2007年05月24日
オリックスには吉と出るのでは…
コリンズ監督の方針転換
やはり、監督の苦悩は洋の東西を問わないのでしょう。パ・リーグのペナントレース、オリックスが思いの外、低迷しています。今年から新監督を務めるコリンズ監督は、球団ワーストタイの10連敗を喫した4月下旬から、5月上旬にかけて不眠症を担当記者に漏らし、体重も5キロぐらい減ったとのことです。
その苦しみから、抜け出すべく“日本流野球”を取り入れる方向へ歩み出そうとしています。そのいくつかは本紙の紙面でもオリックス番が書いていますが、もう一度、列挙してみたいと思います。
(1)100球限定の再考 メジャーでは、投手リレーがどのチームでも確立されており、通算444勝も挙げている指揮官は、そのまま持ち込もうとしたのですが、平野佳や川越など完投能力がある投手がいます。一方中継ぎ陣、抑えに絶対的な存在がいないのですから、ケース・バイ・ケースは当然で、コリンズ監督も固執していないとも聞いたことがあります。
(2)デーオフ制を凍結 これもメジャー流で、選手に休養日を当初、与えていたのですが、選手の要望もあって現在は使っていません。米国では2ケタ連戦はザラ。さらに広い領土で移動時間もかかることから、イチローや松井秀らも休日がありますが、日本の日程なら休養はほとんど不必要でしょう。
(3)休日練習も黙認 これも日米のスケジュールが絡んでいます。コリンズ監督はキャンプ中から「体を休めろ」とバットを持つことを禁止してきましたが、日本では不調の選手などは打ち込みをするのが、慣例。“テリー流”を通したかったのでしょうが、選手の中には意欲をそがれる感を抱いたことでしょう。
実は、日本で大活躍し、引退したある打者が、親しい人に「アメリカ流ばかりで指導、さい配していったら危険性がある。日本には日本の野球があるんだ」と語っていたと聞きました。日本でのプレーに対応した助っ人だから、かなり重みがあるな、と思いました。
不幸にも、その不安がシーズン序盤は的中してしまいました。でも、まだまだ巻き返す時間はあります。ソフトバンク、ロッテ、西武など地力はありますが、そんなに開きはないと見ています。交流戦前に今季初の3連勝をしたように、勢いに乗ることはできるのです。
関西唯一のパ・リーグ球団。ついつい、頑張れよ! とエールを送りたくなるのです。いきなり、5割を目指すのではなく、1試合、1試合に全力を尽くしていくべきでしょう。
もう交流戦は始まっていますが、昨季は9連敗を喫するなど下降線をたどり、交流戦最下位に甘んじてしまいました。だからこそ、そのリベンジをする戦いをするチャンスだと、首脳陣、選手が一丸となってもらいたいものです。戦法には洋の東西があると、確信しています。
May 24, 2007 12:12 PM | コメント (6) | トラックバック (0)
2007年05月17日
今年も名ドラマ、名対決が…
交流戦が開幕
今年もセ・パの交流試合の時節がやってきました。ファンの方の中には賛否両論があり、各球団もいろんな思惑が入り乱れているようですが、3年前に導入されたこの制度は、球趣を盛り上げるという点で、球界の一歩前進だと考えています。
何より楽しいのは、リーグを代表する一流選手の対決が見れることです。オープン戦と違って、チームの勝敗がかかっている真剣勝負。オールスター戦と違って選ばれた人だけではなく、球宴に漏れた逸材も参戦します。
ダルビッシュ有がセの強打者相手にどんなピッチングを披露するのか、マーくんこと田中将大(楽天)の速球がどこまで通用するのか、さらにソフトバンクに復帰した小久保が巨人戦で、巨人に移った小笠原が日本ハム戦で活躍するのか。さらに付け加えれば、藤川の速球をパの各打者が打てるのか…ちょっと思い浮かべただけでも、見どころは尽きません。
一方で、各チームの勝ち負け。過去2年間ではかなりのデコボコができました。特にセ・リーグは顕著で、ファンの方の記憶に残っているでしょうが、昨年は巨人が10の借金を背負い込み、4月の開幕ダッシュは帳消し。その後は失速するばかりでした。
一昨年は中日が6つの負け越し。対して阪神は8つの貯金を残して、この差がその後も縮まらず、デッドヒートを繰り広げながらも最後は2年ぶりのリーグ優勝を果たしたのでした。
今年は昨年までと違って試合数が36から24に減りました。約1カ月半にもわたる戦いは長過ぎるという現場の意見がセを中心にして出たため、存続を希望するほとんどのパ側も妥協せざるを得なかったようです。
まあ、ある程度は仕方ないかな、と感じています。ただ、各ゲームが2試合を2度するというのは、より波乱度が増したのではないかと見ています。地方ゲームでは1カード2試合というスケジュールがありますがほとんどの監督に聞いたところ「やりにくい」と言っています。
先勝された場合、次の試合は「勝たなければいけない」というプレッシャーがかかるものです。逆に相手は「負けても五分」と気持ちが楽になるのです。こういう精神面は野球でかなりのウエートを占めます。
3連戦の場合は先勝されてもあと2試合ある、と思えるのですが、そういう切り替えは出来にくいというのが私のネット裏経験から得たものです。
新鮮で興味ある投手対打者の対戦を期待するとともに、この24試合制がどんな結果をもたらすのか、ここにも注目したいと思っています。
May 17, 2007 12:00 PM | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年05月08日
