浅岡真一 独断流

2006年10月06日

厳罰は仕方ないことだが…

金村の舌禍問題

 9月中旬から下旬にかけてパ・リーグでは、シ烈なペナントレースが繰り広げていました。日本ハム、西武、ソフトバンクが首位を目指してシノギを削っていたのです。関西では阪神の猛烈な追い上げが大きな話題を呼んでいましたが、北海道、関東、九州ではタイガースの快進撃以上に盛り上がっていたことだと思います。

 プレーオフ進出は既に決まっていた3チームですが、皆さんがご存知のように、今年から首位チームには第2ステージでは1勝のアドバンテージがあり、4試合のうち2勝すれば、日本シリーズに出場できます。プレーオフ制のメリットが出たとも言えます。そんな激闘の最中、一つの“事件”が起きました。日本ハム・金村暁投手(30)の監督批判発言でした。

 その内容を簡単に振り返ってみます。9月24日のロッテ戦に先発した金村は4回まで1失点に抑えていたのですが、5回2死満塁のピンチで交代を命じられました。4-1のリードの場面、あと1人アウトに取れば5年連続10勝、あと1回3分の1投げれば6年連続規定投球回数に達する状況だったので、ゲーム後、怒りを爆発させました。

 「外国人の監督は個人の記録なんてどうでもいいんじゃない。絶対許さない」「(首脳陣)の顔も見たくない」などと感情を露にしたのです。

 これに対して球団の対応は敏速でした。翌日、札幌から東京へ金村を呼び寄せ事情聴取。発言を認めたため、罰金200万円、プレーオフ出場停止。これに金村は「社会人として情けないことをしたと反省しています。解雇されてもおかしくない状況。寛大な処分をしていただいた」と改悛の情を示しました。

 確かに「暴言」と言えますが、表面化したのはマスコミに対して公然と発言したからです。プロの、注目されていたチーム、ゲームだったからこそで、これが独り言だったら、当然のごとく事件にはなってなかったのです。

 サラリーマンの世界でも上司批判をしない人はほとんどいないでしょう。飲み屋で時には同僚に罵倒することもあるでしょう。私も隣りの席で嘆いているのを何度も聞いたことがあります。でも、マスコミに扱われることはまずないから、憂さ晴らしで済むのです。

 その意味ではプロ、プロ野球の世界は大変だと思います。ただ、軽はずみだったとはいえ彼を100%“悪者”にする気にはなりません。これまで私個人に首脳陣批判をした選手は何人もいました。でも、こういう場合は一度も記事にしたことはありません。記者失格かもしれないですが、同僚には言えないから憤まんをもらした、表面化させればその選手が傷つくと考えてきたからです。

 それと、プロならそれぐらいの激しさは必要でしょう。ここ数年、エースとして活躍してきたプライドもあって当然。ただ、個人記録にこだわったのは時期が時期だけに、反省してもらいたいとは思います。

October 6, 2006 12:15 PM

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コメント

今更 コメントですが、
大事なことが抜けています。

プライベートな愚痴なら
たとえ報道陣相手でもわからなくはないですが、

今回の件は
大勢の報道陣の前で発言し
その上、ある記者の
記事にしてもいいの? の問いかけに
書いてくださいといってるんです。

これはもう、公式発言以外の何者でもないでしょう

ロッカーへの通路で”ふざけるな馬鹿監督” と言ったのとは
次元が違うんです。

記事を書くことを職業とした記者を前にして
発言を書いてくださいと言ってるんです。

何をもって擁護しているんだか
江夏氏にも浅岡氏にも困惑します。

外国人監督の差別発言も大きな問題ですが
書いていいといった事のほうが比べ物にならないほど
大きなことです。

投稿者 しおん : 2006年11月26日 02:45

この事件を最初聞いたとき、金村投手の気持ちもわかる・・と思いました。
5年連続10勝がかかっていて、その試合にかけていた気持ちは相当なものだったと思うし、ましてやリードしている場面での降板は、金村投手にとって解せないことだし、相当悔しいことだったと思います。

でも彼の発言の中には「外国人監督だから気持ちがわからない」といったものがありました。
これは、差別的発言だと取られても仕方ないですよね。それは言い過ぎじゃないかな。じゃ日本人カントクが同じことをしたら何と言うのかな?
最初に書いたとおり、気持ちはわかるけど、言っていいことと悪いことの分別はつけるべきだと思う。プロだから言っていいみたいなことを言う人がいるけど、プロだからこそ感情のコントロールはしないと。

