2006年02月03日
思えば野球界も変ぼうしたものだ
松中の7年契約
球春到来。古い言葉ですが、いよいよ12球団のキャンプが始まりました。いろんなニュースが飛び込んできています。そんな話題は次回以降にさせていただくとして、その直前、私がビッグニュースと感じたのはソフトバンク・松中信彦選手の長期契約です(1月27日)。
09年までは基本年俸5億円プラス出来高。残り3年については再度見直され、最大50%減のマイナス出来高がある。10年以降で故障や契約に見合う活躍ができないと判断された場合、規約を解除できる選択権が球団側にある-というのが日刊スポーツの紙面の骨子です。
07年にFA権を獲得する松中に対して、ホークスが先手を打ったとの見方が穏当で、さらに将来の“指導者手形”を渡したことも角田代表は認めていました。私は選手の給料に新聞記者が口をはさむべきでないと考えていますが、それにしてもソフトバンクは随分、思い切った契約をしたものです。過去、巨人が高麗大の趙成民と8年契約を結んだことがありますが(結局7年で退団)、日本人選手では最長です。
私が記者として駆けずり回っていた頃は、複数年契約などありませんでした。あの長嶋、王でさえ…。時代の流れを感じさせらました。一体、いつ頃から、始まったのか、古い資料を調べてみました。
あれは93年のオフ。巨人・槙原がFA宣言しました。球団は慰留に躍起。当時の長嶋監督も必死で17本のバラとカスミソウを持って槙原投手宅を訪れたのを覚えている方もおられるでしょう。結局この熱意に動かされ、3年4億円(年俸1億2千、功労金4千万)で契約したのです。
それまでは、実行委員会の「申し合わせ事項」として複数年契約はしないことになっていたのですが、選手会の要望、FA制の導入に供い球団側にもメリットがある判断されました。さらに米大では常識にさえなっている波が押し寄せたこともあるでしょう。
野球協約では決して認められていないのですが、逆にノーという条文もありません。要するに曖昧にしているので、覚え書きを交わすのが、一般的だと聞きました。
ただ、選手によってはデメリットになる場合もあります。例えば、阪神の金本選手。02年オフにFA宣言し、阪神入りしましたが、その時点で4年12億円の複数年契約を交わしたのです。だから、今年度の年俸は現状維持の2億9千万円で更改せざるを得なかったのです。
昨季、打点王に輝いた今岡が3億3千万円を勝ち取ったのに、リーグ優勝に甲乙つけ難い大きな貢献をし、MVPに選ばれた金本選手が3億手前というのは、単年契約では、恐らくありえなかったでしょう。阪神が金を惜しんだとは思っていませんが、先に書いた「球団側のメリット」の典型的な例でしょう。
私は本来あるべき制度は単年契約だと考えますが、各球団にはそれぞれ事情があって止むを得ないかもしれません。ただ、選手の年俸の右肩上がり、いずれ、検討しなければならない時期がくると思っています。
※金額はすべて推定。
February 3, 2006 11:43 AM
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コメント
いっそのこと、全員長期契約で、契約切れたらFAでいいのでは?
投稿者 にい : 2006年02月07日 11:02
松中選手の今回の契約は、双方にとって「Good Deal」だったと思います。ただ、一方で井口、城島とチームにとってかけがえのないプレーヤーたちがメジャーに去ったのも事実。私は企業名を露骨に出しすぎたホークスの球団名やユニフォームに強い違和感を感じており、南海、ダイエー時代のように熱心に応援する気持ちがだいぶ失せています。せめて、ドーム球場でも育成可能な天然芝を開発したり、6mもあるあのバカ高い外野フェンスを2mぐらいにして、外野手の「塀際の魔術師」的プレーを増やすなどの工夫ができないのでしょうか。どうもソフトバンクになってから、オーナー企業が「本当に野球が好きなのか?」と疑問に思うことが多いような気がします。
投稿者 Ryo Ueda : 2006年02月03日 13:20
確かに双方にメリット、デメリットあるのでしょうが
本来実力と結果だけが全てのプロ野球、複数年契約に
何か夢のなさ、なさけなさを感じる小生が古いだけな
のでしょうか。
特に契約更改時に選手側が強く要求する場合に「働か
なくても金をくれ」とうつってしまいたまらないので
すが。
これなら単年で高額を要求する選手の方がよりプロら
しくみえてしかたがありません。
サラリーマンとは違う夢を見せて下さい!
投稿者 虎ファン、一プロ野球ファン : 2006年02月03日 12:00