選ばれた選手には自信と励みが…
第一次候補選手
7日、北京五輪の野球日本代表の第1次代表候補選手60人が発表されました(一覧表は末尾に)。私はアマチュア選手も入れるべきという考えを持っていて、このコラムでも記したことがありますが、今回、それはさて置いて、どんな選手が選ばれるか、注目していました。
球団別で見れば、巨人の10人が最多。やはり今のチームの勢いを示しているのでしょう。続いて中日、ソフトバンクの7、ロッテの6、西武、日本ハムの5、阪神、広島、横浜、楽天の4、オリックス、ヤクルトの2となっています。
私の予想通りの選手もいれば、そうでない人もいましたが、若手、中堅、ベテランとバランスよく選ばれている印象は受けました。星野代表監督はじめ田淵、山本浩、大野3コーチの配慮があったからでしょう。
さらに、星野監督らしいパフォーマンス、発言もありました。ダルビッシュ有投手をエース候補と持ち上げ、本人も驚きを隠せませんでした。またルーキーからは金刃(巨人)、マーくんこと田中(楽天)の2投手を抜擢しています。これは話題作りを意図したのでしょう。
もっとも、このメンバーはあくまでも第一次候補。今後はアジア予選の最終エントリーの10月12日までに半分の30人に第二次候補を絞り、最終メンバーは24人になる。第一次で60人にしたのは今後、故障、ケガをする選手が出てくることを見越して、幅を広げたということです。
5カ月後にはかなり「狭き門」になるのは確かですが、今回だけでも選出されたことは選手、特に若手にとっては励みになると思います。12球団で支配下選手は840人近く。そんな中で初めて“勲章”をもらった選手もいるのですから、最終選考まで残りたいと意欲をかきたてるのは当然でしょう。
その点では、この時期に発表するのはタイムリーだったと思います。これからのペナントレースの奮闘、活躍の大きなエネルギー源になるはずです。金刃、田中らには、ひょっとして……とモチベーションが上がるのは間違いないと思います。
他にも武田久、マイケル、稲葉(日本ハム)、那須野、木塚、相川(横浜)、梵(広島)、礒部、鉄平(楽天)、北川(オリックス)ら微妙な選手もいます。私の持論は変わりませんが、プロだけのチーム編成がプロ球界のメリットになることは認めざるを得ません。
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May 8, 2007 05:51 PM | コメント (1) | トラックバック (1)
2007年05月03日
セ連盟の軟弱ぶりが露呈した
中日のウエーバー公示
別に自慢するつもりはないですが、4月27日付の本紙の2段記事を読み、ひょっとしたら大問題に発展するのではないか……と感じました。前日、中日が金本明博投手(19)=酒田南、05年高校生ドラフト5巡目、今年3月から野手に転向=のウエーバー公示手続きを連盟にしたという記事でした。
ウエーバー公示とは簡略に言えば自由契約で、公示から7日以内に他球団が獲得の意思を示さなければ解雇となります。ただ、金本選手の場合には、育成枠で再雇用することも「視野に入っています」と伊藤球団代表は付け加えました。
これに対して労組日本プロ野球選手会はすぐに反応。27日に臨時運営委員会を開き宮本会長(ヤクルト)は「制度の悪用。認めては悪しき前例になってしまう。断固として抗議したい」と語り、松原事務局長は「認めた連盟に事情を聞きたい」と却下を求めていく方針を明らかにしました。
この姿勢に落合監督は翌日「ルールに則ってやっている。契約社会に感情を入れたらダメ。もし問題になるなら野球協約を改定しなければならない」と反論しました。
育成制度と改革私案は3月13日更新のこのコラムで書いたので、お読みいただきたいのですが、今回の中日の場合は右腕クルス投手(29=ドミニカ)を育成枠から支配下選手(70人以内)に登録したい意向を持っていると見られ、それも選手会の反発を呼んだようです。
そして1日。セ大越事務局長が名古屋を訪れ、公示差し戻しを求めました。もちろん中日側の回答はノー。西川球団社長は「(差し戻し要求の紙面には)理由も何も書かれていない。協約を守ってもらわないといけないというべき人(豊蔵会長)が協約を破る。あ然としています」と会談後、語っていました。
中日は再申請し、最悪の場合には法廷で争う方針を決定。裁判所まで持ち込むのはどうかと思いますが、それだけ中日の意思が固いということでしょう。
一方で情けないのは連盟の対処法です。「他球団からこういう育成枠の使われ方には疑義がある」とその理由の一つに挙げていました。他球団? 私もファンの方も、どのチームか大体、想像はつきそうですが、そんな疑義で協約違反までするとはどういうことなんでしょうか。
全く主体性がありません。それなら、最初にウエーバー手続きをした時点で、中日側にヒアリングするなり、いろんな手立てがあったはずです。選手会、他球団の反発が起きてから、行動を起こすなんて、考えられないことです。
何も中日に肩入れするわけではありません。協約を遵守し、6球団を管理、指導していくことが連盟の最大の任務でしょう。退場選手、監督の制裁金を決めるのが大きな仕事なのか、と皮肉ってしまいたくなります。
この問題の今後の推移に注目しています。
May 3, 2007 12:44 PM | コメント (17) | トラックバック (1)
