浅岡真一 独断流

2005年04月26日

もう横浜コンプレックスは消えた!

虎Vへまた好材料

 先週は巨人、横浜と続く6連戦を最低でも5割がノルマ、出来得るなら2つの貯金を作ってもらいたい……とタイガースへの“要望”を綴らせてもらいました。その要望は達成されて、まずはひと安心しています。問題は26日から中日3連戦(甲子園)ですが、これは次回に回させていただくとして、巨人に勝ち越したのもさることながら、横浜からも貯金を手に出来たのは実に意義深いと受け取っています。

 3連戦の緒戦、横浜のエース三浦に牛耳られて、イヤなムードが漂い始めたのですが、その後、先発・杉山の粘投から必勝リレーで逃げ切り、3戦目はルーキー能見が快投、圧勝しました。この巻き返しに首脳陣も選手も大きな手ごたえを感じたはずです。

 阪神ファンには昨季はイヤな思い出が残っていることでしょう。巨人に開幕3連勝しながら、横浜に乗り込んで3連敗。このショックが尾を引き、横浜にとうとう7連敗しました。この大きなつまずきは取り戻せず、結局、通算は12勝16敗、ハマのファンには申し訳ありませんが、最下位チームに4つの借金をつくってはチャンピオンフラッグを手中できないでしょう。

 2巡して4勝1敗1分け、戦力的に見れば「彼我の差」が広がったことが大きいでしょう。阪神の選手層が厚くなったことは、もう誰もが認めています。桧山、関本あたりがベンチを温める機会が多いのが、何よりの証明ですね。投手陣も左腕エース井川が出遅れましたが、先発陣も豊富で、中継ぎ、抑えの顔ぶれはリーグ一です。

 対して横浜は、阪神に3勝1敗だったマレンがいなくなり、5セーブをマークされた佐々木も往年の力はありません。さらに9本塁打されたウッズが中日に移ったのも、有り難い限りです。しかし、その差以上に大きいのは、選手の意識の変化じゃないかと私は見ています。

 今年のキャンプ前、岡田監督とヒザを付き合わせた時「がっぷり四つは怖くないんや」と語っていました。いかにも、彼らしい表現で、私なりに翻訳? させてもらいますと、相手は強豪、こちらも心して全力で戦えば勝機は開ける--という意味です。わかりやすく言えば、長年にわたる巨人に対する戦い方が象徴的です。

 今年の横浜戦を見ていると「がっぷり四つ」に組み合っているようです。それが好結果につながっていると思います。

 実は昨季もその兆候はあったのです。後半の14試合は9勝5敗と大きく勝ち越しました。前半は何かおかしいな……と頭を悩ませながら戦っていた感がありましたが、後半はいわば“ふんどしを締め直した”と言えるかもしれません。

 今年は交流戦があることもあって、セの同一リーグ対戦は22戦。横浜とは残り16試合。まあ“ユルフン”にならなければ、優位な戦いが出来ると確信しています。それはすなわち、リーグ制覇にも大きな武器になるでしょう。

April 26, 2005 01:06 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

2005年04月19日

今週は5割以上がノルマ

阪神は第一の正念場

 先週のコラムの内容に対して、お叱りのメールをいただきました。

 私が書いたのは、巨人、中日の強豪チームとの6連戦で、2勝4敗でもいい……というのが大まかな論旨でした。

 これに対してある読者(こういう表現でいいのかどうかわかりませんが)の方から、考え方が甘い、特にナゴヤドームの中日戦は鬼門なのだから、最初に苦手意識を払拭すべきじゃないか……というような趣旨の提起がありました。

 この方のご指摘は正論で、勢いのある時にできるだけ貯金をしておくべき、というのも納得できます。ただ一つ言い訳をさせてもらうなら、11日の時点で貯金が4つ、そんなにガムシャラに白星をもぎとるために無理をして欲しくない--という思いがあったのです。

