浅岡真一 独断流

2007年10月03日

日本ハムにダブルの喜び

Vと中田翔の交渉権獲得

 3日に高校生ドラフト会議が行われました。高校生への利益供与が発覚した西武は日本プロ野球機構から3巡目までの指名権をはく奪されました。

 前回に記したように、やはり、人気が集中したのは仙台育英・佐藤由規投手と大阪桐蔭・中田翔投手でした。中田君にはオリックス、阪神、ソフトバンク、日本ハムが1巡目指名、抽選となり、最後にクジを引いた日本ハムが交渉権を得ました。藤井球団社長が“残り福”を手にしたわけです。佐藤投手は5球団が競合、こちらは今季限りで退任するヤクルト古田兼任監督が“置き土産”をしました。

 会議後の会見で中田君は事前にどの球団でもOKと明かしていたように、日本ハム入りに積極的な姿勢を表明し「1年目から新人王を取りたい」と大望を語りました。まず入団は間違いないでしょう。それにしても、日本ハムの07年は恵まれたシーズンになったと感じました。

 まず9月29日に球団史上初のリーグ連覇を達成。飛び抜けたスターはおらず、昨年と比べ新庄が引退、小笠原が巨人に移り、戦力ダウンは否めなかったはずです。首位打者・稲葉が小笠原の穴を埋めた部分がありましたが、総合力で勝ち取ったVと感じています。

 西武・伊東監督が「強さは感じないのに気付いたら負けていた。昔のウチの野球に似ている」と振り返り、オリックス・コリンズ監督が「彼らはスピードがあるし、守備も優秀。投手陣もいい選手がそろっている」とエールを送りました。敗軍の将が語るように、攻守走のバランスが取れていたということです。

 もう一つ、森本稀哲外野手が本紙の紙面に手記を寄せてくれましたが、その中で「開幕前に順位を下位に予想して欲しいと思っていた。『やっぱり日本ハムは強い』って言われるより『勝てないって』って言われた方が今、『ほ~らね!』と言えるから」と書いていました。

 5月中旬、首位から8ゲーム差離されたピンチがありましたが、下旬から6月上旬まで14連勝、8月8日から8連勝と2度の大型連勝が効いて、優勝フラッグを手にしました。森本がリーダー役になって、戦前の下馬評をくつがえすエネルギーになったと思います。

 全員野球、総合力野球を示すデータもあります(記録はすべて優勝決定時点)。チーム本塁打は73本。100本塁打未満での優勝はパでは45年ぶり。チーム防御率3・23こそリーグ2位ですが、得点は513。これはリーグ最少で、プロ野球史上初めての快記録?です。

 ダルビッシュ、グリン、武田勝らの先発陣が粘り強く投げ、武田久、マイケルの救援陣が踏ん張り、堅守がこれを支えたということでしょう。

 とはいえ、これで終わりではありません。クライマックスシリーズ第2ステージはセの第1ステージ(中日-阪神)と同じ13日から始まります。それまで、各選手がペナントレースの疲れを取りつつ、ベストの体調で臨んでもらいたいものです。

October 3, 2007 04:52 PM

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コメント

関西から関東に引越ししましたが、関東では野球なんかやっていませんね、放送が無いでし、話題にもなりません。大リーグと横浜の試合なんか偶に見ています。関西では、隣の家から阪神の放送が聞こえてきましたが、こちらは静かなものです。中田君も日本ハムでよかったのでは。環境が良いし、ファンが熱心ですから。阪神だとすぐに周囲から駄目にされますから。早く大リーグに挑戦出来る様に頑張って欲しいです。

投稿者 まゆちゃん : 2007年10月13日 11:29

運もあったけど運がもたらす勝利で79勝は積み上がりません。
リーグ最少得点という前例の無い優勝は、点取りゲームでも
点を取られなければ勝てるというリーグ最少失点を誇る実力に
裏付けられたもの。
ロースコアの試合を多くやりすぎた為、相手の失策による
得点が有効、かつ目立ち過ぎたということでしょう。

昔から投手力が7割を左右という説もありますが、近年の
優勝球団はある程度投打のバランスを有したただけに、
優勝へ届くはずのない極貧打線でも、失点を防ぐことで
そこまで辿り着けるというアンバランスな「優勝」のカタチを
魅せてくれました。
そして、それは短期決戦でなく144試合の長丁場というリーグ戦
だからこそ作ることが可能なカタチだったのでしょう。

今年からポストシーズンの勝者でなく、リーグ戦勝者を
「優勝」と扱うアグリーメントの変更は、ファイターズに
例の無いカタチで創りあげた優勝を披露するギャラリーとして
提供された印象すら受けました。

投稿者 ケースケ : 2007年10月09日 18:11

運で勝ったと言われると、正直、やりきれない思いです。
去年は、まぐれか「新庄引退効果」だけで勝ったかのように言われ、小笠原の移籍が明らかになると、待ってたとばかりに悪口雑言を浴びました。いわく「どうせ来年は最下位だ」「僅かな金を惜しんで看板選手に逃げられた愚か者」……。
「優勝したのに、何でバカにされなきゃいけないんだろう?」と、何度くやしく思ったことか。
優勝決定の前後、選手達が異口同音に語ったことがあります。下馬評の低さがくやしくて、覆してやろうと思ってたたかってきた、と。
2年連続優勝して、今度こそ「球団の総合力」「選手発掘と育成の力」を認めてもらえるかなと思ったのですが。
運、ときましたか……。

投稿者 道民 : 2007年10月06日 18:32

中田翔選手は日本ハムファイターズ入団し、パ・リーグの顔になってもらいたいし、
佐藤由規投手はヤクルトではなく地元宮城の楽天イーグルスに入団してほしかったですね。

唐川侑己投手は地元千葉のロッテマリーンズに入団が決まりよかったです。

ロッテ対ソフトバンクのクライマックスシリーズ第2ステージも始まりますし、
両リーグ盛り上ると良いですね。

投稿者 稚内 : 2007年10月03日 20:30

今年の日ハムは確かに前年とは違う野球をゼロから作り直しましたね。
それでもあえてイチャモン(というほどでもないですが)をつけるとすれば
この1年はあまりにも単純な「運」が良すぎた、と思います。
交流戦の連勝しかり、中田君しかり。

戦力的にも主軸をつとめた稲葉は良い選手だけど本来はヘルニア持ちで「隔年選手」だそうですが。今年の体調は体が壊れる寸前のようだったと聞きますがよくリタイアしませんでした。仮にFA宣言したオリックスの塩崎あたりを補強していればの今年はどんなに心強かったかと思いますが。小笠原資金はあったのだから。

それも下位打線の効率が異常に良かったり、新人選手が面白いように活躍したりで解決してしまった。ベンチワークくらいでは解決できない。「運」を考慮しないと説明できません。2005年のロッテのような雰囲気を感じました。
ヒルマン監督の後任の人は稲葉や中田君のこともあるし相当苦労しますよ。

・・・そういえば日ハムで思い出しましたが、セリーグのMVPに小笠原以外を選ばないのはおかしいでしょうね。いくら野球が投手力といっても上原はフルシーズン出場していないし、前年2割5分程度だった谷・高橋由や怪我と戦っていた李や阿部、そういった全ての不振にあえぐ選手を有機的に繋ぎ合わせたのは彼ですし。凄い選手ですよ。

投稿者 来期の日ハムについて : 2007年10月03日 17:43

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