浅岡真一 独断流

2006年10月13日

すさまじい追い上げ、来季の糧

中日を苦しめた阪神

 既に消化ゲームとなった12日の阪神-中日戦。しかし、スタンドには多くの阪神ファンが詰め掛けていました。今季甲子園のラストゲーム、一大決戦になると信じて予備日程が決まった段階から、前売り入場券は好調に売れて、当日のスタンドは熱気に溢れていました。

 ゲーム中はトラ戦士に温かい声援が送られ、ゲーム後のセレモニーでは、大拍手、慰労の声援がマンモス球場を揺るがしました。もちろん、優勝を逃がした悔しさは残ったでしょうが、それ以上に阪神の終盤の快進撃が頼もしかっただろうし“夢”を長続きさせてくれたことに、感謝の念をトラ党は抱いていたのでしょう。

 中日にマジック40が点灯したのは8月12日。その後5連敗した時期もありましたが、8月27日以降は23勝5敗1分け(11日現在)、勝率は8割をはるかに超える成績。一方の中日はマジックが出てからV決定の巨人戦まで26勝19敗1分け、勝率・578は“普通の戦い”でしょう。

 この快進撃が始まった27日の巨人戦では、お立ち台に上った藤川が「僕たちは絶対に諦めてませんから……」と泣きながら叫んでいました。私にも胸にグッとくるものがありました。普段は陽気で、茶目っ気もある好青年。その救援の切り札が、ファンに熱き心を吐露。チーム全員が同じ思いで戦っていった結果が、高勝率につながったのでしょう。

 そういえば、落合監督の優勝インタビュー。「70年以上のプロ野球の歴史で例のなかった阪神の追い上げがあり……」と語り「逃げる方が楽だと思っていたが、阪神にあそこまで追い込まれるとは正直、思っていなかった」と付け加えていました。かなりの恐怖感があったことを表すセリフだと解釈しました。

 振り返ってみれば、今岡、久保田の長期離脱、藤川も一時期離脱、赤星の不調と誤算がありました。しかし、一方で浜中、関本、鳥谷が成長、誤算をカバーする活躍をしました。さらに投手陣、特に先発の安藤、福原、杉山に安定感が出てきました。ちなみに9月のチーム防御率が1・99、これは先発陣が踏ん張ったからこそです。

 80勝を超えたことも素晴らしいですが結局、中日に7つ負け越したことが響いたといえるでしょう。ただ終盤の戦いで、各選手は悔しさは持ちつつも、大きな自信を得たと確信しています。

 その自信はきっと来季につながることでしょう。まず秋季練習、さらにオフのオーバーホール、明けて自主トレから春季キャンプと各自が課題を持って臨むと思います。そして、チームの一つのスローガンは「打倒中日」。

 まだ先は長いですが、岡田阪神の前途は明るいと見ています。

October 13, 2006 01:37 PM

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コメント

今年の阪神については、確かに終盤戦の追い上げは凄かったけれど、結局1シーズンの合計で順位が決まるんだから2位は2位、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

投稿者 SPORTS評論家 : 2006年10月28日 08:52

 今更ですが、もしセリーグにもプレーオフがあったとしたら、
阪神のここまでの追い上げはあったのでしょうか?
 そして、パリーグにプレーオフがなかったら今年の3強の戦いは
1989年に匹敵する大激戦として後に語り草になってもおかしく
ないものだったのでは?
 そう考えると、やはりプレーオフは…となってしまいますね。

