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2007年07月11日

湘南木村の守備を見よ!

 25試合連続で遊撃を守りチームの躍進(8連勝、30勝目到達)の大きな原動力になっているのは湘南の5年目、木村昇吾内野手(27=尽誠学園-愛知学院大)だ。

 182センチ、75キロの大型内野手だが「守備にはセンスがある。強肩で敏速な動きと正確な送球は1軍でも使える」と編成部もチェックをする。

 チームが8連勝(6月17日-27日)した時は7試合に「1番遊撃」で出場し打率2割7厘だったが6月21日巨人戦の3回に姜の4球目を外野の金網に当たる右二塁打、4回2死一、二塁でオビスポの初球ストレートを逆転の中前打の勝利打点。木村は「目標は1軍ですから頑張るしかない。家族を球場に呼びたいからチャンスを大切にしたい」とやる気十分だ。

 チームが30勝目を挙げた7月1日グッドウィル戦では「8番遊撃」で出場し守備面で勝利に貢献した。3回先頭打者・黒瀬の三遊間の安打性の打球を俊敏な動きで処理して強肩で一塁に送球してアウトにした。6回にも4番後藤の三遊間のゴロを見事に処理して一塁に好送球して追加点を与えない。チームが負けている時は「三遊間はサハラ砂漠のように広く見える」と言われるが勝った時の三遊間は本当に狭く見える。田代2軍監督は「チームのムードメーカーだね。今年はキャンプから積極的だ。脚力を生かしての盗塁もいいネ。1軍のチャンスは十分あるから頑張れ」と期待する。2軍首脳陣も「打撃面でも5、4試合連続安打と積極的で変化球の対応もいい」と評価。

 今年のキャンプはファームからスタートしたが途中から1軍にも参加した。今年は「自分との戦いと自分に勝つ事で練習にも気合いが入った」と振り返る。3月28日楽天戦の3回に川井から左前打。今季初安打し5試合連続安打。3月29日楽天戦)の5回に二盗を決めて初盗塁して5試合連続盗塁。

 4月17日ロッテ戦では5回1死二塁で呉の初球ストレートを中前打して今季初打点を記録した。湘南の福本育成担当は「目に見えない失策もあるが1軍で働ける力を身につけている。本当に良いムードメーカーですよ。人間的にも素晴らしい」と1軍での活躍を期待する1人だ。

 7月3日巨人戦の7回2死三塁で、代打吉川の中前に抜けようかという打球を見事に好捕して一塁に送球してアウト。「ナイスプレーだ」とネット裏も絶賛。チームも完封勝利で単独3位に貢献するプレーは光った。木村は「良いスタートができた。チームが勝って良かった」と話す笑顔に人柄の良さが見えた。7月9日現在、59試合、打率2割3分、本塁打0、打点9、盗塁17(盗塁王争いのトップ)、失策合計14。

 ◆木村昇吾(きむら・しょうご)1980年4月16日生まれ。大阪・尽誠学園-愛知学院大。02年ドラフト11巡目で入団。182センチ、75キロ、右投げ左打ち。好きな言葉は「感謝」。日々「自分との戦い」と言う。遠投110メートル。本塁から一塁までの走力タイム4・02秒。家族は03年4月に結婚した妻あずささん。子供はかんなちゃん(3)、昇輝ちゃん(2)の2人だが「野球をやりたい」と言ってほしいと笑う。1軍初出場は03年3月28日阪神1回戦(横浜)。1軍通算は37試合、打率1割4分6厘、本塁打0、打点0、盗塁1だけに1軍で「打って守って走っている所を見せたい」と言う。昨年イースタン・リーグで44試合、打率2割6分8厘、本塁打1、打点17、盗塁14、出塁率2割9分3厘。背番号66の軽快なフットワークに注目してほしい。

