浅岡真一 独断流

2006年07月21日

来年は交流戦が削減される?

セ・パの対立

 どうやら、来年から交流戦の試合数が減る様相が濃くなってきました。

 それが表面化したのは13日に行われた12球団代表者会議でした。セ・リーグ側が削減案で結束、強い姿勢を示したのです。これにはパ側も予想外だったようで各球団の代表のコメントもショックがありありと出ていました。

 というのも前日、パは緊急理事会を開き、セ側が提案されている(1)ポストシーズン(プレーオフ)制を導入する一方で優勝チームはリーグ1位とする(2)試合数を146(現行は136)にする。の2点を了承、一方で交流戦36試合維持をしてもらうという“条件”を付けたのです。

 この合意でパ側は楽観視していたようですが、そう事は簡単に運ばない結果になりました。私に言わせれば唐突、急きょの対処で、セ側に逆に反撃される緊急会議でした。

 このあたりのことは、熱心なプロ野球ファンはご存知かもしれませんが、ここに至るまでの経緯と各球団の思惑をこれから記していきたいと思います。まず発端は巨人主導で来季セ・リーグがポストシーズン制を決めたことです。そこでどういう運営形態にしていくか、事業委員会(巨人・清武委員長)を発足させ両リーグの試合数の統一、交流戦の試合数も付随懸案になったのです。

 そこで清武委員長が出した案は4つ。その1案目は交流戦数を現状維持しつつ146試合制をパも同調することでした。ところが7月3日の第2回の事業委でこのプランにパが難色を示したのです。選手会への説得などパ側の理屈は分からなくはないですが、それからわずか10日後の方向転換はセ側の論理に正当性を与える結果になってしまったわけです。

 ただ、事の本質は、そんな表面上のことではないと確信しています。結論からいえば観客動員数を巡って両リーグが対立している、ということです。要するに今や大全国区の阪神と凋落したとはいえ未だ人気はそこそこの巨人、この2球団との対戦を多く組みたい、というのが他のセチームの思惑であり、パとしても2年間の交流戦で味をしめたのです。

 今年の交流戦の1試合平均の観客はセが26250人(昨年25135)パが20865人(同21163)で諸条件の違いがあり横ばいと見ていますが、阪神主催では42908、巨人主催が41362と高い平均数が出ています。

 本来なら36試合が適正かどうかを中心に話し合われるべきなのに、それ以外の思惑が先行してしまっています。各球団の経営努力とは一体、何なのか、2球団に多少頼るのは仕方ないとしても、もっと自球団の将来を見据えるファン獲得政策を打ち出すべきではないでしょうか。

 ところで1カ月半にも及ぶ交流戦が長いかどうか、難しいテーマですが、私は30試合ぐらいが適当かなと思っています。ただそうなると2連戦が1つずつ。これはセの現場、フロントともに異論が多く、大勢は24か18で意思一致しているようです。18となれば3連戦が1回のみ。これでは少な過ぎると思います。

 20日の12球団代表者会議で、パがポストシーズン導入見送りの考えを示し、これで交流戦の試合数削減は決定的となりました。


July 21, 2006 11:54 AM

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コメント

まず、昨夜23時付の御社ウエブサイトの記事をそのままコピーペーストします。

「セ・リーグにウエーバー優先権」
 今年で2年目を迎えるプロ野球の分離ドラフトで先に実施される高校生ドラフトのウエーバーの優先権が21日、オールスター戦で先勝したセ・リーグに確定した。ウエーバーの優先権はオールスター戦(2試合)で勝ち越したリーグに与えられ、同率の場合はフレッシュオールスターゲームで勝利したリーグとなる。セは第2戦で敗れて1勝1敗となっても20日のフレッシュオールスターゲームで勝利しており、セに確定した。

 これはベタ記事で「結果」を伝えるだけで済ませられる問題ですか? NPBがドラフトの趣旨(戦力均衡)をさらに曲げて、挙句の果ては高校生ドラフトの優先権を賭けの対象にして、オールスターで野球トバクを開帳しているのと同じことではないのですか? これはドラフト改革に逆効果しかもたらさないばかりでなく、オールスターゲームの人気回復策にもなんら役立ちません。NPB幹部の愚かさはもちろん、こうしたニュースを論評・批評もなしにベタ記事で垂れ流すスポーツ紙という媒体にも不信感がいっぱいです。

投稿者 Ryo Ueda : 2006年07月22日 01:10

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