浅岡真一 独断流

2007年03月13日

育成選手に一つの門戸は開いたが…

まだ改革は出来る

 中日・中村紀洋内野手(33)がいきなりその実力を披露しました。7日の西武戦では豪快なホームランを放ち、翌日の同戦でも2本のヒット、3打席目では左ヒジに死球を受け、周囲をヒヤリとさせましたが骨には異常なく、大事には至らず、11日には楽天の大物ルーキー、田中からホームランを奪いました。

 このコラムでは2度、彼のことについて書いていましたが、今回は別の視点から、育成選手のことを取り上げてみたいと思っています。

 中村紀がオープン戦出場を許可されたのは、6日の実行委員会でのことでした。これまで、12球団の申し合わせ事項で、育成選手はオープン戦に出場できないことになっていたのですが、巨人・清武代表からの提案があり、各球団の代表から異論も出ず、出場OKとなったのです。

 そもそも育成選手制は歴史が浅く、一昨年11月の実行委で採用が決まったのです。現在の野球協約では1球団の支配下選手(年度連盟試合に出場資格のある選手)は70人以下と定められています。しかし、それらの選手以外にも、可能性がある人材はいるのではないか、という声が球界で出始めたのです。

 その年は12月にドラフト会議が開かれ、昨年は大学・社会人ドラフトの終了直後に開かれ、6球団が参加、5球団(中日が指名を回避)で12人が採用されたのです。

 より多くの“掘り出しもの”をと間口を広げ、野球協約に明記されたことは一つの球界の前進とも言えます。ただ、本人のトータルの人生にプラスかどうか、私にも判断はつきかねています。

 というのも、彼らには最低給与保証240万円など待遇面でのハンディがありさらに野球をする上でも2軍の試合に出場できるのも1球団5人以内という制約があります。それでも、這い上がってやると意地と情熱と素材を持っていればいいのですが…。

 今回の中村紀のオープン戦出場可は彼ら若者に少しは励みになったでしょう。ただ、2つの疑問が残ります。なぜこの時機に決定するのか。昨秋のドラフト前にしていれば、先の12人ももっと胸を弾ませたはずです。

 昨年は技術未熟な選手が1軍級の試合に出ると故障する懸念がある--との理由で申し合わせました。どこの首脳陣が、そんな未熟な選手を大事なシーズン前の序章のゲームに出場させるのでしょうか。きつい表現ですが陳腐です。

 そして、2軍の出場枠。これは現行通りとされたのですが、2軍の首脳陣だって未成熟な選手を使うはずがありません。だから、規定など必要ないのです。

 一歩前進ではあっても、まるで中村紀のためだけに設けた規定変更とファンに受け取られても仕方ありません。真剣にスソ野を広げる制度だと考えるなら、各球団のフロントトップ、もう一度、見直すべきではないでしょうか。

March 13, 2007 01:03 PM

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コメント

今更ですが、2006年オープン戦(1軍)に育成選手も出場できました。竹下(中日)は出場してる。ノリの報道で出場不可の規約変更を知った次第。育成選手がトッププロのスピードに着いていけずキケンとの判断らしい、松本(読売)選手など試したいレベルの選手がいて元に戻ったのでしょう。変更後はノリだけではなく伊藤(ヤクルト)なども出場しましたし。って認識です。
支配下選手枠(70人かつては60人)の意義ってなんなのか長年ギモンです。

投稿者 mane : 2007年05月08日 13:35

追加;ドジャーさん、おかしいで。
中村紀のためだけに設けたーって誤解を受け易いって
書きはっただけよ。最後まで文脈読めてます?
誤解を受け易いのは確かですね。

でも見直す(=また門戸を閉じる)必要はないと思ってます。

投稿者 和田コーチ : 2007年03月17日 15:30

まあ、確かにタイミング的には陳腐と言うか、
下手くそな印象はありますわね。

結局その時の空気で決まって行くんでしょうね。
こういう類いのことは自分の業界でも結構あります。
よくいえば機を見て敏、悪く言えばポリシーが感じられん、
ってことやね。

色々な職種でもこういうことはあるんとちゃいますかね。

で、現時点でノリの活躍を見たいーと思うファンは
多いでしょうね。マスコミが盛り上げたおかげもあって
注目は高いでしょう。

負け組からの復活が感動を呼ぶから。その意味で
ノリがその象徴となっている部分が多いのではない
でしょうか?

確かに制度をコロコロかえるのはうんぬん、その通り
です。そちらのほうに軸足を向けたらそういうことに
なりますわな。

しかし第1段階としてまず育成選手枠を設けようと
いうとこから始まったわけだしそれは評価すべき。
240万円がハンディと行ってたら、今の社会、それこそ
そのくらいの年収で働いている人、20代前半は
だいたいそうですよ。

四国リーグよりかなり給料はええはずやし、
一軍首脳の目にも留まりやすいね。

自分はノリ効果によって本来は3年据え置かれるはずの
ステップが一気に短縮できたという効果の方を
評価しますがね。

ノリによってもたらされた効果は今後の底上げに
良い方向に働くはず。球界全体として喜ばしいことと
思えないようでは狭小やと思いますよ。

まあ最初の一歩としてはこんな感じかな。
去年の時点で反対意見があったってことでしょうね。
それがノリの注目でそうも言っておられんように
なった。それが陳腐に見えるわけ、でもそこは
大した問題ではない。ノリ効果で今後多くの若者に
チャンスが広がったそのことを評価して行くべきでは
ないでしょうか?ーーーーて思いますけどねw

投稿者 和田コーチ : 2007年03月17日 09:02


 書く機会を設けて頂いたことには大変感謝いたします。

 ひいきでもなかった、中村ノリ選手について何度も書くとは思わなかったし、その動向をこれほど気に掛けるとは自身思わなかった。各球団の冷たい仕打ちが、フアン気質に火をつけた。ノリ選手と、家族の共闘がわれわれとの距離をちじめ、熱い支援を送る源になっている。いまも疑問だが、何故この人に、1500万円だの何だの、制限せねばならないのか。言い訳じみたオープン戦出場の許可が一軍最高の技量を衆目にみとめさせている。

 この冷たい仕打ちはいったい何なのか。

 最近、その訳の一端が露わになった。
球団の経営陣に一抹の不純な意図を感じていたが、一球団が、突然在学選手の闇青田買いを認めた。ふ~む、やりそうなこっちゃ。
この汚い手口は、全てに通じている。

 最高の選手を、最高の場で、フアンに披露しなさい。もちろん、最高の報酬で。

投稿者 solg : 2007年03月14日 22:01

難しくしないで実力のある選手は1軍で活躍させて魅せなくては・・・ファンも離れるハズだよ・・・プロ野球はつまんないな・・・

投稿者 tom : 2007年03月14日 08:45

中村紀のオープン戦出場の為に規定変更したことが何か問題でもあるんですか?
あなたの間違いは、「中村紀のためだけに設けた」ってこの部分がおかしい。
今後、中村紀のように再スタートを切る選手に対して設けた規定ですよ。
見直す必要ないでしょ。あなたの偏見ですよ

投稿者 ドジャー : 2007年03月14日 01:12

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