2005年03月29日
いきなり4月から正念場
阪神いざ開幕
オープン戦が27日に終了しました。前々回に中盤から終盤への私なりのチェックポイントを挙げました。過去のコラムを検索していただければ、見ることができますが、それは面倒をかけることになるので、再度、列挙させてもらいます。
(1)先発スタッフの長いイニングへの対応力
(2)今岡が参戦してからの打線のつながり
(3)藤本・鳥谷の二遊間コンビ
(1)についてはまあ、ほぼクリアできたでしょう。(2)に関してはかなり課題が残りました。というのは、ゲームによっては今岡がチャンスを作る場面が大いにあるでしょう。その時6番桧山、スペンサー、7番鳥谷が今岡をかえしたり、チャンスを拡大することができるでしょうか。桧山ならかなりの期待感が持てますが、他の2人については、いける! という手ごたえを感じさせてくれませんでした。
(3)についてはほとんどの評論家が懸念しているということで、もうお分かりのことと思います。
とはいえ、後ろを振り返ってはいられません。待ったなし--このコラム掲載中に開幕3連戦は終了しています。
そこで賞味期限が過ぎないようにタイガースの4月の戦いについて論じたいと思います。
日程を見て私が注目したのは、対巨人、中日が6試合組まれていることです。私の順位予想はあえて公表しませんが、阪神を含めて前記2チームで3強を形成するのは間違いないだろうと思っています。だから、この3強の直接対決がペナントレースを大きく左右することになります。その意味でこの6試合ずつは、序盤の大きなカギになるでしょう。
じゃあ、星勘定はどうかということになりますが、最低でも3勝3敗の五分で乗り切らないと、苦境に陥ると見ています。特に対中日はガムシャラに勝ち越しを狙って欲しいと思っています。昨年、10勝18敗と大きく負け越し、これが中日にとっては大きな貯金となりました。今年は交流戦があるため22試合対戦するのですが、まずスタートで優位に、対等に立つことがV奪回のカギとなると見ています。
中日・落合監督が交流戦は「18勝18敗でいい」という発言をしています。何という自信でしょう。連覇を目指しているのだから、セ・リーグの相手には勝ち越せるという意味に他なりません。
これだけライバルに胸算用されているのだから、これは何としても猛虎魂を奮い立たせてもらいたいものです。対巨人となるといわゆる“伝統の一戦”と評されてきたように、阪神の選手はスタンドと一体となって立ち向かう姿勢が体に染み付いていますが、その意気込みを対中日にも持ってもらいたいし、ファンもその後押しをしてあげて欲しい。
一記者が特定球団に肩入れするのに異論を持たれる方もおられるでしょうが、私は関西の活性化には、阪神が強くなければならないと考えるので、あえて、タイガース頑張れ! とエールを送らせてもらいます。
March 29, 2005 01:19 PM | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年03月22日
オリックスは台風の目
さあパ開幕
前回は阪神のオープン戦の終盤での3つのチェックポイントを提起しました。その総括は次回に回すとして、今回はパ・リーグのことを取り上げてみたいと思います。
今年は仙台に本拠を置く新球団・楽天がキャンプ、オープン戦と話題を呼んできましたが、近鉄と合併したオリックスもある意味で新球団。そして、オープン戦で快調を誇っているのが、私には実に頼もしく感じ本番への期待感を抱かせてくれました。
その感触はネット裏の評論家も同様のようで、17日付の本紙で前近鉄のヘッドコーチ・真弓明信氏が「プレーオフ進出の可能性がある」と語り、85年、阪神が日本一に輝いた時の猛虎打線を彷彿(ほうふつ)させるとしていました。
プレーオフ進出--というのはいかにも真弓氏らしい表現だと思います。戦力面から見て、やはりソフトバンクが頭抜けているでしょう。そして昨年、日本一になった西武。この2強をどこが追いかけていくかが、戦前では注目されるところですが、真弓氏もだからこそ“本命”には挙げなかったのです。
オリックスのファンにはご不満でしょうが、私も真弓氏と同じ見方をしています。このチームの長所の第一は野手陣の層が豊富、従って攻撃力がバラエティーに富んでいるということです。
レギュラーがほぼ約束されているのは村松、谷、北川と新外国人のブランボー、ガルシアの5人ぐらいでしょう。いやブランボーの4番は大丈夫でしょうが、ガルシアがあまりに不調だと代替要員を起用することだってあるでしょう。
これこそ合併効果で、チーム内の競争がさらに技量の向上を生み出し、チームのムードを高めていっています。
ムードと言えば、北川の存在も大きなプラスでしょう。実は今年1月、仰木監督と前近鉄監督・梨田昌孝氏(本紙評論家)と対談してもらった時、余談として仰木監督が「近鉄で元気者は誰かね?」と梨田氏に尋ねると即座に「それは北川ですよ」と答えました。