投稿者 さらば日本シリーズ… : 2006年10月23日 01:41

10月14日の対広島戦の試合を今日はCSで最後までみていました。残念ながら黒田投手の登板が無く心なしかファンの方が寂しそうにされていた姿が印象的でした。その試合では背番号のプラカードや横断幕で来季以降も広島でプレーをして欲しいとメッセージを送り続けていました。個人的には黒田投手はセリーグで頭一つ抜き出ている実力があるかと思います。おそらくメジャーで大活躍をされる事は間違いなかったでしょう。それなのにご本人は日本でプレーを希望されていると紙面で拝見しておりますので、もし、実現されるのでしたらイチファンとして感謝してもしきれません。他方10月12日に甲子園の最終戦で球場に足を運ばれた方に井川投手のポスティングについての是非を問われていた記事を拝見していささかショックを受けました。結果は94%が容認となっており、ご質問の内容もそれだけというものでした。そこで疑問に思ったのですが、ご質問に答えられた方は一昨年からの流れを考えますとやはり井川投手の行動や発言を通して例えば地域愛や球団愛やファンへの愛着が感じられなくなり商品として見られているのではないでしょうか?おそらくその日に私も球場に足を運んで時間の制約(どういう時間帯でご質問されたのか存知上げませんが球場の行くと以外と落ち着かなくてじっくりと人の話を聞いている余裕などございません)をされている中でこのご質問を尋ねられるといずれ容認かなとなっていたかもしれません。一方、球団のホームページのファンの方の声では井川投手に来季以降もプレイをしてほしいと書かれていた内容が多く、どちらが本当の気持ちなのかと疑問に感じざるを得ない心境でした。はっきり申し上げて最近のポスティングのアンケートについてですが、あまりにも内容が乏しく私は新聞が売れればどうでもいいのかと勘ぐりたくなる思いでございます。ポスティングは容認すれば選手は自分は商品として売却されたのだから大半の選手はそれで義理立て出来たのですから、もう自球団に戻って来なくていいのではとまた戻るべきでは無いと感じてしまい、ファンもチームや選手に対して愛着を持てなくなってしまのではないでしょうか。反対に拒否を続けると当該選手は球団やファンに対して不信感を持ち続けるでしょうし、マスコミの対応によっては双方がイメージが悪くなりファンの方も不快に感じ続けるのではないでょうか。その他に今後も容認すれば拒否が出来なくなり魅力あるチーム作りが出来なくなるのではと危惧しております。話がそれましたがこの所のアンケートの本当の真意をしっかり調査されてから球団に対してメッセージを送るべきではなかったでしょうか。おそらく井川投手はあと3シーズンプレイしないとFA権を取得出来ないとの事ですので、前例もほとんど無いはずですし、今年は無いのではと予想しております。只、野球協約の中には資格停止となるケースもあり、ポスティングの確約が無いので契約をしたく無いという事で野球が出来なくなっても本来なら同情がされなく、文句が言えないという事態になっても仕方が無いのです。私達は新聞の記事でしかほとんど判断が出来ません。本当にポスティングは誰かがいやな思いをされる権利だと思います。一度、例えばアンケート一つでもどうして容認されるのかポスティング自体をファンの方がどう思われているのか詳細にお調べになられて、この制度のあり様について深く掘り下げる時期に来ているのではないでしょうか。いつまでもこのような事を繰り返しておられる日米の各球団の方に強いメッセージを送り続けて新たな移籍のルールや現状で改善出来る事などを真剣に議論、行動、実現が出来るような環境を作って頂く事が新聞社の方の使命ではないかと思います。メジャーに行ってくれたり行きたいと騒いでくれたら新聞が売れるなどという悲しい発想だけはこれ以上お目に掛かりたくはありません。すれ違いですが以前にプレーオフについて真剣に考えて頂いたプログを拝見させて頂きましたので、あえてこちらに書かせて頂きました。

投稿者 野球好き? : 2006年10月14日 23:26

確かにプロ野球史上、珍しい強烈な阪神の追い上げでした。でも、心底からは素直に「よく頑張った」とは思えない阪神ファンも多いのではないでしょうか?ほとんどの一軍選手は頑張ったとは思うのですが、気掛かりなのはベンチ采配です。大事なところで勝てない「エース」井川をかなりシーズン末が迫ったところまでローテーションの中心に置いたり、何度も失敗している久保田を抑えから外さなかったり。どう考えても故障を抱えて不調な今岡を6月中旬まで5番に置いたり、走れない赤星を使い続けたり、打てない藤本に固執したり…で本当に「勝つ」ための野球戦術だったのかが、疑問です。当初は「まだ○○ゲーム残ってるやないか」と偉そうなことを言っていた岡田監督の本音を聞いてみたいところです。「選手・チームをさらに育てながら勝つ一年にしたかったのでは?」そんなに甘くないですよね。いくら去年好成績だったからといって、今年も頑張れるかどうか分からないのがプロの世界でしょう。そして、頑張れない選手が消えていくのも当然の世界です。使わない・外すのも選手を育てて、勝つ手段の一つとは思いますが?

投稿者 Dr.TK : 2006年10月14日 13:41

「後・半・戦」は、本当にすばらしくがんばったと思う。感動をありがとう。しかしながら、前半戦、特に中日には、かなりの苦戦を強いられた。まさしく「来年の糧」にしてほしい。
 来年は、1軍の「野手」戦力として、スペンサー、片岡篤、町田が球団を去る。普通は、野手の大補強を考えるべきだが、野手の補強だけは、なるべくして欲しくない。
 赤松、喜田、桜井、狩野、藤原などの若手達すべてにチャンスをあげてほしい。年齢的にも、今から1軍にあげるのがちょうどいい。贔屓目ではなく実力はある。他球団にいけば、間違いなく中心選手になれる選手。阪神の「野手」は、ここ数年、いい選手がバランスよくたくさん育っている。
 今年のファーム選手権やパリーグのプレーオフを見て確信した。ソフトバンクの負けは、若手選手のバランスの悪さに感じた。同系統の選手=枝葉ばかり。
 やっとこさ(遅すぎる!何十年や!)、阪神球団の理想に近づきつつある。2軍選手、今の実力のままだと、少し心もとない気もしないではない。しかし、このオフでしっかり鍛えて、「ケガ」がなければ、十分「枝葉」以上の活躍は出来るはずだ。
 唯一心配なのは「投手力」。ここ5年スパンでは、井川投手レベルの入団高卒投手の活躍が皆無に等しい。岡田監督就任ここ3年に限って言えば、ドラフト上位選手は思うような活躍を継続して果たしていない。年々ジリ貧になっている。
 例えば、今年の甲子園の巨人最終戦、なぜ「久保田」を使わなければならなかったのか。中日ならばどうであったろう。
 今年の投手駒不足が中日との大きな差だ。去年の優勝時のような起用ならば、WBC、登板数は多くとも、球児の故障は防げたはずだ。もし、球児が、元の状態に戻らないとなると阪神の監督、コーチは、末代までの語り草になってしまう。
 粘り強い育成、バランスよい補強を期待したい。

 辻本くーん!拗ねてないかー!元気でやってるかー!


 ひねくれないですくすく育てよー!

投稿者 虎流VSオレ竜 : 2006年10月13日 19:30

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