浅岡真一 独断流

2006年04月06日

新旧の競争楽しみ、夢を

プロ野球開幕

 また、長いシーズンが始まりました。各地で熱戦が繰り広げられ、プロ野球ファンの方も、やっとやってきた……という思いでワクワクされていることでしょう。

 さて開幕当初の一つの特徴として、私は新人選手の活躍を挙げたいですね。まず話題を誘ったのは、西武・炭谷選手(平安)の開幕スタメンでした(3月25日)。オリックスとの開幕戦ということもあり、私もインボイス西武のネット裏にかけつけましたが、これが18歳なのか、と驚きをかくせませんでした。

 捕手としては51年ぶりの快挙。しかし、リード、キャッチングとも冷静沈着。さすが、元名捕手・伊東監督の慧眼、4戦目のソフトバンク戦では満塁弾を含む2発6打点、本紙の1面を飾りました。どれほど成長していくか、本当に楽しみです。

 炭谷ばかりではありません。投手でも日本ハムの武田勝(シダックス)が中継ぎながら野村楽天に“恩返しの初勝利”(3月26日)。30日にはオリックス平野佳が、プロ初先発で楽天・松崎(東北福祉大)と投げ合い、初白星を手にしました。

 セ・リーグに目を移してもヤクルト・武内(早大)が開幕の阪神戦(1日)でスタメン起用に応えて同点3ラン。サヨナラ劇のお膳立てをしました。中日の藤井(NTT西日本)が同日の広島戦でスーパーキャッチ、逆転のきっかけを作りました。

 他にも有望な新人がいると聞いていますが、中堅、ベテランも指をくわえているだけではありません。阪神・金本はこのコラム掲載中にフルイニング連続出場の世界記録を達成するでしょうし、18年目・石井(横浜)も今月中に2000本安打を達成する勢いです。

 ヤングがはつらつとプレーし、負けじと伸び盛り、中堅が活躍する。さらにベテランが“円熟の味”を十二分に発揮して球界を盛り上げる。これこそ、球界にファンが求める「競争激化」でしょう。

 何だか、他の会社や組織にもあるべき姿であるような気もします。薄汚い権力闘争や競争はあってはならないことですが、フェアな競争が組織を活性化させると、信じています。

 ところで、つい最近、ランドセルメーカーのクラレが購入者の小学校1年生に「将来に就きたい職業」のアンケート結果を発表しました。男の子はやはりスポーツ選手が8年連続トップ(調査開始以来不変)で、昨年は3割を切ったとのことですが、今年は31・8%と上昇。

 その内訳はサッカーが52・8%と相変わらずトップですが、2位の野球は4ポイント増の32・9%と過去最高値に達し、全体でも1割を超えたということです。高校の野球部員も最近は増加傾向にあると聞いていますが、こういう子供たちの憧れが促進されるためにも、最高峰であるプロ野球は楽しく、夢をアピールしてもらいたい。

 私らの世代の幼少時は、遊びの主流は野球でした。長嶋に、王になりたいと思っていた方は多いと思います。他愛ないノスタルジアと言われればそうですが、体を使う、動かせる楽しみはいつの世にも子供たちに持って欲しいものです。

 そのためにも、プロ野球は常に全力プレーで、オジさん族も含め、魅了してもらいたい。

April 6, 2006 10:21 PM

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