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2007年05月30日

ロッテ新人角中、最終目標は打率3割

 人生の光明は瀬戸際にくるのか! ハングリーで努力家だ。ロッテの新人、角中勝也外野手(20=日航空二-四国アイランドリーグ高知、180センチ、80キロ、右投げ左打ち)の活躍が注目されている。

 5月22日ヤクルト戦(戸田)で8試合連続の1番に座った。1回表、高市の4球目ストレートを先頭打者本塁打。これが今季3号(自身2本目の先頭打者本塁打)。3回2死後に高市のスライダーを右前打。5回1死後にも高市の初球ストレートを左前打して今季3度目の猛打賞。8回1死後に今季2度目の4安打を狙ったが高市の6球目シュートを打って二ゴロ。4打数3安打、得点2、本塁打1、打点1を記録し5月22日現在で28試合、打率3割9分5厘、本塁打3、打点9、四死球6、三振11、盗塁2、出塁率4割3分4厘。今季初めて打率トップに立った。四国アイランドリーグの旗頭になった。

 佐野2軍打撃コーチは「キャンプ、教育リーグでは不調だった。腰の回転が安定してから打撃面でアピールしてくれた。故郷の石川県・能登沖地震では被害も少なかったらしい。努力家なので期待感があるよ」と目を細める。

 5月23日ヤクルト戦でも1番で出場。1、6回に川島から2安打。8回には田中充から右中間二塁打し6打数3安打、1打点、1三振の2試合連続3安打。打率を4割2厘(82打数33安打)とし初めて4割の大台に乗せた。しかし5月24日ヤクルト戦では同じ四国リーグで対戦したことのある伊藤に5打数ノーヒットに抑えられて打率3割7分9厘で打率4割を切った。角中は「やられました。お手上げです。次は打ちます」と伊藤に脱帽した。

 角中は評価が良い。(1)リストが強い(2)思い切りが良い(3)体力がある(4)性格がプロ向き。“男は黙って勝負する”タイプと評価は急上昇。四国リーグここにあり、と健在感をアピールしている。課題は守備面だ。外野は左翼、中堅、右翼と全部守ったが「外野ならどこでも良い」と自信はある。

 5月28日現在、31試合に出場、打率3割6分5厘、本塁打3、打点12、盗塁2、三振14、四球6で現在首位打者。最終目標は打率3割だ。

 ◆角中勝也(かくなか・かつや)1987年5月25日生まれ、20歳。小学3年から中堅手。中学時代も3年間は中堅手。高校時代の通算打率は4割以上、本塁打10本。四国リーグに入った動機は「高3夏も終わりごろ、どうしても野球をしたかったのでテストを受けた。合格したときはうれしかった」と振り返る。四国リーグの通算は打率2割5分、本塁打5本。思い出は「プロ野球と交流戦が出来てプロのレベルを肌で感じた事だ」と言う。プロで指名された時は「人生で最高だった。これから野球が出来る」と感じた。目標の選手は「今は自分との戦いです。相手に失礼です」と笑う。遠投115メートル。50メートルは6・2秒。本塁から一塁までの走力は4・1秒。夢は「両親(父稔さん、母久美さん)を1軍戦に呼びたい。21歳までに必ず1軍に行きます」と話した。この男の努力と辛抱なら必ず実現するだろう。背番号61を覚えてください。


 ○…ヤクルトの大学・社会人希望枠の高市俊投手(22=帝京-青学大、177センチ、83キロ、右投げ右打ち)は5月22日ロッテ戦(戸田)でプロ入り初完投初勝利をイースタン・リーグで記録。この日は最速134キロながら、シュート、カーブ、スライダー、フォークなどの変化球を使いロッテ打線を料理した。ネット裏では「内角球の勝負球と左打者対策を研究して欲しい。今日はテンポ良く投げた。先発型の投手だ」との声が挙がっていた。投球数127、打者33、投球回9、安打8、四球1、三振7、失・自責点各3で完投勝利。高市は「久し振りの投球だったので緊張でした。でも勝って良かった」と笑顔。次は1軍で早く初勝利を挙げたいところだ。

 ○…ロッテの06年高校生ドラフト1巡目の大嶺祐太投手(18=沖縄・八重山商工)は5月22日ヤクルト戦(戸田)で2勝目を目指して今季7度目の先発をした。しかし投げ急いでしまった。投球フォームにもタメがなく球の切れも悪い。登板した試合で最悪の状態との声も聞かれた。6回105球を投げ、7安打(本塁打1含む)、2四球、6三振、4失点(自責3)。最速146キロにカーブ、スライダー、フォークの変化球を投げたが変化球の制球力が悪かった。だが内容は悪くてもやはり楽しみな投手だ。「次に期待して下さい」と反省しきりの顔つきだった。

 ○…育成選手から支配下登録されて話題を集めていたヤクルト伊藤秀範投手(24=駒場学園-ホンダ-四国リーグ・香川、181センチ、82キロ、右投げ右打ち)は5月24日ロッテ戦(戸田)でプロ入り初完投で2勝目を飾った。ファームでは先発5度目だったがこの日は最速139キロにカーブ、シュート、スライダー、フォークの変化球もコントロールされ5回まで2安打、1失点、投球数72と味方の失策による1失点だけだ。9回にはスタミナ切れを感じた。代田、根元、早坂に安打されて2失点。投球内容は投球数128、打者39、投球回9回、安打8、三振1、四球1、失点3、自責点2。

 ○…日本ハムの新人、金子洋平外野手(25=国士舘-青学大-ホンダ、177センチ、83キロ、右投げ右打ち)は5月27日ロッテ戦(鎌ケ谷)で3回1死走者なしで林の2球目カットボールを豪快にバックスクリーンまで飛ばした。推定距離130メートルの今季1号に笑顔でベースを1周した。徳田2軍マネジャーは「本人も安心したでしょう。これで再度1軍に意欲を燃やすでしょう。見事な1発でした」と喜んでいた。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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