浅岡真一 独断流

2005年10月18日

1番バッターの対決が特に楽しみ

さあ日本シリーズ

 阪神の通称「村上ファンド」による阪神電鉄株の買い占め、タイガースの株式上場要求に続いて、先週は楽天がTBSの大量株保有、これに村上ファンドも参入していることが明るみに出ました。野球界にとっての問題は横浜がTBSの子会社で、1つの企業のオーナーが2球団を持つことが野球協約に抵触するということです。近々、これらの問題については私見を記すつもりですが、新聞、テレビであれだけ大々的に報道されると、こんな時期に……という気になって書く意欲が湧いてきません。

 だから、今回は平凡といわれようとプロ野球の最後の大勝負、日本シリーズの展望をあえて話題にさせてもらいたいと思います。

 その前にロッテとソフトバンクとのリーグチャンピオンシップ、素晴らしい激闘でしたね。私はケーブルテレビも含めて全試合を見ましたが、本当に素晴らしい“激闘”でした。画面の前で手に汗握らせた方もいらっしゃると思いますが、実力拮抗するチームの戦いは恐らく、阪神ファンの方が見ても感動していたと確信しています。

 1球、1打、1つのエラーがゲームの流れをがらりと変えるという試合の連続で、これぞ野球の醍醐味!を満喫させてくれました。結局、2年連続シーズン首位のソフトバンクが涙をのんだのは気の毒でしたが、ロッテの実力もヒケを取りません(交流戦を見られた阪神ファンはご存知でしょうが)。

 さて決戦、私が最も注目しているのは、阪神・赤星、ロッテ・西岡の“一番対決”です。もっと言えば盗塁対決です。赤星はもう押しも押されもせぬ盗塁王、一方の大阪桐蔭出身の3年目の気鋭は、今季41盗塁で初タイトルを手にしました。成熟の29歳と発展途上の21歳ではまだかなりの差があるようですが、そうでもないようです。

 「去年に比べてスタートが速くなったし、ベース間際のスライディングも鋭くなった。赤星と比べてもそんなに遜色はないよ」。かつて強肩で鳴らした近鉄最後の監督・梨田昌孝氏は、西岡の成長を高く評価しています。

 単に二人の“走り合い”に興味があるのではなく、ゲームの勝敗のカギを大きく握っていることもあります。二人が得点源であるという意味です。打率は・316の赤星に5分弱劣っていますし、得点も39点差、ただ、西岡はチーム1、リーグ3位タイ。短期決戦なら若さの勢いで、爆発する可能性も十分。さらに付け加えて置けば、この新鋭は得点圏打率がリーグ1(・377)、チャンスにも強いのです。

 他にもロッテの6人の10勝投手と阪神打線の対決、長打力では阪神の方が勝っていますから、阪神の先発陣が踏ん張れば、大爆発の期待も持てます。逆に、ロッテ打線は粘っこいので、2死を取っても気を緩めないことです。

 最後に付け加えれば、リリーフ陣の出来・不出来。まあJFKなら大丈夫でしょう。ロッテは薮田-小林雅のパターンは不動でしょうが、バレンタイン監督なら小野、久保あたりの10勝投手をその前につぎ込んでくることもあるでしょう。

 それでは、最終的に日本一になるのは? 申し訳ありませんが、明言をさけさせてください。ただ、第7戦までもつれ込むことはないと思っています。

October 18, 2005 11:11 AM

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