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2007年04月11日

巨人田中「先制3ランは気持ちよかった」

 試合で勉強して練習で予習・復習だ!! と、巨人高校ドラフト3巡目・背番号66の田中大二郎外野手(18)は元気いっぱいだ。

 東海大相模時代は4番で一塁手と投手。通算打率3割8分8厘、本塁打44本。思い出に残る一発は「05年甲子園春のセンバツで愛知・東邦戦5回に現日本ハムの木下達生投手(2年目)から右中間にソロホーマーを打ったこと」だ。高校時代は「本塁打を狙う打者でなくチャンスに強い打者で広角打法だった」と振り返る。

 今年のキャンプは2軍からスタート。「未知の世界だったので、けがと故障に注意した。外野手にも挑戦したので緊張の連続だった」と言う。緒方守備・走塁コーチは「高校時代は内野手だから外野は基本から勉強だ。外野手の構えやスタート、飛球の処理や返球、ライナーの処理やフェンス際の守りと勉強することが多い」とアドバイスする。

 3月1日からの教育リーグでは外野を守った。9試合、33打数7安打、打点5、四死球2、三振12、失策1の打率2割1分2厘と不本意な成績だった。しかし3月21日の日ハム戦(鎌ケ谷)で4回2死走者三塁で八木投手の3球目を中前打した勝負強い打撃は「打者の雰囲気を持っている」とネット裏の声。

 イースタン・リーグの開幕戦でも好打を見せた。湘南戦(ジャイアンツ球場)では6番右翼手で先発出場。2回2死プロ入り初打席だ。田中は「前夜に思い切って振ろうと考えながら寝ました」と言う通り、湘南の開幕投手・高崎の初球スライダーを見事に右前にクリーンヒット。好スタートを切った後は28、29日ロッテ戦で古谷、龍太郎、大嶺、末永の各投手から安打し、31日の日本ハム戦でも星野、木村正の各投手から3試合連続2安打の3試合連続打点を記録した。3月の5試合を打率3割8分5厘、本塁打0、打点4と高打率をマークした。

 4月に入ると2試合ノーヒットでスタートしたが5日グッドウィル戦(ジャイアンツ球場)では、2回1死走者一、三塁で山崎投手の118キロのスライダーを右翼にプロ入り初ホーマー。田中は「先制3ランは気持ちが良かった。4球目だったが気合が入っていました」と笑顔を見せた。岡崎2軍打撃コーチは「坂本と刺激し合って良く頑張っている。打撃センスもいいので注目して欲しい選手だ」と言った。

 ◆田中大二郎(たなか・だいじろう)1988年4月29日生まれ。神奈川・東海大相模高。180センチ、80キロ、左投げ左打ち。強肩で、遠投120メートル。本塁から一塁4・3秒。目標の選手はソフトバンクの松中信彦内野手で「必死に頑張る姿が好きです」。好きな言葉は「超一流」。初給料で父親淳一さんに腕時計、母親美佐子さんに手帳ケースをプレゼントした。好きな歌手はHY。今年は「イースタン・リーグで体作りと80試合出場」が目標。9日現在、8試合、打率3割8厘、本塁打1、打点7、盗塁0、三振3、四死球4。

 ○…3月4日の巨人-グッドウィル1回戦(ジャイアンツ球場)、8回終了し3-2で巨人がリードしていた。9回表グッドウィル上本が先頭打者で左中間二塁打。2死後赤田が右前打し走者一、三塁。代打大崎の二ゴロを脇谷が一塁に悪送球して同点。星が右前へ逆転打し、その後5連打。打者一巡して上本がイニング2安打の投手内野安打で2死満塁となったところでグランド状態が悪化し、審判団はタイムを宣告した。中断7分しゲームは8回降雨コールドゲームとなり、均等回数でグッドウィルの9回表の得点5、安打7は幻と消えた。巨人は2番手の山口投手(育成選手、23歳・2年目、左投げ)がプロ入り初勝利となった。

 ○…パワーアップし首脳陣にアピールするのはグッドウィルの4年目・黒瀬春樹内野手(21)だ。今年1月の自主トレは県岐阜商の先輩でもある和田一浩外野手と行動し打撃について勉強した。今季の第1号は3月29日の日ハム戦(鎌ケ谷)、11回2死で菊地投手の3球目を左翼席に1号ソロ。2、3号は怪力ぶりを見せた。4月1日湘南戦(西武第2)で4回に山口投手の5球目ストレートを左翼の防御ネット(高さ30メートル)を越えて合宿所の屋根に当たる推定150メートルの2号ソロ。8回にこの日2本目、岸本投手の3球目ストレートを中越え推定140メートルの同点2ラン。黒瀬は「先輩に腰の回転を教えてもらったおかげです。今年は打率、打点面で成績アップが目標」と言う。

 ○…ロッテの06年高校ドラフト1巡目の大嶺祐太投手(18=沖縄・八重山商工、184センチ、80キロ、右投げ左打ち)は8日対ヤクルト戦(戸田)で今季2度目の先発登板をした。1番の城石の第1球目は143キロのストレートでストライク。その城石を三振、2番丸山泰が中飛で2死、3番野口に右中間に三塁打され、4番武内には四球で2死走者一、三塁、5番川本に右前打されて1失点を許し、6番衣川を三振。1回は投球数27球だった。3回にも四球、暴投そして4番武内に4球目ストレートを左中間に二塁打され1失点。この日は6回、打者26、投球数109、安打4、四死球4、三振8、失点、自責点各2。チームは2-6で負けて6連敗。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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