旧オリックス勢には比較的おとなしい選手が多かったので、仰木監督も気がかりだったのですが、今や北川には“ムードメーカー”の称号が付いています。
不安は投手陣。先発は川越、JP、ケビンの3人が確定していますが、4番手以降が……。抑えの山口につなぐまでの中継ぎ陣も含めて、チーム内の競争と仰木監督の手腕に期待したいですね。
もう一つ、セとの交流戦もプラス要因です。パひと筋の仰木監督はもちろん、各選手もセへの対抗意識は相当なものです。アドレナリンが普段以上に噴き出してくるでしょう。(阪神にとっては厄介なことです。)
オープン戦18試合を10勝3敗5分けで終えたオリックスは、その最終戦で阪神に快勝し大いに勢いをつけたとみていいでしょう。パ開幕の26日から西武、ロッテとの5連戦。イケルで、頑張れオリックス! とエールを送らせてもらいます。
March 22, 2005 01:23 PM | コメント (0) | トラックバック (3)
2005年03月15日
3つのチェックポイント
阪神総仕上げへ……
早くも、3月も半ばを過ぎました。セ・リーグの開幕は4月1日。残り2週間は総仕上げの段階に入って来ました。
15日の時点で阪神はオープン戦を10試合を消化、残りも16日の巨人戦から10試合、中盤から終盤への正念場に差し掛かかりました。
序盤は若手、新戦力の実戦での力量を測ることを主眼に岡田監督は用兵、作戦を執ってきました。まず、その成果を私なりに列挙してみます。
(1)層の厚い投手陣の中で取りあえず開幕メンバーの顔触れ(11人と予想)がほぼ決まった。
(2)同様に野手陣も、特に控えの構成員もほぼ確定した。
(3)矢野の故障で野口、浅井がゲーム慣れできた。災い転じて福となす結果になった。
他にも首脳陣が手ごたえをあるでしょうが、大まかには3点だと私は分析しています。
さて、その収穫を得てこれからの課題は何でしょうか。私が岡田監督の立場になって、ファンの皆さんにこんな楽しみ方をしてもらったら……というテーマを提起してみました。
(1)先発スタッフの長いイニングへの対応力
井川、福原の左右の柱をはじめ下柳、ブラウン、安藤、太陽、能見あたりは最低5~6イニング試してもらいたい。この7人が開幕時の候補になるでしょうが、誰も6回以上は投げていません。
もちろん、中継ぎ陣のふるい分けをするために短くなったのは分かりますが、左右の両輪は実績的にスタミナの不安はありませんが、36歳下柳は健在なのか、今年から先発に転向した安藤、新外国人のブラウウン、故障明けの太陽、ルーキー能見あたりは、相手打線が3巡目に入るあたりでどういう投球をするか注目したいものです。
(2)今岡が参戦してからの打線のつながり
開幕時は赤星、藤本の1・2番は確実。クリーンアップはシーツ、金本、今岡となるでしょうが、今岡の勝負強さには大いに期待しています。その存在は金本、次を打つであろう桧山にも無形の貢献をすることでしょう。願いはただ一つ、初めから全開を目指さずじっくり4・1を見据えてもらいたい。
(3)藤本・鳥谷の二遊間コンビは?
中盤までは、これで大丈夫! という感触はつかんでいません。口にこそ出さね、岡田監督の胸中も同様のはず。何しろライバルの中日には荒木-井端の鉄壁コンビがいます。彼らに一歩でも二歩でも迫るよう切磋琢磨してもらいたい。前年度リーグ覇者を降すには投手力を含めた守りでヒケを取ってはダメです。
他にもスペンサーの本来の実力、矢野の回復具合なども気になりますが、スペンサーはそれなりにやってくれたらいいし、矢野には焦らず仕上げしていく方が最終的にチームのためになると考えています。
例によって付記。2月に記した赤星、鳥谷の打撃への懸念。赤星はほぼ消えました。始動遅れはほとんどなくなり、杞憂に終わりそうです。
鳥谷は? また記す機会があるでしょう。岡田監督にとってだけではなく、私にも成長を祈る後輩なんですから……。
March 15, 2005 01:25 PM | コメント (0) | トラックバック (1)
2005年03月08日
やっぱり甲子園って素晴らしい
コクド問題からふと……
堤コクド前会長が逮捕された。株所有、売買を巡って嫌疑がかけられ、東京拘置所に拘留されている。この逮捕を発端に西武鉄道の経営見直しも着手され、子会社の一つである西武ライオンズの売却問題も浮上してきた。
前年度の日本一チームの身売り問題が出てくるのは前代未聞であるし、リーグ再編の予兆さえ感じられるが、一部の報道によると球団の03年度の赤字は20億円にも上るとあり、コクドグループを再建しようとする人々にも看過できない数字でしょう。
ライオンズもやはり、他のパの球団のほとんどのように赤字経営に陥っていたのはやや意外な感がする。ほとんどのプロ野球ファンはご存知だろうが、球団の収入源の主なものは入場料収入、テレビの放映権料、グッズ販売である。中でも入場料は根幹を担っている。
