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2006年06月07日

日本ハム金森、フレッシュ球宴MVP狙う

 ピッチングで大切な事は(1)バランス(2)リズム(3)タイミングといわれる。日本ハムの3年目・金森敬之投手(20)はセンスも良く、打者に対して常に挑戦する右の本格派だ。岡本2軍監督は「ピッチングは積極的で、性格も負けず嫌いだ。球持ちが長く打者は打ちづらい。後はスピードだね」と言った。

 4月22日のロッテ戦(鎌ケ谷)に初先発し3回、打者11人に59球を投げ、安打3(林孝、喜多、根元に被安打)三振2の無失点。厚沢2軍投手コーチは「体重の移動に注意すればもっとスピードが出る。1軍へのチャンスは十分にあるよ。9人目の野手として守備面でも頑張れ」と激励する。

 入団した04年の5月に右肩に違和感を感じ、その年は4試合、1セーブ、3回1/3、安打4、四死球1、三振2、防御率2.70と不本意な成績に終わった。その後はリハビリを行い、名古屋の病院通いと右肩の回復に努めた。昨年までファームで15試合、2勝4敗2セーブ、投球回55、安打66、四球21、三振20、失点39、自責点35、防御率5.73を残した。

 今年はストレート最速143キロ、スライダー最速122キロ、カーブ最速114キロ、フォーク最速122キロを投げ、勝負球はフォーク。金森投手をスカウトした今成さん(現日ハムスカウト)は「高校時代はストレートも変化球も良く、特に縦のカーブが良かった。頑張ってくれるだろう」と期待する。

 5月20日のインボイス戦(鎌ケ谷)、今季4度目の先発で最長の6回を投げた。2回に松坂健に初球カーブを左前打され先制点を許し、3回にも1失点。6回2死一、三塁で貝塚に6球目を右中間二塁打され計4失点、自責点3でチーム11連敗の原因を作った。金森は「チームに迷惑を掛けて申し訳ない。しかしストレートも最速142キロが出たので安心しました。今年のキャンプではフォーム固めや1000球以上の投げ込みをした。体調もいいです」。フレッシュオールスター2006にも選出された。金森は「MVPを狙うピッチングをします」と意気込んだ。

 防御率を意識する金森の投球に、各チーム編成部は「制球力があるね。フォークボールでストライクを取れると面白い」と注目。5日現在5試合、0勝1敗、21回1/3、安打20、四死球6、三振11、失点6、自責点5、防御率2.11、1試合平均投球数59.2球、被打率2割6分だが、将来性を買いたい1人だ。

 ◆金森敬之(かなもり・たかゆき)大阪出身、東海大菅生高、182センチ、84キロ、右投げ右打ち、03年ドラフト6巡目入団。高校時代の通算勝利数は50勝以上。目標の投手は日本ハムを引退した岩本勉氏で「気持ちの入ったピッチングが好き」。好きな言葉は「真っ向勝負」。1軍に出場したら大阪・藤井寺に住む父親の勤さんと母親の恵子さんを必ず呼ぶという。最速149キロ。血液型0、背番号59。

 ○…ヤクルト2年目の丸山貴史投手(19=愛工大名電高、182センチ、78キロ、左投げ左打ち)は、5月31日の日本ハム戦(鎌ケ谷)に先発。8回126球を投げ安打2、三振8、四死球1、失点1、自責点1。4連勝で月間MVPを決めた。ストレートは最速137キロも、スライダー、チェンジアップ、カーブが良くコントロール。3回1死から陽選手に5球目ストレートを左翼席に3号ソロを許したものの、その後は8回まで打者17人を完全に抑えた。丸山は「体調はいいしチーム状態もいいので、少しでも役立つピッチングをしたい」。最多勝を十分に狙える好投だった。

 ○…1日のヤクルト対日本ハム戦(鎌ケ谷)は乱打戦。ヤクルト田中浩の今季2本目の初回先頭打者本塁打で打撃戦がスタート。首位を走るヤクルトは6回を除いて先発全員の16安打で10得点。田中浩は7回にも先頭打者で救援の中村投手の初球を左翼席に逆転3号を放った。一方、日本ハムも2、4回を除いて毎回安打の13安打で6得点したが、今季22敗目。開幕から4番の鵜久森選手(2年目)は単打、三塁打の計2安打し「調子がいいので思い切ってスイングをします」と、敗戦にも明るい表情を見せた。

 ○…巨人の大物ルーキー、辻内崇伸投手(18=大阪桐蔭高、184センチ、88キロ、左投げ左打ち)が、2日の湘南戦(平塚)で今季5度目の先発。7回123球を投げ安打5、四球3、三振8の無失点で3連勝を飾った。1、3、4、6、7回に走者を出したが、成長ぶりを見せつけたのは4回だった。1死満塁のピンチで6番西崎選手に最速143キロのストレートで空振り三振、7番河野選手には最速124キロのスライダーで見逃し三振に切って取った。2軍首脳陣は「しつこいピッチングをするよ。変化球のコントロールが課題だが、着々と成長している」。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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