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2005年07月03日

ピッチングセンス抜群、ヤクルト丸山貴史

 即戦力と期待されているが今年はファームで体作りだと言われているのはヤクルトの新人、丸山貴史投手(19=愛工大名電)だ。

 投手は野手の主役である。打者に対しては常に挑戦的であり打者のタイミングを崩す。

 打者を不利なカウントにするピッチングは甲子園に3度出場した経験なのか新人離れをしている。愛知・愛工大名電高、182センチ、78キロ、左投げ左打ち。勝負球は速球、カーブ、スライダー、チェンジアップでMAX139。

 好きな言葉は「弱気は最大の敵」。目標の選手は「巨人の工藤投手のようになりたい」と心酔。

 伊藤2軍投手コーチは「ピッチングセンスがいい。どの球でもストライクが取れ、投げるテンポがいい。今年はじっくりと体を作り鍛えたい」と将来の投手陣の柱として期待。

 初勝利は6月9日対巨人戦でプロ初先発。投球回5回、投球数67、打者18、安打2(3回に後藤光=二内安、山田=右前打)、四球1、三振4の無失点に丸山貴は「先頭打者を塁に出さないことに注意した」と反省。2勝目は6月26日対インボイス戦で先発、投球回5回、投球数79、打者19、安打3、四球1、三振5、失点2(3回貝塚に2ラン)、自責点0にネット裏では「古田捕手のリードで投げさせたい投手だ」とピッチング内容を高く評価する。

 小川2軍監督は「下半身の安定で制球力もいい」と投手として能力を買う。

 4日現在、5試合、2勝1敗、打者70、投球回17、安打13、四死球8、三振16、失点5、自責点2、防御率1・05で1試合平均投球数58・4球、被打率・220だが打撃面で犠打3と確実性を持ち投打のバランスがいい。【河野祥一郎】

 ◆キラリ君=ロッテ加藤康介投手(27=日大) 2日対ヤクルト戦(ロッテ浦和)でイースタン3人目の完全試合を達成。静岡・清水商-日大、180センチ、80キロ、左投げ左打ち。この日は速球、カーブ、スライダー、フォークを投げたが低めにコントロールされ投球数も5回まで62球でMAX143。加藤は「9回に1死を取って狙った」と安定した投球にヤクルト打線はお手上げだ。荒井2軍打撃コーチは「変化球が良かった。残念だ」と反省。ロッテ打線は2回に竹原選手が高井投手の速球を左翼に11号2ラン(本塁打争いトップタイ)で援護。投球数114球、三振6で完全試合を達成。8回に畠山選手が打った中直を大松外野手が好捕したプレーも光った。

 過去の完全試合は62年山崎正之投手(巨)、87年増本宏投手(大洋=現横浜)以来で18年ぶりでノーヒットノーラン試合を含めると20人で21回目となる。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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