浅岡真一 独断流

2007年01月09日

天を以って得るは固く 人を以って得るは脆し

あるコーチの賀状

 いつの時もそうですが、特に正月は時の経つのが早く感じます。もう次回の更新には松の内が明けています。私の三が日は酒、いや焼酎浸りでしたが、そんな中で1つの楽しみは、それなりに来た年賀状を読むことでした。年末にもらった喪中のお知らせを哀しむ一方で友人・知人、球界関係者が健康に過ごされているのを確認して何故かホッとさせられます。

 余談になりますが、年賀状の販売枚数、投函率は年々減少しているとか。やはりメール時代の影響なのでしょう。それと社内でのやりとりを自粛する企業もあるとか。これも要因としてあるでしょう。

 ところで、今年いただいた賀状で目に止まったのが冒頭の見出しに挙げた文言でした。差出人は東北楽天イーグルスの小野和義2軍投手コーチでした。かつて近鉄の左腕エースなどとして活躍、古巣のコーチも務め、オリックスとの合併問題で仙台に新天地を求めたのでした。

 なかなか難解な言葉なのでその添え書きを記せば、ご理解できると思います。
 「自然栽培と養殖栽培とを比較してみればわかるように、みずから努力して鍛え抜いた人と他人の力を借りて過保護に育てられた人とでは、デキが違う。」

 彼は2軍コーチの職務を放棄する気などないはずです。むしろ、手助けは目一杯するが、プロならば自身で創意工夫、節制をして1軍で活躍できるようにするべきだと、彼の哲学を行間紙背に感じました。

 東北楽天は1年目の05年、昨季と最下位にあえぎました。ただ勝ち星は9つ増え、チーム防御率も5・67から4・30と大きく飛躍しました。エースと頼む岩隈が故障で大きく出遅れ、1勝2敗。一場、グリン、山村らが奮闘したのですが、岩隈の誤算がありながら、それなりにチームの形態をなしてきたということでしょう。

 もちろん、野村監督の手腕、1軍投手コーチの指導力があったからこその数字だと分析できますが、小野コーチも縁の下の力持ちとしてかなり貢献したのではないかと思います。

 楽天といえば、あの田中将大投手(駒大苫小牧)という素質あふれる逸材を獲得しました。野村監督がどんな教育方針で臨むか、大いに興味あるところです。いきなり1軍でローテーションに組み入れるのか、じっくり育成するのか、キャンプ、オープン戦次第になりそうですが、もしかしたら2軍スタートになるかもしれません。

 その時こそ、小野コーチの指導力、教育方針が問われることになるでしょう。これまで数多くのコーチを見てきて「教えたがり屋」が前に出過ぎて、あたら素質ある若者が志半ばで球界を去っていくのを見てきました。まあ、小野コーチの哲学なら、そんな教育をしないだろうと期待しています。

 楽天の投手陣が整備されれば、パ・リーグもさらに活性化されます。2軍コーチの「手助け」を楽しみにしています。

January 9, 2007 03:59 PM

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コメント

 高校の軟式野球の監督を勤められている方からお聞きしましたが、いまや自主的に練習したり、自ら工夫して練習を変えたりする生徒は皆無だそうです。
 まさに、人から与えられた練習でなければやらないとか。
 小野コーチがおっしゃることそのままですね。
 田中投手ほどの、甲子園常連の一流選手になるとそのあたりの、野球に対する意識レベルが全く違うはずです。
 楽天イーグルスの意識改革を彼に期待します。

投稿者 buschan : 2007年01月12日 20:59

選手の故障や肉体の健康管理は、ものすごく大事だと思います。過去の的場選手や現役の赤松選手などは大きな課題です。

「どのように教える、本人を説得させるか」が大きな問題ではないでしょうか。離れていても、いつもお前を見ているぞという間隔ガ大事なのではないか。

確かに、説明能力の問題もありますし、理解能力の問題、素直さの問題も絡みます。

例えば、今岡くんなどは、ほっといても自分でできますが、成績が振るわない場合、彼の立場も踏まえ、叱咤する必要がある。今年などは、ものすごく信頼しているだけに本当に正念場だと思います。

藤本くんのように人の真似によってしか自己を確立できず、彼自身、実力が成長してきているのにもかかわらず、自己認識できず、うまく成績を振るわない人もいる。自分のスタイル=モンキー9スタイルを貫く、創る必要があるのではないか。

井川くんや鳥谷くんのように我関せず、己貫くの人もいますし、それぞれだと思います。

そうは言えども、一方、あなたがたの報道姿勢にも大きな問題があるのではないですか?去年のドラフトの高卒ルーキーに、武闘派とか、喜連瓜破の中学の出身のどうのこうのと、下劣な扇情趣味だけの記事を書きつらねることが、彼にとってプラスになりますか。893と例えるなんて、くだらねえと思いますけれど。

実力以上にちやほやさせられて潰された選手を数多く見てきました。質を疑われるのではないでしょうか。

 野村監督の場合、「準備野球」のように論理的に積み上げてくる作業と選手に対する想像力や監督と選手のつながり=「想い」のバランスがうまく取れていないと阪神の監督時代のように破綻をきたすことがある。失敗を繰り返さない為にも、フロント側、コーチ側が、それを内省し補う姿勢がないと浮上は難しい。
 実の所、古田「監督」と野村監督の違いは、想像力の違いで、やっている野球はすごく似ていると私は感じる。年齢的な問題もある。71才でプロ野球の監督は、采配だけでもきついと思います。オオギ監督にも同様の思いがあった。

古田監督は、選手との両立、ものすごくつらそうに見えます。なぜならば、今年1年で思い切り禿げ上がりましたから。髪の毛の方が心配です。古田監督は、野村監督をものすごく嫌ってるようですがスタイルの違いでしょう。プラスから入るかマイナスから入るか。岡田監督にも、古田監督と同様に通づる所を感じます。

星野監督=御大は天才的です。球団、選手、フロント裏方、三位一体。俺が育てた「豪語集」は、阪神タイガースの宝です。

でも古田監督って20年後ぐらい先に阪神タイガースの監督やってそうな気がしないでもないですけど・・・・・・

投稿者 それいゆ : 2007年01月10日 02:20

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