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2005年08月14日

ヤクルト牧谷、7年目に咲く努力の花

 努力の花が咲こうとしている。ヤクルトの7年目、牧谷宇佐美外野手(25)の攻走守が目立つ。北海道・旭川実高、188センチ、85キロ、右投げ右打ちで98年ドラフト2位、投手として入団。高校時代の通算は18勝だが通算本塁打18本、打率3割8分2厘と投打に活躍を見せた。

 入団2年間は投手として1軍を目指したが通算11試合、1勝2敗、防御率14・03の不本意な成績だった。小川2軍監督と「投手か打者か」について話し合い野手転向を決意した。
 牧谷は「話し合って決めた以上はやるしかない。覚悟の上だ。努力しかない」と振り返った。野手転向5年目で明るさが見えてきた。昨年は82試合、打率・281、本塁打5、打点19、守備でも外野手67試合、失策2、守備率・970で強肩ぶりを見せた(遠投110メートル)。
 今年は開幕から7試合連続安打の好スタート。3月26日対インボイス戦で三井投手から2回右前打、4回にも走者を一塁に置いて今季初打点となる右中間三塁打(戸田)、4月2日対巨人戦では4回に野間口投手から今季1号(戸田)。
 6日対インボイス戦ではプロ2度目の4安打。7回には小野投手から今季イースタン初の中越えランニングホーマー(市営浦和)。荒井2軍打撃コーチは「レベルアップした。左右投手関係なく打たせている。課題は腰の開きの注意だ」と言う。
 好きな言葉は「初心忘れるべからず」。外野守備で参考にしているのは「金城選手(横浜)と飯田選手(ヤクルト-楽天)です」と言う。外野手55試合失策0。
 本塁-一塁間4・03秒。脚力でもスタート、総力もいい。猿渡2軍守備走塁コーチは「盗塁4。走塁にスランプなしだ。思い切って走れ。課題は正確な送球」とアドバイス。
 牧谷は「チャンスを大切にして両親を神宮に呼びたい」と1軍を目標にする。15日現在、63試合、打率・291、本塁打2、打点22、盗塁4。打撃15傑入りが見えてきた。背番号64の成長に期待。【河野祥一郎】

 ◆キラリ組=新人はなれしたパワーを見せているのがロッテ大松尚逸外野手(23=東海大)と竹原直隆外野手(25=三菱自動車岡崎)の2人。9日対日本ハム戦(鎌ケ谷)で4回に竹原選手が5番で本塁打王争いトップの17号ソロ。6回に大松選手が10号本塁打を右翼席に打ち込んだ。クリーンアップを打った2人だが、鎌倉投手のスライダーを2人とも打ったがネット裏の各球団編成部は「首位を走る原動力だ。ファームで鍛えて来季は開幕から1軍だ。打撃センスとパワーは1軍クラス」と言う。
 アベックホーマーは7月27日対巨人戦(ロッテ浦和)以来、今季2度目。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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