。大学時代とは違う雰囲気と緊張感だが素晴らしい人達に出会って不安がなかった。しかし安打が出ないので少しノイローゼになった」と目に涙を浮かべた。自身7試合目出場の4月13日楽天戦の8回一、三塁で二塁へ内野安打。神戸は「一塁ベースでH(ヒット)のランプを見た気持ちは最高で一生忘れません。そしたら打点も記録されて初安打、初打点でノイローゼも吹っ飛んだ」と振り返る。練習や試合が終わっても室内で打ち込んだ。

 古賀2軍監督は「楽しみな若手だ。今年はファームで勉強すればいい。6月終了時には打率3割も越えた。本塁打2本は少し不満がある。パワーはあるので、あとはタイミングだ」と期待する。

 4月17日湘南戦では2回右前打、4回左前打を岸本から打ち、7回吉川から右前打のプロ入り初の3安打猛打賞だ。佐野2軍打撃コーチは「変化球の対応も良くなっている。長打力を求めるには打撃フォームの改造もあるが時間をかけてやればいい」と成長を認める。6月は好調だった。神戸は「自分でも気持ち良かった。勉強になった」と言うだけあって16試合に出場。12試合に安打し3安打が4試合。49打数22安打、1本塁打、5打点の打率4割4分9厘。

 6月30日巨人戦では2回に野間口の7球目を打って右翼ネットを越える2号ソロ。4回右前打、7回中前打と3安打(通算5度目)と神戸デーで6月を締めた。

 「夏場も頑張りたい」と言うだけあって7月1日巨人戦でも福田から1、3回に安打し4打数2安打、1打点でスタートを切った。そして前半戦の最終戦7月18日日本ハム戦の8回最終打席で萩原の6球目フォークボールを中前打して1安打。神戸は「反省する点は多い。一発が打てるよう練習です。後半戦も頑張ります」と元気いっぱいだ。

 7月23日現在、55試合、打率2割7分5厘、本塁打2、打点17、盗塁0だが「チャンスを大切にして最後には打撃30傑の中に入りたい」と話した。

 ◆神戸拓光(こうべ・たくみ)1985年2月28日生まれ、茨城県出身。小学校時代の夢は「プロ野球選手になる事」。高校時代の通算打率は3割5分以上、本塁打30本、打順は4、5番。大学時代は外野手、打順3番、通算打率3割4分以上、通算本塁打40本、03年大学選手権出場、03年秋季東京新大学リーグ新人王、ベストナイン5回獲得。好きな言葉「感謝」。目標にする選手は「ソフトバンクの松中選手で打率を残しパワーがある打撃技術は手本」と言う。遠投110メートル。50メートル走6・6秒。本塁から一塁までの走力4・3秒。イースタン・リーグで前半戦一塁手を33試合、失策2。外野手を10試合、失策0だが佐藤2軍ヘッド兼内野守備走塁コーチは「勉強は多い。打球を恐れずに失敗を恐れずにだ」とアドバイス。神戸は「1軍を目標にしてキャンプから頑張ってきた。後半戦もチャンスを大切にする。1軍に行けば父(博基さん)と母(恵美子さん)をグラウンドに呼びホームランを見せたい」と体も大きいが夢も大きい。背番号55に注目してほしい。

 ○…日本ハムは本拠地の最終戦7月16日(鎌ケ谷)のロッテ戦で打線が爆発。先発全員の13安打で6-0の完封勝ち。2年目・八木智哉投手(23=日本航空-創価大、181センチ、75キロ、左投げ左打ち=05年大学・社会人ドラフト希望枠入団、昨年の新人王)が今季ファームで3試合目の登板(2番手救援)で初勝利。この日の八木は最速143キロにスライダー、シュートに多彩な変化球を投げた。4回2-0のリードの場面で救援し好捕にも助けられ6回1死までロッテ打線をノーヒットに抑えていたが1番平坂に5球目ストレートを三塁ベース横に初安打を許した。失策、四球で1死満塁のピンチも4番角中、5番細谷を連続空振り三振と貫禄勝ちだ。結果は投球数47、打者12、投球回3、安打1、四球1、三振4の無失点でこの日開催された「鎌スタ祭り07」に集まった観衆5203人のファンに見事なピッチングを見せ後半戦に期待を抱かせら。各チーム編成部は「球にも力があり調子も良くなっている。後は攻めのピッチングだ」と評価。

