浅岡真一 独断流

2006年03月24日

広島、横浜もそれなりに…

セの再診断

 広島、横浜ファンの方、ごめんなさい。まず、謝罪から入っていきます。3週間前のこのコラムで「某スコアラーの診断」のサブタイトルでセ各球団のキャンプ仕上がり具合を記しました。その際、広島、横浜については、総合力で劣ると書いて、ご批判、叱咤をいただきました。しかし、オープン戦の戦いぶりを見て、少し見方が変わってきました。

 まず広島ですが“ブラウン効果”がかなり、顕著に表れています。私の取材経験からしても、新監督、特に外国人の場合には、先入観なしで個々の選手を見るから、選手の方もチャンスがあるとより前向きに取り組むことができます。いわゆる競争意欲が増すわけです。

 もう一つ、オープン戦序盤から、勝ちにこだわるさい配を続けてきました。攻撃面ではバント、ヒットエンドランありで、スクイズも試みています。守っても終盤の永川-ベイルの継投は多用してしていました。いわゆる勝ち癖を作る、負け犬根性一掃を目指し、それが選手にも浸透していっている感があります。

 一方で大胆な戦術を用いることも明らかにしています。

 (1)黒田、大竹、ダグラス、大島を軸に球数制限で中4日で先発ローテーションを回す。

 (2)外野も含めてライン際を大きく開け、センターライン中心の守備態勢を敷いていく

 (3)前田を2番に、栗原、嶋、新井のクリーンアップを組む

 (1)は大リーグ方式ですが私はやや異論があります。黒田や大竹あたりは完投能力があるタイプは調子いい時、無理に代える必要がないのでは……。6連戦では佐々岡が入ってくるでしょうが、中継ぎ、抑えの負担を軽減させるためにも、両右腕は別扱いする方が得策ではないでしょうか。まあブラウン監督が新手を使うのにケチをつけることもないでしょうが…。

 (2)は一般的な打球傾向から三遊間、二遊間を締めるということですが、状況、打者によっては臨機応変にやっていくようです。(3)も栗原の成長が目立つので、いいと思います。

 次に横浜。担当記者に聞いたところ、牛島監督は戦力アップに手ごたえを感じているとか。先発陣は三浦を柱に門倉、土肥、ベバリン、吉見にルーキー高宮も22日の阪神戦をみていたら、一角に入ってこれそうです。中継ぎも量的に十分、クルーンも健在です。

 打線は下位がやや他チームと比べて少しひ弱さを感じますが、金城、多村、佐伯のクリーンアップは強力で2000本安打まであと39に迫っている石井琢もモチベーションが上がっているでしょう。それと多村。WBCでの活躍は大きな自信になったでしょうし、勝つ喜びを膚で感じて、よりリーダー意識が高まっていることでしょう。

 多くの評論家は阪神、中日、ヤクルトあたりを順位予想で上位にするでしょうが、ここにきて私は、6球団の実力接近を思い知らされています。ひょっとしたらダンゴ状態に……、開幕を目の前にして、そんな感じが強くなってきました。

March 24, 2006 12:39 PM

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コメント

「広島、横浜は総合力で劣る云々」は昨年の実績と投手陣の層の薄さから見て当たらずとも遠からずと思われるので謝罪するほどのことはないと思われますが。
それはさておいて、広島のブラウン効果について最も重要であると思われる点が抜けているのようなのでちょっと書かせてもらいます。
それは広島のキャンプの練習メニューが大幅に変わったことです。
広島といえば猛烈な練習が売り物で、おそらく石本秀一の広島商業からの伝統ではないかと。実はこれが曲者でキャンプの練習過多がシーズンに入ってからの故障者と中盤以降のバテにつながっていたと思われるのです。ここ数年の広島の低迷は特に故障者による戦力低下が響いているのが一つの要因でそれはおそらく大下剛氏の負の遺産だと思っています。
ブラウン監督はそこにメスを入れ、まず選手の筋力トレーニングをメインにし投手の投球練習の球数にも制限を加えました。
球数の制限は選手には不評のようですがシーズンに入れば中盤以降でその効果が生きてくるような気がします。
思えば科学的トレーニングに長けたキューバと親交のある広島がそういうことに関心が薄かった事自体が不思議なことで、今後はトレーナーの役割も重要視されるのではないでしょうか。
かつて阪神がブレイザー監督で野球に対する取り組みが変わったことで主に内野守備に対する効果が表れ、それが昭和60年の優勝につながったようにブラウン監督のキャンプの効果が数年後に成果として表れてくるでしょう。

投稿者 珍打くん : 2006年03月26日 09:19

私は広島ファンですが、今年も野球が楽しみです。ニッカンさん、今年もよろしく頑張ってください。

投稿者 東京在住32歳 : 2006年03月25日 14:56

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