2005年06月07日
審判は大事な進行役、毅然とせよ!
仰木監督の退場
それは、異様な光景だった。
オリックスが守備側に回っているのに、広島・ラロッカが右翼フェンス際でファンと握手を繰り返していた。野村はボールにサインしてスタンドに投げ入れていた。オリックス・北川もスタンドから投げ入れられた帽子やボールにサインをして投げ返していた。
4日の広島-オリックス戦。私はデーゲームの阪神-ロッテ戦の取材を終えて自宅に帰り、ケーブルテレビでゲームを見ていました。トラブルはチャンネルを切り替えた直前に起きていたが、延々と続く仰木監督の抗議に対して審判の優柔不断さに怒りが込み上げてきました。
翌日の本紙でも大きく取り上げていましたが、もう一度トラブル発生の状況を再現してみましょう。
3-0とバファローズがリードしていた8回裏、広島が反撃に出て、代打・浅井がタイムリーを放ち、2点差でなお2死一、二塁。ここで仰木監督が土山球審に歩み寄り、2、3言、声をかけた。その内容が同監督と球審では、全く食い違った。
球審は2番手の加藤に代えて菊地原と告げられたとし、場内アナウンスした。しかし仰木監督は「そんなことは言ってない。浅井に打たれる前の球はストライクじゃないか、と言っただけ」と交代を拒否した。
ルール上では一旦、コールしたら、交代させなければならない。しかし、4人の審判団は“説得”に手間取り、スタンドのファンはほったらかし。遂に44分もかかってから、仰木監督を退場処分にした。
不手際は二つ。まず、今年の監督会議で5分以上、抗議をしたら退場にすると確認されているのに、ダラダラと説得したこと。もう一つは最後に「仰木監督を退場にします」としか球審が場内アナウンスをしなかったこと。本来なら「仰木監督は告げていないと主張しましたが、私ははっきりと菊地原と聞きました。だから、遅延行為として、退場にします」と言うべき。でないと1万2658の観客には状況がのみ込めないでしょう。余りにもファンを無視した退場劇でした。
救いは、冒頭に記した“異様な光景”でした。両軍の選手がスタンドのファンを気遣い、即興でサービスをしたことです。昨年の近鉄合併騒動を契機にして、プロ野球選手はファンをもっと大事にしていかなければ……という意識が高まったと思っています。私はテレビを見ていて「健気」という言語が浮かびました。
その健気さに比べて審判団は……。翌5日、セ会長から仰木監督と4審判に厳重注意処分を科しましたが、観客やテレビ視聴者にはムダな時間は返ってきません。
審判とは単に判定をするだけが職務ではなく、スムーズにゲームを進行させる義務があります。だから、いろんな権限も与えられている訳です。その義務を果たしてこそ、ファンの満足度を増すのです。
かつて二出川審判が「私がルールブックだ」と名セリフを吐きました。二出川さんも天国で嘆いていられるんではないか、とも感じました。
権限を振りかざすのではなく“陰の演出者”に徹してもらいたい。もう今回のような失態を繰り返さないよう、4人だけではなく全審判の猛省を促したいものです。
June 7, 2005 12:45 PM
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コメント
仰木監督に関して思い出したことをまず書きます。
監督デビューした1988年、西武と近鉄のデッドヒートで
盛り上がっていたシーズン終盤、私は川崎球場でロッテ
対近鉄の試合を観戦中、問題のシーンを目撃しました。
投手コーチがマウンドに一度上がりベンチに戻ってから
なんと仰木監督が出て、球審に投手交代を告げたのです。
これは明らかなルール違反!球審もすぐ気がつき、交代
を受け付けず、時間を浪費した末に試合を再開しました。
翌日のスポーツ紙でこれは中継ぎ投手の練習時間を稼ぐ
為に、故意に仰木監督が認められない投手交代を告げて
いた事が分かりました。
(この記事で、これを仰木マジックと称して褒めていた
ように記憶していますが、これは確かではありません)
それはともかく、当時から試合時間が長いことを問題視
していた私は、こんな光景を見せられたことに、怒りを
感じていました。
ですから優勝の行方がかかった10月16日の130試合目に、
有藤監督が抗議に時間を費やして、当時の制限時間4時間
を越えてしまい、近鉄が次の回の攻撃をできなくなった
時、勝負の厳しさを実感すると同時にこれも自業自得!
という言葉が頭の中をよぎりました。
試合時間を大切にする意識の欠如が、最後にしっぺ返し
となって我が身に跳ね返ってきたのですからね!
今回の一件を知り、感じたことは仰木監督の申し開きの
信憑性が疑わしい点と、審判団の対応がまずいこと。
私のように野球に詳しく、うるさいファンには、何事が
起きているのか予想がつきますが、そうではない観客に
対して状況が分かるよう説明する義務を審判は負うはず
が、その点が改善されているようには思えません。
そして、相も変わらぬ試合進行をスピーディにしようと
いう意識があるのか疑われるのがプロ野球の現状です。
特に延長回に入る目安の制限時間がなくなってからは、
はっきり言って間延びを越え、間の抜けた!リズム感に
欠ける試合が多くなってきたように感じます。
先日の監督会議で試合時間短縮について議論した際に、
熱戦が多ければ時間は気にしなくてもいいのでは…と
いった消極的意見を口にした監督がいたそうですね。
まったく意識が低いとしかいいようがありません!
話は変わりますが、最近、野球は浪費スポーツだなぁ…
と痛切に感じるようになりました。試合時間が長ければ
球場設備等でそれだけ余計なエネルギーを使います。
落ちる変化球全盛でワンバウンドする投球が増えた為、
ボール交換の頻度もかなり増えているはずです。
また、バットも折れやすくなっているように感じます。
今度の大阪ドームの阪神の試合では、屋内温度の設定を
下げるという記事を読みましたが、政府が国民に対して
地球温暖化防止!を熱心に広報している動きに逆行する
ことは明白です。
ロンドンオリンピックでは野球が不採用になり、世界的
な普及活動が求められる野球!それを日本がリードする
ように御社・野崎さんのコラムでも提唱されていますが、
日本のプロ野球がどこまで貢献できるか?疑問です。
私が気にしている資源浪費スポーツの欠点を改善しない
限り、展望は開けないと考えます。
野球の将来を考えた動きということで一つ挙げますと、
バットに適した木として使われている青ダモが将来的に
不足しないように、野球評論家の豊田泰光さんたちOBや
選手会が植樹活動に力を入れていると聞きました。
それは結構なことですが、温暖化の影響で日本の気候が
温帯から亜熱帯・熱帯化しつつあるという恐れが強く、
気候が変われば自然環境もそれに対応して変わっていく
以上、バットに適した青ダモの性質が失われる可能性・
リスクを将来的に見込んでいるのか?これも疑問です。
長くなりましたが、私の結論は審判だけでなく、監督・
コーチ・選手・関係者一同そろって、貴重な時間・資源
を浪費しているプロ野球の現状を改めることが今すぐに
求められているということです。
これはプロ野球経営におけるコスト問題を論じる上でも
重要な視点になります。働けない選手に高額年俸を払う
ことの無駄と共に…。では失礼します。
投稿者 セカンドラン : 2005年08月16日 20:12