投稿者 kake : 2006年10月25日 16:38

トラックバックや本記事読ませてもらいました。
擁護意見のようですが、なるほどなと思ったものの、
やはり、冷静に考えると、
数十年ぶりの優勝がかかっている大事な試合で、
個人記録を持ち出すのは、

 エース
    』
として、失格だと思います。
優勝がかかってないなら分りますが、数十年ぶりの優勝です。
ナイン全員が優勝のために一丸となってしかるべきです。
それをエースと言われる男が、最多勝ならまだしも、
たかが二桁(しかも防御率は悪い)に拘って、大事な時期のチームの雰囲気を乱すのは、とてもエースの称号には相応しくない行動だと思います。

投稿者 ハムハム : 2006年10月23日 00:17

彼の不在はプレーオフでは非常に大きな痛手だったにもかかわらずここまでやったのは、球団も「大事な時期にチームをまとめるには仕方ない。」という覚悟があったものだと思います。

でも、金村はこの程度でおわったんですよね?。
タイガースファンはあの事件を忘れていませんか?。
「ベンチがアホやから」という発言で引責引退した江本孟紀のことを・・・・・・。
殆ど同じような状況ですけど、大きな違いは金村と違って言ったかどうかも定かではなかったんですよね・・・・。

投稿者 BF : 2006年10月13日 11:41

やっぱりマスコミが大人気ない。こんなことやってると、何でもかんでもスキャンダル報道合戦になってしまってスポーツ報道そのものが品格を疑われる。浅岡さん、若い奴らを叱ってやってくださいよ。

投稿者 Dr.K. : 2006年10月10日 23:43

江夏豊氏も、この件については金村投手を擁護されていました。
エースとして記録と勝利にこだわる気持ちも理解できるし、
それくらいの気概がなければプロの選手として、ましてやエースなど務まらない、と。
そして同時に、球団とマスコミの対応に疑問を呈されていました。
なぜあの直後、誰も彼をフォローしてやることができなかったのか、マスコミ相手に、やり場のない怒りをぶつけることしかできない状況を作ってしまったのか、と。
またマスコミについても、一斉に金村投手を非難する論調に立っており、球団に対していい顔しかしない姿勢に疑問を投げかけています。

自分は、マスコミがこの騒動の原因としか思えません。
良識があれば当然オフレコ発言として黙認するくらいのことがなぜできないのか。
小さなことを大きく、さも問題あるかのように煽って新聞を売ることしか考えていないからではないですか。

最近のスポーツ新聞には、本当に辟易します。
余りにも下世話で、幼稚で、いくらなんでも常軌を逸して
いる、と感じることが多くなりました。

早実の斉藤投手のことを”祐ちゃん””ハンカチ王子”
などと名づけた記事を目にするだけで、ゾッとします。
夏の甲子園でのあの力投が汚されるばかりか、高校野球自体
が貶められている思いがします。
スポーツ選手をバカにしているとさえ感じます。

自分は阪神ファンですが、井川の涙にしても、
直近では金本選手の”金本賞発言”が、
なんとコミッショナーの注意にまで騒動が大きくなって
しまっています。
こんな発言など、雑談レベルの単なるジョークでは
ないのですか。
それを大々的に一面で扱い、自分達がさんざん煽っておいて、注意を受けると今後はまるで他人事のように報道する。

金村投手の問題とはレベルが違いますが、全ては聞いたことをそのまま記事にするような”空気の読めない””稚拙で幼稚”な記者ばかりが増えたうえに、新聞を売ることしか頭にない新聞社の考え方が引き起こした問題としか思えません。

金村投手にしても、優勝争いに関わることのなかった今まで
ならマスコミの関心もさほど大きくなく、こんな騒ぎには
ならなかったことでしょう。

発言してしまった選手が軽はずみだった、と言われれば
そうかもしれませんが、選手も人間です。
口がすべることもあるでしょうし、感情を抑えきれないことも
あるでしょう。
いくらプロだからといっても、一人の人間として普段から顔見知りの記者と接することを否定することができるでしょうか。

こんなことだから、桑田投手がマスコミを通さず、HPを
利用して、直接自分の言葉で、自分の気持ちを発表したくなる
のだと思います。(事前に球団への相談がなかったことは、
どうかと思いますが)

最近は、野球やスポーツだけに限らず、政治にしても文化に
しても流行にしても、全てのことをマスコミが左右しようと
している傾向に歯止めがかからないことに恐怖を感じます。

マスコミが、自分達の持つ”力”に対する勘違いを改めない
限り、こういった問題はなくなるどころか、どんどんエスカレートしてさらに酷くなることでしょう。
もう、世も末です。。

投稿者 : 2006年10月07日 12:07

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