 もう少し具体的に言えば、投手起用、打順編成、攻撃戦術で短兵急になる必要はない、長いシーズンを見据えて普段着野球で臨んで欲しいということでした。

 もちろん、密かに勝ち越しを望んでいましたが、結果は2勝4敗、余計なことを書いて的中、阪神ファンの方には、本当に申し訳ないと思っています。

 もっとも、その戦いぶりは私の“想定外”でした。特に中日戦、初戦を失った2戦目、首脳陣は先発・安藤に全力発進を指令し、藤川、ウィリアムス、久保田のリレーで延長戦勝ち、ナゴヤドームの連敗を12でストップさせました。

 この時点でのなりふり構わずの首脳陣の姿勢は正解だったと思っています。問題は3戦目、17日のゲームです。能見のアクシデント(ふくらはぎ痛)で小刻みリレーを行いながら、浅井の代打本塁打で先制、久保田に最後を託す必勝パターンが出来上がっていたのに……。

 2死満塁から、福留に逆転右前打を浴びてしまいました。私はその配球に大きな疑問を持ちました。スライダーを2球続けて低めのボール。そして3球目もスライダーで狙い打たれたと感じました。直前のウッズには外角低めの速球で見送りの三振。前の2戦の福留の不調振りをネット裏から見ていた私には球威抜群の久保田の速球は打てるはずがないと楽観していたのに……。

 ゲーム後、岡田監督は「0-2になったところがな。入り方が苦しくなってボールが甘くなった」と語っていましたが、これは、バッテリーを精一杯かばった表現でしょう。入り方……要するに速球でカウントを稼いで、仕上げは変化球、まっすぐどちらでもよし! と言いたかったと解釈しました。

 まあ、過ぎたことをあれこれ言っても仕方ありません。問題はこれからです。今日からの巨人、横浜の6連戦、これは最低でも5割で乗り切ることがノルマです。ともに2巡目の対戦、大まかな手ごたえ、相手戦力はとらえているはずで、大いに期待できると思っています。

 さらに付け加えるなら12日ぶりに甲子園に帰ってくる26日からの中日戦、この9試合は今年のタイガースの最初の正念場になると見ています。来週のコラム、どんな原稿を書けるか楽しみにしています。

April 19, 2005 01:09 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

2005年04月12日

もう4月は大丈夫だ

阪神開幕ダッシュ

 はっきり言って、これほど素晴らしいスタートを切るとは思っていませんでした。もちろん、阪神タイガースのことです。

 何度かこのコラムで、今年のトラは戦力が充実していて、優勝争いに加われると書いてきましたが、11日現在、貯金4、今のチームの勢いなら、数多くの連敗はすることはないと思います。

 特にその根拠にしたいのは、10日のサヨナラ勝ちで、信じられないゲームでした。8回まで0-0できて、万全の態勢で、ウィリアムスを送り込んだのに、左打者の佐伯に先制打を浴びました。広島戦で9回に2点の勝ち越し点を取りながら、抑えのエース・久保田がその裏、3点を取られてサヨナラ負け。恐らく、ベンチの岡田監督もそのイヤなイメージを思い出したのではないかと、想像していました。

 そして、その裏、横浜はパターン通りに守護神、佐々木を投入、牛島監督もここで90%、勝ちを確信したことでしょう。そして計算通りに佐々木は簡単に2死を取りました。

 だがここから、代打町田がヒットで切り開き、赤星が中前へしぶとく落としました。さらに、赤星はすぐに二盗。サヨナラのチャンスを築きました。

 続く藤本はフォークに狙いを絞ったはず。1-2から、落ち切らないフォークをとらえ、左中間を破るヒットを打てるのは持って生まれたセンスにたゆまぬ練習を続けたきたからです。

 こんないい勝ち方をして12日からはホーム、甲子園で巨人を迎え、移動日なしで名古屋へ出陣します。

 2週前のコラムでは、ライバル2強の中日、巨人戦の6試合を五分で乗り切ることが4月の最大の課題であると記しましたが、今は2勝4敗ぐらいの負け越しでもいいんじゃないかと思い始めています。

