2005年05月10日
阪神、好発進したけれど…
セ・パ交流戦
いよいよセ・リーグとパ・リーグの交流戦が始まりました。これまではオールスターか日本シリーズしか見られない投手対打者の対戦は実に“球趣が深い”と感じました。
例えば8日の楽天対巨人戦。パを代表するエース岩隈との対決。強力打線を相手に表情にはあまり出さずとも絶対に打たせまいという岩隈の内なる闘志を感じました。とりわけ、かつて猛牛軍団の僚友だったローズや清原との力勝負は胸をワクワクさせてくれました。
マスメディアも日本プロ野球始まって以来の画期的な試みを大きく扱い、プロ野球ファンも大いに歓迎していることを肌で感じさせていただきました。
もう多くの方がご存知だろうとは思いますが、交流戦は36試合、ペナントレースの序盤から中盤へかけて約1カ月半、どのチームにとっても重要な時期に行われるゲーム。だからこそ、オープン戦とは違って、真剣勝負の醍醐味を味わうことができるのでしょう。
さて、リーグの優勝争いにもポイントに関わる交流戦、阪神にはかなりのハンディがあると言わざるを得ません。それは、猛虎が人気チームであるという点で、巨人にもそれは共通することです。
近鉄の担当として記者生活をスタートした私は、パのセ・リーグに対する対抗意識を身にしみて感じてきました。いつのまにか「人気のセ、実力のパリーグ」というフレーズが使われ出しましたが、恐らく先達がそのムードを痛感して表現したのでしょう。
一例を挙げましょう。近鉄のかつての監督であった西本幸雄氏はオープン戦で阪神と対戦する時は「掛布に打たせるな!」とバッテリーに厳命をしました。当時の阪神の大スター、ヒットはもちろん、ホームランでも打たれようなら、関西のスポーツ紙は大きく1面で取り上げ、近鉄は引き立て役に甘んじてしまう屈辱を味わうからです。
パひと筋の西本さんならではで、余談として付け加えるなら、2リーグ分立直後のパのチームには共通の思いがあったようです。1950年の第1回日本シリーズ、毎日オリオンズが松竹ロビンスを下しましたが、その当時現役時代だった氏はアドレナリンが噴き出してきた……と回顧していました。
今年の場合は巨人が低迷してるから、なおのこと阪神が標的にされることは必定。オリックス仰木監督はシーズン前から「特別ローテーションを組もうかな」と関西決戦に炎を燃やしていました。
取りあえず緒戦の日本ハム戦には勝ち越してホッとひと安堵していますが、これからも苦難のゲームが続いていくと思います。タイガースには2つ目の正念場にさしかかったと私は見ています。
まあ、一つの安心材料は岡田監督が「相手がどうのこうのより、ウチの野球をやるしかない」と語っていたことです。リキみ、気負いを指揮官が持っていなければ、選手にも敏感に伝わるはずです。
データを盲信することなく、普段着野球をやっていけば結果は“吉”に出るだろうと思いながら、1カ月余のネット裏生活を過ごして行きたいと考えています。
May 10, 2005 01:00 PM
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