2006年10月20日
メリットばかりでは…
外国人監督の急増
来年のオリックスはかなり様替わりしそうです。メーン本拠地を大阪(京セラドーム)に移したこともそうですが、中村監督の後任にメジャー通算444勝を誇るコリンズ監督(57)を招へい、打撃コーチも腹心のディバス氏(48)を呼ぶことになっています。
ヒルマン監督の去就が微妙ながら、残留の可能性が高くこれで外国人指揮官は12球団で4人。パ・リーグに至っては半分のチームが占めることになりました。日本のプロ野球の歴史ではかつて無かったこと。人種差別をする気はないのですが、時代は変わってきているなあと痛感せざるを得ません。
ところで、外国人監督のメリットはどこにあるのでしょうか。まず言えるのは選手を先入観なしに、公平に能力を見極めれることでしょう。今年、5位と低迷しましたが広島・ブラウン監督がルーキー梵(そよぎ)の足・肩に素材を見い出し、ショートに抜擢したのは一例でしょう。
今年、パ・リーグを制覇した日本ハムのヒルマン監督にしても武田久をセットアッパーに、マイケルをクローザーに起用したことが奏効しました。もちろん小笠原を主軸とする攻撃陣も活躍しましたが、25年ぶりのVはこの2人の存在が大きかったと思います。
1軍の選手を有効に使いこなす点では優れている指揮官は多いでしょうが、2軍、育成選手まで目が届くかどうか、多少の疑問があります。米国の野球は完全なピラミッドシステム。マイナーリーグから、這い上がってくる選手を活用するのが仕事で3Aクラスの選手でもそんなにつぶさに見ることはしません。
そこでふと思い出したのが、かつて近鉄(後に阪神)で中継ぎ、抑えとして働いた佐藤文男投手のことです。彼はテスト入団、当初は打撃投手を務めていました。しかし、74年、阪急から近鉄へ転進した闘将・西本監督は彼の素質を見抜き選手として登録、やがて1軍へ仲間入りしたのです。
西本氏の眼力には敬服するばかりです。フリー打撃をケージ後ろで見ながら、打撃投手にも目を光らせているのは、なかなか凡庸な監督ではできるものではありません。「70人程度の選手を見れないでどうするんや」というセリフを監督時代に聞いたことがあります。こういう抜擢を目の当たりにすれば、2軍選手も大いに励みになりました。
ちなみに佐藤氏は引退後、教員免許を取得、現在は府中東の監督を務めています。広島商、広陵、崇徳、如水館と強豪が多く、なかなか甲子園は遠いですが「西本さんには感謝しているし、生徒の指導にも多くの教えを受けました」と語っています。
江本孟氏は「プロ野球をダメにする致命的構造」(PHP研究所)の著書の中で球団はファームを切り離すべきと提言。けい眼ですが現状の球界ではそんな大改革はできないでしょう。ならば、2軍の指導、育成が将来のチーム作りの根幹ともなるわけです。
October 20, 2006 11:29 AM
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コメント
>2軍、育成選手まで目が届くかどうか、多少の疑問があります。
日本人監督だからって目が届くとも言い難いですね。
オリックスの土井監督がそうだったように・・・
投稿者 野球卿 : 2007年03月05日 14:02
日ハムの優勝の原動力はファーム人材の抜擢の結果。
森本、田中賢、鶴岡などを主力へ抜擢が大きいです。
一昨年のプレーオフ進出時の木元、坪井、高橋等の
主力から大きく様変わりしました。ダルビッシュを
始めとした投手も一新されています。
人を見る目という点で、既成観念打破出来る監督と
そうでない人の差は大きいと思います。
ヒルマンは二軍から上がって来た人材の能力をしっ
かり見極められたのでしょう
投稿者 これも野球 : 2006年11月05日 11:12
