2007年02月20日
ようやくピラミッド型のチームに
常勝阪神の可能性
16日から高知・安芸に来ました。阪神の2軍キャンプを見て、20日には1、2軍合同キャンプ、オープン戦と球春はいよいよ、佳境に入っていきます。セ・リーグの開幕まで1カ月余、時の経つのは早いものだと感じています。
ところで、2軍のキャンプを見るのは久しぶりでしたが、活気があり、有望な若手が多くいるのを目の当たりにしました。大学・社会人1巡目のルーキー小嶋達也投手(21=大阪ガス)が17日、沖縄での日本ハムとの練習試合で2回、3三振の完封で鮮やかデビューをしましたが、こちら安芸でも同3巡目の上園啓史投手(22=武蔵大)、4巡目・清水誉捕手(22=関学大)ら有望なルーキーがいました。
一方で中村豊、秀太、上坂、野口ら中堅、ベテラン陣ら、さらに中日を自由契約になった高橋光らも交じって、若手を引っ張るべく汗を流していました。宜野座組には入れなかったものの、彼らだって1軍入りのチャンスは大いにあり、手抜きなどするはずはありません。
19日、1次キャンプを終え、平田新2軍監督は次のように総括していました。
「初めてファームを任され、各選手の意気込み、前向きな姿勢を感じた。新しい発見とでも言ったらいいのか、彼らが成長していくのに全力を尽くそうとさらに強く思ったし、彼らのモチベーションを持続させていくのに、真剣に取り組んでいきたい」。
沖縄でも赤松が赤星を脅かす成長を見せ、浜中、林、桧山の右翼定位置争いもシ烈。福原、安藤の出遅れは不安材料ですが、ファーム組のハツラツとした動きを見て、ここ1、2年の阪神の層の厚さを感じました。
あれは84年のオフでした。安藤監督が突然辞任。後任探しに躍起になったことがありました。新オーナーになった直後の電鉄本社社長・久万俊二郎氏は阪急、近鉄を強豪チームに作り上げた西本幸雄氏にまず白羽の矢を立て、自ら要請に出向きました。
結局、体調に自信がないということで固辞されましたが、西本氏は“土台作り”の重要性をアドバイスしました。「現状の阪神は1軍にいい選手はいるが、その後継者が育っていない。いわば逆三角形の形で、ピラミッド型のチームにしていかなければならない」というような趣旨を説き、久万オーナーも大いに納得しました。
翌85年、吉田義男氏が2度目の監督に返り咲き、球団史上初の日本一に輝きました。だが、栄華は長く続かず、真弓、バース、掛布、岡田らが衰えていくうちにチームも低迷していきました。ピラミッド型が未完成だったのが最大の要因だったと思っています。
今、阪神はそのピラミッド型の萌芽が出始めています。もちろん新人獲得を中心にした編成部門の強力な後押しが必要ですが、金本、下柳、矢野は今年39歳。次代の主力作りは急がれます。その意味でも平田監督はじめ2軍首脳陣の育成能力、情熱に期待したいのです。
February 20, 2007 02:48 PM
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/9853