西武の観客動員はここ5年、1試合平均2万5000人を下回っている(昨年までは地方ゲームを含む)。昨年などは、日本ハムを下回り、ロッテ(千葉マリン)ともそう変わらない数字が出た。そういえば、昨年の日本シリーズ3試合も平均2万8000強(最大収容人員は3万5879)。名古屋ドームより約1万人下回っていた。
実は西武ができた79年、近鉄担当をしており、何度も取材に出かけた。最初の印象は3点。(1)球場へのアクセスの悪さ(2)ネット裏からトイレへの遠さ(3)雨よけがほとんどない--だった。
(2)はやがて解消され(3)は西武ドームが完成してお客さんも見やすくなったが、(1)についてはこれは解決しようがない。球場の所在地は埼玉県所沢市、都心の新宿や池袋から小1時間はかかる。ゲーム開催日は臨時列車も出しているが、千葉県、神奈川県在住のファンにはかなり不便な地。別に西武球場建設に関わった方々を非難するつもりはないが、電車の終着駅に球場があるのはいかがか。運賃収入には好適だが、一方で観客動員にはマイナス要素があるのではないか。
そこで、思い出したのが甲子園の立地条件。同球場は大正13年(1920年)8月1日に完成、十干十二支の頭の甲(きのえ)と子(ね)から名付けられたことは知られているが、兵庫県から払い下げを受けた土地が神戸、梅田のほぼ中間点に位置することも当時の建設関係者の頭にあったと聞いている。
その後、中等・高校野球の聖地になり、阪神タイガースの本拠地となっていくが、京都、和歌山(紀南)あたりからも足を運べることが、タイガース人気の一因になっているのではないだろうか。
当時の電鉄関係者の先見の明には感服するし、久万前オーナーもこの先人たちに感謝と敬意の念を払っていた。
付け加えるなら、我々新聞社、テレビ局にとっても、ありがたい場所の“日本一の球場”である。
March 8, 2005 01:28 PM | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年03月01日
もっと気迫を、大声を
阪神のオープン戦を見て
2月24日から阪神の安芸キャンプに行ってきました。26、27日オープン戦も見たくて、出かけ28日に帰阪しました。
オリックスとの2試合で私なりのテーマを持って見て、いろいろな“仕入れ”が出来たと思っていますが、そんな中でまず感じたのは、気迫がほとんどネット裏に伝わってこない、声の出し方が少ない、小さいということでした。
いよいよ実戦が始まる--となれば、胸の高ぶりがあって当然でしょう。プロなんですから。しかも、金本、桧山らベテランは参戦せず、若手中心に先発メンバーを組み、ベンチにも1軍候補をたくさん入れていました。
いわゆる「ふるいにかける」スタートで、結果を出すのは一番ですが、その結果を出すためにも気迫を、大声を出すことが不可欠です。
初戦、先発・杉山が崩れ、2番手の新外国人ダーウィンも痛打を浴びて3-11と惨敗しましたが、2人の仕上げ不足、大敗以上に私はそのことが気にかかって仕方がありませんでした。相手のオリックス若手がヘッドスライディング、ダイビングキャッチなどハッスルプレーを見せただけに、なおのこと対照的に映りました。
余談になりますが、パ・リーグのチームがセ、特に阪神や巨人などの人気チームと対戦する時は、それこそ目いっぱいキバをむいてきます。これはもう伝統的なもので、まして今年は交流戦もあり、百戦練磨の仰木監督のこと、恐らくゲキを飛ばしたでしょう。
かなり不満だったので、高知へ舞台を移した2戦目の試合前、平田ヘッドコーチにぶつけてみました。「確かにそう言われると……」と言葉を濁し、否定はしませんでした。
大声を出すというのは柔道の試合前のように集中力を増すのは確か。さらに、野球の場合は連携プレー、守備位置の確認など、戦うために必要不可欠だし、ベンチのムードを盛り上げるのにもプラスになります。
平田ヘッドといえば、ショートの現役時代、元気印の申し子みたいなタイプだっただけに、こちらの不満も理解してもらったようでした。
同ヘッドは、きっとミーティングで気合を入れたんでしょう、2戦目はかなり大声が出ていたし、気迫も伝わってきました。攻守交代の際も全員が全力疾走していました。先発・太陽が3回無失点に抑えてリズムに乗れたこともあったでしょうが、今後もこういう戦い方をしてもらいたい。もし、初戦のようなことが再び出れば、また厳しく指摘するぞ! と脅して? おきましょう。
最後に2回前に沖縄キャンプでの赤星、鳥谷の仕上げに疑問ありという内容を記しましたが、この点については、私のモヤモヤは晴れなかった……と付け加えておきます。
March 1, 2005 01:30 PM | コメント (0) | トラックバック (5)
