浅岡真一 独断流

2007年09月02日

コンディション調整に問題なかったのか

世界陸上の惨敗

 8月25日から行われていた世界陸上大阪大会、最終日にマラソンの土佐礼子が意地を示して銅メダル。総じて日本人選手が散々な成績に終わりました。これは、日本陸連の目算、多くの陸上、スポーツファンを落胆させたことは間違いないでしょう。

 私は直接、取材したことはほとんどないのですが、大の“隠れ陸上ファン”なんです。64年の東京五輪、ちょうど高校受験を控えていましたが、勉強そっちのけでマラソンのアベベの2連覇、故円谷幸吉の銅メダルや、ボブ・ヘイズの100メートル独走に胸をときめかせたものです。

 まあ回顧談はさておき、今回、長居競技場での屈辱は、調整のミスであったとみています。中でも暑さ対策が大きかったのではないでしょうか。その象徴的な例が大会3日目でした。

 走り高跳びの醍醐が両足のケイレンで記録が伸びず予選敗退。メダルさえ期待された女子走り幅跳びの池田久美子は「暑さで頭がボーッとして」自己記録を44センチも下回り、5選手が予選落ちしました。

 初日には400メートル障害のメダル候補の為末が調整に失敗し、1次予選で敗退。さらに4日目には400メートルの金丸ががケイレンで1次予選を棄権、200メートルの末続も同じくふくらはぎのケイレンで2次予選敗退。レース後、頭痛で治療、点滴まで受けました。

 さすがにここに至っては高野進・日本代表監督(強化委員長)も「これだけ続くと選手の自己管理の問題だけじゃない。チームとしての問題もあったかもしれない」と漏らしていましたが、6日目も沢野が右太腿のケイレンで記録なし。28日から岩塩を選手控え室などに配備したとのことですが、これこそ「時既に遅し」です。

 何も体調不良で試合に臨んだ選手を酷評する気はないのですが、果たして、ベストコンディションで臨む最大限の準備をしたのか、疑問が残ります。福士選手が1万メートル決勝で給水を2、3度取っていました。距離のロスを侵してまで、ベストの走りをする姿勢を他の選手はどう感じたのでしょうか。

 外国メディアの間では「地元開催なのに、暑さのせいにするのはおかしい」という声が上がっているとも聞きました。返す言葉は見つかりません。
 私の専門分野でも一流と言われる野球選手はコンディションを第一にしています。技術は秀でているのですからいかにいい体調でゲームに出るのかを工夫していました。それも含めて素質-と痛感したものです。

 来年の北京五輪、今回の大阪大会より、酷暑が予想されています。もちろん、陸連は対策を立てるでしょうが、個々の代表選手がいかに調整するかが課題ではないでしょうか。身分はアマチュアでしょうが、戦いをするためには、プロ意識は欠かせないと思います。

 今回の雪辱を期すことを期待したいですね。

September 2, 2007 06:32 PM

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トラックバック時刻: 2007年09月08日 14:36


コメント

コンディションや気迫にも問題あるだろうけど、競技人口少ない柔道、女子レスリング、野球と違って、世界的に有望選手が多い今回の結果は「妥当な結果」でしょう。
どー考えてもプラスメダルが期待できたのは室伏と甘く見て男子マラソンくらい。

投稿者 MN : 2007年09月08日 11:05

和田コーチさん、日本のマイナースポーツはこれから少子化で大変です
特に、少しでもいい人は全てや野球かサッカーに流れてしまいます
そりゃそうです、成功すれば途方も無い額もらえるわけですから

僕は最初は元々生まれつきの身体能力がアジアの黄色人種と黒人では違いすぎると思いましたが
劉翔が少しは可能性を見せてくれました

おそらく、日本にはもっともっと身体能力持った人が居るでしょうがそれが国内2大人気スポーツ野球・サッカーに流れてると思うんです
今の野球選手やサッカー選手の中に陸上に対する身体能力を持ったひとがいるでしょうが
競技で共通するのは走りです。
足が、めちゃめちゃ早い人が足速いから野球やってみないかい?ってスカウトでみんな野球やサッカーに流れると思いますが、野球やサッカーしてる子供達の中に劉翔クラスの子供がいるかもしれない

投稿者 ひ : 2007年09月07日 04:55

戦前はいざしらず、日本がマラソンなどを除いて陸上
弱いのは今に始まった事じゃあないですよね。熱さに関係なく
投擲種目、トラック競技など、それぞれヨーロッパやアメリカ、
ドミニカとかに叶う筈ないと思いますよ。
あと北京は大陸的気候ですよ、大阪より暑くなるなんてまず
ありえませんよ。誰がゆってるんですか?

投稿者 和田コーチ : 2007年09月04日 00:09

世陸での選手のコンデションの失敗が惨敗を喫した理由の一つ?本当ですか?私は、単なる選手の力量不足としか言いようがないと思うのですが、毎回世界選手権オリンピック等の大会があるたび、同じ選手の名前しか出てこない。朝原選手は、確かにすごいのでしょう、為末選手も素晴らしいのでしょう。室伏選手も立派なんでしょう。しかし、毎回毎回同じ選手しか輩出できない事は、問題ではないのでしょうか。選手育成は、どうしているのでしょうか。何度同じような失敗を繰り返したら陸連は学習するのでしょうか。個人の資質で勝負するのではなく大きな組織で選手を育成し、世界に対抗していただきたいものです。

投稿者 清水 : 2007年09月02日 23:28

選手に気迫が感じられない

投稿者 YK : 2007年09月02日 23:27

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