 ○…日本ハムの新人・金子洋平外野手(26=国士舘-青学大-ホンダ=06年大学・社会人ドラフト6巡目、177センチ、83キロ、右投げ右打ち)は6月のファーム月間MVPを獲得。6月の月間本塁打10本が高く評価された。6月は15試合、打率2割5分9厘、本塁打10、打点23だが7試合連続安打、6試合連続打点、4試合連続本塁打1回、1試合2本塁打2回と長打力を発揮した。7月3日グッドウィル戦で6回ギッセルから右前打、7回に西川のカウント1-2からのストレートを右翼に12号ソロ。9回にも長田から右前打の4打数3安打1打点とチームの勝利に貢献する。金子洋は「MVPは嬉しい。本塁打数の上下はないが打率は上下するので慎重になる。打率が悪いのでこれからの課題です。頑張って1軍を狙う」と新人らしく元気いっぱいだ。1軍では7月9日現在、25試合、打率1割2分5厘、本塁打2、打点8。

 ○…湘南の大学・社会人枠の高崎健太郎投手(22=鎮西-日産自動車、176センチ、82キロ、右投げ右打ち)は1軍近しの好投を見せている。7月3日巨人戦で今季12度目の先発。最速148キロにスライダー、カーブ、フォークが制球され巨人打線を料理した。1回清永に145キロのストレートを中前打されたが2番円谷、3番坂本、4番三浦を勝負球のスライダーでピシャリと抑えた。3回無死満塁のピンチで3番坂本を134キロのスライダーで空振り三振、4番三浦には144キロのストレートで空振り三振。5番古城には2球目135キロのスライダーで遊ゴロ。各チームの編成部は「出来上がったピッチングだ。攻める強気な度胸が最高」と評価。この日は投球数88、打者24、投球回6回、安打3、四球2、三振5の無失点。そして7月8日ロッテ戦でも1軍近しの駄目押しのピッチング。最速149キロの速球にカーブ、フォーク、スライダーがコントロールされ5回まで3安打、三振4の無失点で投球数も50球と安定していた。7回1死一、二塁でも7番定岡に初球スライダーを打たせて遊ゴロ併殺打のピッチングは素晴らしかった。横浜OBは「1軍近しのピッチングだ」と合格点。この日は投球数83球、打者25、投球回7回、安打5、四球1、三振7の無失点の好投だった。高崎は「気持ちを大切にして投げた。チームが乗っているので勝利に貢献できた」と笑顔。通算は7月9日現在、16試合、8勝2敗、投球回83、安打67、三振65、四死球20、失点24、自責点18、防御率1・95で再び防御率と最多勝争いのトップに立った。

 ○…ロッテの06年高校ドラフト1巡目の大嶺祐太投手(19=沖縄・八重山商工、184センチ、80キロ、右投げ左打ち)は7月8日湘南戦で今季11度目の先発登板をした。1番内川に初球143キロのストレートで勝負したが4球目のストレートを左中間二塁打された。それでも3番新沼を146キロのストレートで空振り三振、4番呉本には148キロのストレートで一ゴロに仕留めるまずまずのスタート。2回に一塁手の失策、送りバント、7番の斉藤に最速149キロのストレートを中前打され先制点を許した。4回には単調なピッチングを狙われた。スライダー2安打、ストレート2安打の4連打で3失点と反省すべきピッチングだった。3回だけは打者3人をピシャリと抑えたが、投球数120、打者33、投球回7回、安打11、四球1、三振5、失点5、自責点4と納得のいかないピッチングだった。
体のバランスや腕の振り、投球の時に体の軸がしっかりしている所は将来楽みで並の投手ではない。それは7回無死一塁で古賀2軍監督はマウンドに行ってアドバイスをすると4、5番を連続三振、6番を遊ゴロに打ち取った。7月9日現在で11試合、2勝5敗。対湘南戦チーム10連敗でストップ。そして首位湘南からの初勝利をかけての登板だったが反省点の多いピッチングに大嶺は「次の登板に気持ちを整理したい」と話していた。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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