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2007年05月16日

日本ハム高口、全試合出場でアピール

 着々と成長し実力をつけた。日本ハムの2年目、高口隆行内野手(23)の評判が高い。

 昨年は、69試合に出場し、打率2割1分1厘、本塁打2、打点9、盗塁2、三振36、四死球9、そして守備面でも一塁手で19試合、二塁手で35試合、三塁手で3試合、遊撃手で6試合の合計63試合を守り、失策4で守備率は9割8分7厘。今季は二塁手で29試合。高口は「無我夢中で自分を忘れていた。長打率や出塁率も2割台では何とも言えないです」と反省だ。

 今年のキャンプの目標は(1)パワーアップと確実性のある打撃(2)守備面は安定性と俊敏性に置いた。3月1日から教育リーグの開幕戦ロッテ戦(ロッテ浦和)では「5番二塁」でスタメン出場し、三島の初球141キロの速球を左線に安定したフォームでファウルボールとし苦手意識を見せない。結局、第1打席は四球。2打席目は3回2死二塁から粘った末の7球目を中越えの三塁打。

 8回にも先頭打者で中郷の4球目を右前打し2打数2安打、2得点、打点1、四球2。守備面でも6回に追加点を阻止する併殺を完成させ、開幕戦勝利に貢献し首脳陣にアピールだ。高口は「教育リーグは打順も3番や9番といろいろと環境の違う経験をした。福良2軍監督の打撃や守備面のアドバイスは参考になりました。これならイースタン・リーグの開幕も行けると自信を持った」と言う。

 3月24日ヤクルト戦(戸田)の開幕戦では「2番二塁」でスタメン出場。1回松岡の初球ストレートを左前へクリーンヒットし、3回にも松岡の2球目を中前打。3打席目は二ゴロ、4打席目は右飛だったが開幕2安打と好調なスタートを切った。

 初打点は3月29日グッドウィル戦(鎌ケ谷)の1回1死二、三塁から大きな中犠飛で打点を記録。この日も4打数2安打、打点1と好調で3月の5試合を18打数6安打、2打点の打率3割3分3厘。高口は「練習の成果が出て気合も乗って良いスタートを切れた」と振り返る。

 4月13、14、15日ヤクルト3連戦(戸田、鎌ケ谷)では3試合連続の2安打をマーク。4月の17試合を打率2割6分2厘、打点6、5試合連続安打と各チーム編成部に成長を認めさせた努力は買える。

 5月に入っても好調だ。5月3日湘南戦(鎌ケ谷)で2安打(今季8度目)でスタートした。5月12日現在で安打を記録した時のチーム勝敗は14勝5敗の勝率7割3分7厘。12日現在、30試合、打率2割6分9厘、本塁打0、打点11、盗塁0で打撃成績18位、全試合出場で首脳陣にアピールする高口選手に注目だ。

 ◆高口隆行(たかぐち・たかゆき)1983年8月23日生まれ。23歳、創価高-創価大を経て05年大学・社会人ドラフト5巡目で入団。180センチ、80キロ、右投げ右打ち。高校1年から遊撃手、大学では日米大学野球に「6番遊撃」で出場。高校時代の通算打率3割5分8厘、本塁打20本で投手としても活躍。大学時代の通算打率3割2分8厘、本塁打19本。遠投110メートル、50メートル走は6秒。本塁から一塁までの走力4・1秒。目標の選手は福良淳一(現日本ハム2軍監督)。好きな言葉は「練習は不可能を可能にする」。今年のイースタン・リーグの目標は打率3割と28打点以上で勝負強い打者。血液型B。背番号58。大学時代の同期でもある八木智哉投手(日本ハム)に「追いつきたい」と言う。活躍に注目したい。


 ○…ロッテの06年高校ドラフト1巡目の大嶺祐太投手(18=八重山商工)は5月8日グッドウィル戦(西武第2)で今季5度目の先発登板をした。打線は大嶺を援護。1回に1番角中が先頭打者本塁打の今季2号。そして相手捕手の捕逸で1回に2得点。2回にも走者を置いて角中が遊ゴロで1得点。4回には3安打2四球で4得点、5回にも3安打で2得点と大量9点をもらってのピッチングだ。大嶺は1回に2番高木浩に速球を左二塁打されたが、無失点に抑えるスタート。2回に先頭打者の5番上本に2号ソロされて1失点。3回にも2死一、二塁で上本に6球目ストレートを右前打され1失点。この日は最速144キロにカーブ115キロ、フォーク125キロ、チェンジアップ111キロを投げた。安打7本はストレート4本、フォーク、カーブ、チェンジアップ各1本を打たれた。投球内容は投球数98、打者23、投球回5、安打7(本塁打1)、三振4、四球1、失点自責点各2。園川2軍投手コーチは「100点で良いでしょう。2失点は反省材料だ。1軍での初勝利に期待してやって下さい」と好投に目を細めた。

 ○…ヤクルト投手陣は5月9日巨人戦(ジャイアンツ球場)で伊藤、田中充、花田、坂本の4人で無四球試合を演じた。延長11回を失点2、三振7の好投。打線は11回深町を攻めて1死一、三塁で7番大原が146キロの速球を右犠飛の決勝打点。バットを少し短く持って対応した大原のバッティングセンスは買える。

 ○…湘南の1試合16安打、1イニング10得点は今季最多!!5月12日ロッテ戦(千葉マリン)で打線が爆発した。4回先頭打者の3番下園が先発古谷投手の4球目カーブを右翼席に今季3号ソロで幕開けとなった。4番呉本が二塁打、5番北川が二ゴロ失、6番新沼が二塁打、7番桑原が中前打、8番斉藤が二塁打(救援末永投手)、9番木村左前打、1番下窪左前打、2番西崎三ゴロ、打者一巡して下園一ゴロ失、呉本二塁打、北川二塁打、新沼中前打(救援林投手)となる。桑原中前打、斉藤一邪飛で約40分以上の攻撃が終わった。チームは7連続得点。イニング2得点は下園、呉本、北川の連続3者得点。イニング2安打は呉本、新沼、桑原の3人。1イニング11安打で10得点。八馬1軍マネージャーは「スコアブックは真っ黒です。久しぶりの爆発です」とビックリ顔。終わってみれば今季最多の16安打、6回以降は打線は静かになった。ネット裏は湘南打戦にあきれ顔だった。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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