2005年03月08日
やっぱり甲子園って素晴らしい
コクド問題からふと……
堤コクド前会長が逮捕された。株所有、売買を巡って嫌疑がかけられ、東京拘置所に拘留されている。この逮捕を発端に西武鉄道の経営見直しも着手され、子会社の一つである西武ライオンズの売却問題も浮上してきた。
前年度の日本一チームの身売り問題が出てくるのは前代未聞であるし、リーグ再編の予兆さえ感じられるが、一部の報道によると球団の03年度の赤字は20億円にも上るとあり、コクドグループを再建しようとする人々にも看過できない数字でしょう。
ライオンズもやはり、他のパの球団のほとんどのように赤字経営に陥っていたのはやや意外な感がする。ほとんどのプロ野球ファンはご存知だろうが、球団の収入源の主なものは入場料収入、テレビの放映権料、グッズ販売である。中でも入場料は根幹を担っている。
西武の観客動員はここ5年、1試合平均2万5000人を下回っている(昨年までは地方ゲームを含む)。昨年などは、日本ハムを下回り、ロッテ(千葉マリン)ともそう変わらない数字が出た。そういえば、昨年の日本シリーズ3試合も平均2万8000強(最大収容人員は3万5879)。名古屋ドームより約1万人下回っていた。
実は西武ができた79年、近鉄担当をしており、何度も取材に出かけた。最初の印象は3点。(1)球場へのアクセスの悪さ(2)ネット裏からトイレへの遠さ(3)雨よけがほとんどない--だった。
(2)はやがて解消され(3)は西武ドームが完成してお客さんも見やすくなったが、(1)についてはこれは解決しようがない。球場の所在地は埼玉県所沢市、都心の新宿や池袋から小1時間はかかる。ゲーム開催日は臨時列車も出しているが、千葉県、神奈川県在住のファンにはかなり不便な地。別に西武球場建設に関わった方々を非難するつもりはないが、電車の終着駅に球場があるのはいかがか。運賃収入には好適だが、一方で観客動員にはマイナス要素があるのではないか。
そこで、思い出したのが甲子園の立地条件。同球場は大正13年(1920年)8月1日に完成、十干十二支の頭の甲(きのえ)と子(ね)から名付けられたことは知られているが、兵庫県から払い下げを受けた土地が神戸、梅田のほぼ中間点に位置することも当時の建設関係者の頭にあったと聞いている。
その後、中等・高校野球の聖地になり、阪神タイガースの本拠地となっていくが、京都、和歌山(紀南)あたりからも足を運べることが、タイガース人気の一因になっているのではないだろうか。
当時の電鉄関係者の先見の明には感服するし、久万前オーナーもこの先人たちに感謝と敬意の念を払っていた。
付け加えるなら、我々新聞社、テレビ局にとっても、ありがたい場所の“日本一の球場”である。
March 8, 2005 01:28 PM
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