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2007年05月23日

ヤクルト川本絶好調!5月も3割キープ

 今年こそは1軍初出場だ!と気合十分なのはヤクルトの3年目、川本良平捕手(25=崇徳-亜大)だ。

 2005年8月に左手首を手術して不運なシーズンを送ったが、すっかり完治し今年のキャンプは打撃力と送球面(本塁から二塁までの送球タイム1・9秒)を強化した。

 中学3年から捕手となり高校時代は2年から本格的にマスクをかぶり、通算打率4割以上、本塁打25本。誰もが認める強打の捕手と知られていた。大学時代は打撃、脚力を生かすために外野手と一塁手を守った。2年から捕手もやり春秋の連覇と大学選手権優勝に貢献している。通算打率は2割8分2厘、本塁打3本と打撃はいまひとつだったとふりかえる。

 全ての面でレベルアップしたい。5月21日現在で捕手19試合、一塁手5試合、外野手6試合を守り1軍を狙う。1軍で各チームのエース級の球を打ちたいと言う。

 今年のイースタン・リーグの2試合目、3月30日楽天戦(戸田)では「8番捕手」で先発出場し高市、上原、田中充、宇野の各投手を良くリードした。6-11でチームは負けたが打撃面は光った。谷中と対戦し2回の1打席目に左翼に今季初安打となる1号ソロ。4回の2打席目は脚力を見せて遊撃内野安打。5回1死満塁で回ってきた第3打席は走者一掃の中越え二塁打で、3安打4打点。3月31日の楽天戦(戸田)でも2、4回に愛敬から2安打、8回には徳元の2球目を左翼に2試合連続2号ソロ。

 2試合連続3安打で8打数6安打、6打点、2本塁打の打率7割5分で気持ち良く今年のスタートを切った。第3節に打撃5位に入り第4節は2位、第5節6位と常に打撃ベスト10に顔を出す。

 4月24日の湘南戦、1回に橋本から三塁内野安打して以来、5月8日の巨人戦で姜から2安打して8試合連続安打(この間31打数13安打、5打点、打率4割1分9厘)。荒井2軍打撃コーチは「勝負強い。バットの振りが良い。球をとらえるタイミングが良い」と成長を認めた。

 小川2軍監督は「もっと内角で打者と勝負するリードが欲しい。今は捕手、外野手、一塁手を守らせているが脚力があり(本塁-一塁間の走力タイム4秒)スローイングも良い。投手陣のリードを頼みたい」と信頼を置いている。5月に入っても打率3割をキープし5月20日の日本ハム戦(鎌ケ谷)では6回2死三塁で清水の初球ストレートを左翼席に5号2ランと勝負強い打撃は絶好調だ。

 5月21日現在、30試合、打率3割3分7厘、本塁打5、打点23、盗塁7。

 ◆川本良平(かわもと・りょうへい)1982年4月28日生まれ。25歳。崇徳-亜大を経て04年ドラフト4巡目でヤクルト入り。178センチ、98キロ、右投げ右打ち。イースタン・リーグはこれまで通算88試合に出場し、打率1割9分9厘、本塁打2、打点15、盗塁7。目標の選手は元広島の野村謙二郎選手。好きな言葉は「何事にも挑戦する」。遠投100メートル、50メートル走6秒。1軍に出場したら「昨年結婚した有子と両親を球場に呼びたい」と夢を語る。血液型A。背番号28。各チーム編成部は「昔の八重樫捕手に似たタイプだ。今後は状況に応じた強気なリードを見せて欲しい」と評価している。


 ○…ロッテの06年高校ドラフト1巡目の大嶺祐太投手(18=八重山商工、184センチ、80キロ、右投げ右打ち)は5月15日巨人戦(千葉マリン)で今季6度目の先発登板。プロ入り初完投したが3回根元が風速4メートルの影響か遊飛を落球。二塁走者が得点して同点。4回には一ゴロを一塁手の神戸が失策。6番田中が3球目ストレートを逆転の中前打。5回以降は見事なピッチングを見せた。5回1死後、星に左前打を許したが岩館を二飛併殺。6、7、8回は140キロ以上の速球で打者9人を料理した。9回2死後に3番坂本に右前安打、亀井をカウント1-3から歩かせ無四球試合を逃した。

 この日は最速146キロにカーブ、スライダー、フォークも制球力があり、巨人打線を4安打に抑えた。失策で勝利、無四球試合を逃したが荘1軍投手コーチは「投球を見せてもらったが課題はスピードが欲しい。力をつけてきた。90点は与えられますね」と1軍近しと言わんばかりの好投に目を細めた。投球内容は投球数118、打者23、投球回9回、安打4、四球1、三振6、失点2、自責点0。大嶺は「好きな夏場も来ます。これからです。チャンスを大切にしたい」と明るい表情を見せた。

 ○…首位を走っている楽天で打撃好調なのは3年目の大広翔治内野手(24=桐生一-東洋大、184センチ、90キロ、右投げ右打ち)だ。今年はキャンプから1軍に帯同し1軍でプロ入り初出場を狙っていた。大広は「キャンプでは打撃フォームの改造に取り組み毎日毎日バットを振りました。打撃フォームも納得するまで出来た。後は首脳陣にアピールだ」と言う。オープン戦にも帯同し1軍の空気を体験する。努力が実った。開幕は1軍登録メンバーに入った。1軍初出場は早かった。初出場と初安打は3月28日ソフトバンク2回戦(福岡ヤフードーム)で初出場して2回杉内から中前打して初安打を記録。1軍で6試合、11打数2安打、打率1割8分2厘の記録を残して4月10日再調整で1軍登録を抹消された。

 イースタン・リーグでは4月13日ロッテ戦(千葉マリン)で5打数ノーヒット。14日は3安打(1号ソロ)とパワーを見せたが15日は1、3、5回に大嶺の前に空振りの3三振。7回相原に見逃しの1三振。9回、内に空振りの1三振。1試合5三振のイースタン2度目のタイ記録をつくった。

 4月20日のヤクルト戦では3安打(2ホーマーを含む)4打点と奮起。松井2軍監督は「1軍最短にいる選手だ。パワーは1軍クラスだ」と言う。5月4日グッドウィル戦(フルキャスト宮城)から20日湘南戦(ベイスターズ球場)までの10試合連続安打(5月20日の湘南戦では3回に橋本から勝負を決める満塁7号)でチームを引っぱる背番号35に注目して欲しい。大広は「目標はソフトバンクの多村仁外野手です。チャンスを大切にして少しでも近づけるように努力します」と言う。

 各チーム編成部は「第1歩のスタート、失策を恐れない。ノックの球より実戦での打球に強くなれば面白い。1軍に近い選手だ」と評価。5月21日現在、22試合、打率2割9分9厘、本塁打7、打点14、盗塁1で打率3割が目前となった。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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