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2007年03月21日

ヤクルト新人の上田、初打席初安打

 ヤクルトに首脳陣が将来性を高く評価しているルーキーがいる。高校ドラフト3巡目で入団した上田剛史外野手(18=関西)だ。

 高校時代は1年生から中堅手としてレギュラーでプレーした。高校時代の通算打率は4割3分以上で本塁打は25本。甲子園には4季連続出場。中でも昨年3月30日、センバツの早実戦で7回、斎藤佑樹投手の速球を右中間に同点2ラン。延長15回の熱戦を演じる好打を見せた。再試合を含めて斎藤投手から8打数4安打、1本塁打、2打点の打率5割と打ち込んだ。攻走守の3拍子揃った選手で遠投110メートル、50メートル走は5・9秒(本塁~1塁間は3・9秒)。

 教育リーグではヤクルトの開幕戦となる7日のロッテ戦で「1番中堅」でスタメン初出場。1回に小宮山の3球目を中前打し初打席初安打。8回には三島の初球速球を左翼線二塁打と柔軟でシャープな打撃を見せた。5打数2安打と好スタート。8日グッドウィル戦では5回に藤原から二塁内野安打し初の二盗を成功させ、8回にも朱から右翼線二塁打し4打数2安打、1三振、1四球、1盗塁を記録した。

 苦い経験もした。10日のロッテ戦では渡辺俊から2三振。藤田から1三振。末永から1三振の4打席4三振。上田は「1軍で活躍されている投手の球を見て当然の結果です。死に物狂いで練習に取り組みます。僕が1軍に行くまでは待っていて下さい」といつの日か再対決をという顔つきを見せた。

 小川2軍監督は「素材はいい。これからの育成が楽しみだ」と言う。荒井2軍打撃コーチも「ミートするタイミングは天性のものだ。基礎をしっかり身につけて競争に勝って欲しい。将来性に期待」と打撃センスを評価する。飯田2軍守備走塁コーチは「外野手としての基本を身につける事だ。今年は守りの大切さを厳しく教育する」と気合を入れている。

 上田は「練習しかないです。疲れたとは言えません。試合に出場させてもらっているので思い切ってやります。チャンスを大切にしてイースタン・リーグでも頑張ります」と野球漬けの覚悟。期待の新人だ。

 ◆上田剛史(うえだ・つよし)1988年10月2日生まれ、岡山県出身。目標の選手はヤクルト青木。好きな言葉は「死に物狂い」。夢は父恭嗣さんに新車を、母親には腕時計をプレゼントすること。「そして、ありがとうと言ってみたい」と言う好青年だ。血液型B。179センチ、70キロ。右投げ左打ち。


 ○…楽天の松井2軍監督が期待するルーキーは横川史学外野手(22=青学大、186センチ、90キロ、右投げ左打ち)だ。パワーがある長距離打者だ。今年は1軍のキャンプからスタートした。横川は「プロの練習は中身が濃いです。練習しかない」と言う。松井2軍監督は「将来はチームの長距離砲だけに期待している」と言う。

 14日ヤクルト戦では4回、高木の速球を逆風をものともせず右翼に2号ソロ、そして8回にも宇野のスライダーをバックスクリーン左に3号ソロ(推定130メートル)とパワーをアピールした。勝負弱さを見せたのは15日の日本ハム戦だった。7回まで楽天は4-5で負けていたが、7回裏2死走者一、二塁で木下の7球目フォークボールを打って投ゴロ。同点のチャンスを逃した。さらに9回裏2死満塁。逆転サヨナラの場面でカウント2-2からの5球目フォークを見逃し三振。横川は「ここ一番に打てなかった。5番を打たせてもらって答えが出せなかった。試合に出場させてもらっているのに本当に悔しい」と反省した。松井2軍監督は「チャンスでの見逃しはいけない。積極的にどんどん振れ」とアドバイスを送った。
 好きな言葉は「シンプル・イズ・ベスト」で、目標の選手は巨人李。

 ※今年度のイースタン・リーグは3月24日に開幕します。この日はロッテ-グッドウィル(ロッテ)、ヤクルト-日本ハム(戸田)、巨人-湘南(ジャイアンツ)でいずれも13時プレーボールです。1軍を目指す若手選手に、厳しく暖かいご声援をよろしくお願いいたします。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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