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2007年07月18日

着実に成長、湘南武山

 捕手は守りにおける監督の分身です。自覚と責任感が大切だというのは湘南の5年目、武山真吾捕手(23)だ。

 愛知・享栄高出身。177センチ、86キロ、右投げ右打ち。体力、強肩、気力、冷静、粘り強さがある捕手だ。高校時代から捕手で通算打率3割5分以上、本塁打16本。

 今年のキャンプは2軍からスタートしたが夜間練習では下半身の安定感を作り膝や腰の使い方を身につけた。田代2軍監督からは「野球への取り組み方と自分自身に勝つ事だ」とアドバイスを受けた。中村2軍バッテリーコーチは「着々と成長している。打撃が良いので内野や外野を守らせているがフットワークも良く捕球、送球も無難にやっているよ」と言う。

 今季イースタン・リーグ初安打は3月24日巨人戦(ジャイアンツ球場)の5回、カウント1-2後のストレートを深田から左前打。武山は「キャンプから調子が良かったので積極的なバッティングだった」と振り返る。今季の初本塁打は4月1日グッドウィル戦(西武第2)の4回、初球ストレートを左中間に宮越からソロホーマー。

 武山は「外角だったが良くバットが振れた。唯一点に力を集中できた」と笑う。3安打の固め打ちを見せたのは5月3日日本ハム戦(鎌ケ谷)で3回に左前打、5回に左翼席に2号。9回は右前打。6試合にノーヒット、それ以後4試合連続安打。打撃上昇は6月13日ヤクルト戦(横須賀)からで6月の残り11試合を30打数13安打、本塁打4本(3試合連続を含む)、打点8、打率4割3分3厘でチームは10勝1敗(8連勝を含む)とチームの浮上に活躍だ。

 6月23日ロッテ戦(中井町)では4回黒滝から左中間に3号ソロ、6回松本から左翼席に4号3ラン。武山は「この日は3安打。ストレート2本、スライダー1本だったが1試合2ホーマーはプロ入り初体験。この時ぐらいから打撃フォームを変えた。バットが振れるようになり4ホーマーは全部変化球だった」と喜色満面だ。

 6月は41試合、打率3割3分3厘、本塁打6、打点16で守備面でも捕手、一塁、三塁、左翼を守っているが井上2軍外野守備走塁コーチは「勉強する事が多いが失敗を恐れず挑戦すればいい。打撃が買えるから楽しみだ」と期待する。

 7月15日現在、48試合、打率3割1分8厘、本塁打6、打点17、盗塁0。

 ◆武山真吾(たけやま・しんご)1984年6月22日生まれ。23歳。02年ドラフト10巡目入団。昨年4月に1軍昇格したものの1軍出場はなかった。「ベンチの雰囲気や勝負に対する意識などを経験できた事は大きな収穫で参考になった」と言う。昨年はイースタン・リーグで51試合、打率2割5分9厘、3本塁打、19打点、0盗塁。イースタン・リーグ通算199試合、打率2割1分5厘、本塁打9、打点49、盗塁4だが今年の攻走守の成長は買える。目標の選手はマリナーズ城島と横浜の先輩捕手・相川のインサイドワークを勉強したい。好きな言葉「心」。夢は「1軍に出場したら両親(父伸太郎さん、母久子さん)を横浜球場のバックネット裏に座らせたい」と言う。八馬2軍マネジャーは「元気よく頑張っている。夜間練習も熱心だ。1軍に行こうという気持ちが前に出ている。チームのためによく頑張っている」と人間的にも成長を認める。背番号61。夏場が好きだから後半戦も前半戦以上にアピールすると将来の大砲は元気いっぱいだ!!

 ファンの皆様への一言!!
「体調も良いしチームの勝利に努力します。そして自分に勝ち1軍入りです。御声援をお願いします!!」

 ○…湘南のマット・ホワイト投手(1977年8月19日生まれ、クレムゾン大、182センチ、90キロ、左投げ右打ち、背番号64)が7月12日日本ハム戦(鎌ケ谷)で来日初登板。この日は初球137キロのストレートを投げた。1番糸井に四球、2番紺田に135キロのストレートを初安打された。3番小田に2球目シュートを打たせて二ゴロ併殺打。4番金子洋の3球目にこの日最速142キロを記録した。3回の限定登板だった3回は9番高口に136キロのツーシームを中前打されて4番金子洋まで5連打とスライダー、カットボール、ストレートを打たれた。1死後の6番渡部に走者一、二塁で5球目137キロのストレートを左翼席に駄目押しの6号3ラン。渡部は「読みがピタリでバットを思い切って振った」と笑顔。投球回3回を投球数55球、打者17、安打7(本塁打1)四球2、三振2、失・自責点6。各チーム編成部も多く観戦していたが「評価が難しい。左腕の変化球投手で技巧派だ。ドジャース傘下の3Aラスベガスで中継ぎで2勝4敗らしいがもう少し様子を見たい」と言う。湘南関係者は「見ての通りだ。実力はないんだろう」と苦しい顔を見せていた。1軍でのピッチングは果たして…。楽しみにしたい。

 ○…3割を打ったら取材をお願いしますヨ!!と元気いっぱいなプレーを見せる湘南の3年目・桑原義行外野手(25=日大豊山-日大、180センチ、86キロ、右投げ右打ち、04年ドラフト8巡目)だ。昨年の後半1軍に出場(06年10月1日ヤクルト戦=横浜)し初安打(06年10月1日対ヤクルト戦5回川島投手=横浜)も記録した。1軍で9試合、打率3割8分1厘、本塁打0、打点0、盗塁1を記録し1軍の舞台で緊張感も体験した。今年こそ1軍でと燃えている。開幕戦で初安打、4月17日ロッテ戦から4月30日ヤクルト戦までの9試合連続安打(この間の打率3割8分6厘、打点5)と好調さが見られる。2軍首脳陣は「コンスタントに打てるといいネ。1軍の力を身につけた。外野も3つの守備位置を守っているが打球に対しても良い感じでスタートする」と成長を認める。桑原は「6月の試合は15試合に安打をコンスタントに打ち1打席を大切にしている。アピールをしますから応援をよろしく!!」と明るい笑顔だ。八馬2軍マネージャーは「昨年の1軍の成績で自信をつけた。選手同士の競争が激しいので試合中は木を抜けない。結果を大切にしているし田代2軍監督の方針を選手達は理解しているのが大きい結果に繋がっている」と言う。7月15日現在、54試合、打率2割9分4厘、本塁打2、打点15、盗塁6、長打率4割6分9厘、出塁率3割3分9厘で打撃10傑の7位に入った。3割越えが見えてきた。背番号40に注目だ。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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