 火曜日からの先発ローテーションで、井川の不調は気がかりですが、フォームの再チェックをしていますし、エースの意地もそろそろ発揮してくれると、私は期待しています。先発陣の顔ぶれと強力中継ぎ、抑え陣を見れば6連敗やわずか1勝しかできないとは考えにくいのです。

 だから、阪神首脳陣、猛虎ファンにはそれぐらいの余裕を持ってもらいたいのです。それぐらいの精神面のゆとりを持っていれば、かえって結果はうまくいくものです。

 2つぐらいの負け越しなんて、どうちゅうことない--という私の考えに異論、抗議があれば、どんどんメール、電話でお寄せください。

April 12, 2005 01:13 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年04月05日

戦う“姿勢”がより明確に

2年目の阪神岡田監督

 阪神は開幕のヤクルト3連戦に勝ち越し、上々の滑り出しとなりました。これから長いペナントレース、山あり谷ありでしょうが、取りあえず選手、首脳陣、ファンの方もひと安心……ということでしょう。

 ところで、トラ党の皆さん、特にお茶の間で声援を送ってられた方々、ちょっとした異変? にお気づきになられなかったでしょうか。

 果たして何か、ずばり申し上げると、ベンチでの岡田監督の所作、動作、もっと言えば座り方です。

 時には立って、また片足を一段上げて、さらに座っていても上体を前に傾けて指揮を執っている姿です。球場のスタンドのファンにはかえって分かり辛いとは思いますが、テレビで観戦している方は時々、ベンチが映し出されるので、分かると思います。

 試合中のベンチ内の監督の動作、言動に選手は極めて敏感です。優れた指揮官は、そのあたりを把握しています。

 かつて弱小チームを鍛え抜き、1979、80年と近鉄をリーグ優勝に導いた西本幸雄氏は、座りながらも攻守の1球ごとに前に上体を乗り出し、時には足を蹴り上げ、怒声を発していました。もうその頃は「怖い親父」として選手は畏敬の念に溢れていましたが、若手中心のチームだけに、ピリピリムードが充満、その戦闘意欲がプレーにも乗り移っていった記憶が残っています。

 もう20年も前、リーグ優勝から初の日本一をつかみ取った阪神の吉田監督の場合は、ずっと立ってさい配を振るい、しょっちゅう声を出していました。

 さらに中日時代の星野監督。あちらこちらを蹴り上げていたのは有名で、阪神の監督に来てからも、熱血漢の血はそのままで、ベンチ裏の灰皿かんにスパイクの跡形が残っていた、と聞きました。

 昨年の岡田監督のベンチでの姿を見ていると、背もたれに重心をかけ、じっくりと戦況を読んでいるのがほとんどでした。そりゃあ人間、個性があり、監督それぞれのやり方があるでしょうが、私には気になって仕方がありませんでした。

 そこで昨オフ、大お節介にも、もう少し闘志を前面に出したらどうか……と「お願い」という言葉を枕にして具申しました。その時は「私には私の考え方がある」と返答されましたが、今季になって変身、私も密かに喜びをかみしめています。

 もちろん、私の具申を受け入れた--なんて傲慢な思いはありません。球団関係者の中にも同様の旨をアドバイスしたとのことで、本質的に聡明な岡田監督のこと、いろいろ思案を重ねて05年型を選んだのでしょう。

 冒頭に「ちょっとした異変」と記しましたが、本当はちょっとしたことではないのです。選手たちは、敏感に感じ取っていますし、指揮官のV奪回への意欲がさらに表に出るようになりチームはさらに一丸となっているはずです。

 実はオープン戦から、この変身が始まっていました。ただ、公式戦に入っても続行するかどうか、確証がなかったので、あえてここまで待ちました。ヤクルト戦でもう十分に05年型は確立できたと思っています。

April 5, 2005 01:16 PM | コメント (0) | トラックバック (2)