 ○…後半戦で横浜投手陣の先発候補のホワイト・マット投手(湘南、29=クレムゾン大、182センチ、90キロ、左投げ右打ち)が前半戦の終了前日の7月18日ヤクルト戦で2試合目の調整登板をした。最速145キロにカーブ、スライダー、カットボールと左腕の技巧派らしい投球を見せた。3Aでは中継ぎで2勝4敗の成績を残しているが3回までは140キロ以上の速球にカットボール、スライダーで投球数42球、打者9、安打2、三振3と見事なピッチングを見せた。しかし4回に入るとスタミナ切れか?ボールの威力がなくなり1番リグスから4番畠山まで4連打(連続4得点)、5番牧谷にスライダーを遊直、6番衣川四球、7番梶本右中間二塁打、8番大原にカットボールを左前打の2打点を含め打者一巡でこの回6安打、1四球、1ボーク、1併殺打で6失点。5回にも3安打と1四球で3失点、走者1人残して堤内野手が救援したが衣川に5号3ラン打たれた。この日の内容は投球数80、打者22、投球回4、安打11、四球2、三振3、ボーク1、失点・自責点各10と不本意な成績に各チーム編成部も「中継ぎ投手から先発は難しいな!しかし3回までのピッチングは合格点だが判断は難しいな?」との声が多かった。7月23日現在、2試合、0勝2敗、打者39、回数7、安打18、本塁打1、四球4、三振5、失・自責点各16、防御率20・57、被打率5割1分4厘だが本番に強いか?

 ○…イースタン・リーグ前半戦の最終戦で明と暗を見た。7月18日ロッテ-日本ハム戦で明はロッテの新人角中。首位打者の日本ハム工藤を追う1人だ。少しでも打率を上げたいと気合いが入る。4番に座り2、4回(金沢から右中間安打、右線二塁打)6回に宮本から投内野安打の3連打、8回には初の4安打を狙ったが萩原の7球目を打って中飛。4打数3安打、1打点、2盗刺1で前半を終わった。7月23日現在、59試合、打率3割6分7厘、本塁打4、打点24、盗塁3、長打率5割2分3厘、出塁率4割7厘で首位打者の工藤を追う2位。角中は「後半戦もチームの勝利と自分の勝利に頑張るだけだ」と意気込みを感じる。

 暗は日本ハムの新人植村。最多勝(8勝・高崎=湘)タイに向かって2番手で登板して勝利を狙ったが4回2死二塁で角中に右二塁打され先制点を許した。5回に先頭の定岡にカーブを左翼に4号ソロ、6回に田中雅に四球、今江に初球を左線二塁打で失点を許し交代した。この日は投球数36、打者11、投球回2、安打4(本塁打1)、四球1、三振2、失点4、自責点3で2敗目で前半戦を終えた。7月23日現在、17試合、7勝2敗、投球回50回2/3、安打43、本塁打3、四死球13、三振30、失点22、自責点19、防御率3・38で投手10傑の9位。植村は「チャンスを大切にして速球勝負したい。最多勝ですか?打線の方々に感謝です。捕手や野手を信じて思い切って投げます」と闘志を見せていた。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

最近のエントリー


このニュース・話題の日記を書く

※ニュースの日記を書く方法はこちらで紹介しています。

このニュースには全0件の日記があります。


ソーシャルブックマークへ投稿

0

ソーシャルブックマークとは

  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 野球
  3. コラム
  4. 河野祥一郎「今週のイチ押し!」