2005年04月05日
戦う“姿勢”がより明確に
2年目の阪神岡田監督
阪神は開幕のヤクルト3連戦に勝ち越し、上々の滑り出しとなりました。これから長いペナントレース、山あり谷ありでしょうが、取りあえず選手、首脳陣、ファンの方もひと安心……ということでしょう。
ところで、トラ党の皆さん、特にお茶の間で声援を送ってられた方々、ちょっとした異変? にお気づきになられなかったでしょうか。
果たして何か、ずばり申し上げると、ベンチでの岡田監督の所作、動作、もっと言えば座り方です。
時には立って、また片足を一段上げて、さらに座っていても上体を前に傾けて指揮を執っている姿です。球場のスタンドのファンにはかえって分かり辛いとは思いますが、テレビで観戦している方は時々、ベンチが映し出されるので、分かると思います。
試合中のベンチ内の監督の動作、言動に選手は極めて敏感です。優れた指揮官は、そのあたりを把握しています。
かつて弱小チームを鍛え抜き、1979、80年と近鉄をリーグ優勝に導いた西本幸雄氏は、座りながらも攻守の1球ごとに前に上体を乗り出し、時には足を蹴り上げ、怒声を発していました。もうその頃は「怖い親父」として選手は畏敬の念に溢れていましたが、若手中心のチームだけに、ピリピリムードが充満、その戦闘意欲がプレーにも乗り移っていった記憶が残っています。
もう20年も前、リーグ優勝から初の日本一をつかみ取った阪神の吉田監督の場合は、ずっと立ってさい配を振るい、しょっちゅう声を出していました。
さらに中日時代の星野監督。あちらこちらを蹴り上げていたのは有名で、阪神の監督に来てからも、熱血漢の血はそのままで、ベンチ裏の灰皿かんにスパイクの跡形が残っていた、と聞きました。
昨年の岡田監督のベンチでの姿を見ていると、背もたれに重心をかけ、じっくりと戦況を読んでいるのがほとんどでした。そりゃあ人間、個性があり、監督それぞれのやり方があるでしょうが、私には気になって仕方がありませんでした。
そこで昨オフ、大お節介にも、もう少し闘志を前面に出したらどうか……と「お願い」という言葉を枕にして具申しました。その時は「私には私の考え方がある」と返答されましたが、今季になって変身、私も密かに喜びをかみしめています。
もちろん、私の具申を受け入れた--なんて傲慢な思いはありません。球団関係者の中にも同様の旨をアドバイスしたとのことで、本質的に聡明な岡田監督のこと、いろいろ思案を重ねて05年型を選んだのでしょう。
冒頭に「ちょっとした異変」と記しましたが、本当はちょっとしたことではないのです。選手たちは、敏感に感じ取っていますし、指揮官のV奪回への意欲がさらに表に出るようになりチームはさらに一丸となっているはずです。
実はオープン戦から、この変身が始まっていました。ただ、公式戦に入っても続行するかどうか、確証がなかったので、あえてここまで待ちました。ヤクルト戦でもう十分に05年型は確立できたと思っています。
April 5, 2005 01:16 PM
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