2008年02月25日
センバツ出場校訪問記・沖縄尚学 最終回
午後からは場所を学校のグラウンドに移動。まだ前々日の雨の影響が残っていました。
泥濘を直す作業が始まったが、これは日常茶飯事の光景。グラウンドは校舎の地下1階部分が部室という変わった仕組みになっている。とても広い部室は全学年共同使用、奥にはウェート場もある。用具やマシンもここにあり、選手はゴロゴロと押して出てくる。この位置は右翼にあたるため、地面から校舎の一番上までネットがかけらている。
また、部室出入口付近が指導者のスペースになっており、来客者にとって打撃練習中ともなればグラウンド入り口からの道のりは非常に危険…。そんなときは選手が護衛役を買って出てくれる。この日は2年生の大屋純人(まこと)マネジャーがサポートしてくれた。
3つのケージを利用してフリーバッティングが始まった。鋭い打球がネットにぶつかっては落ちていく。「危ない!」、「上がった上がった」と注意を促す指示があちこちから聞こえる。校舎の窓ガラスを割ることも珍しくない。そんなときは学校前の修理店がパリーンという音と同時に駆けつけてくれるらしい。中堅付近にあるブルペンは3人が同時に投げられる屋根付き。この日も東浜巨投手(2年)、上原亘投手(2年)、比嘉祥也投手(1年)がそろって投球練習していた。評判の投手陣をひと目見ようと本土からの来客も多い。“沖縄尚学投手陣 共通認識五箇条”のもと、さらなるレベルアップを目指す。
最後は「今年から毎日やっている」というベースランニングの進化系メニュー。「前まではベースランニングでやっていたんですが、よく考えたらランニングホームランなんて滅多にない」。
単打、二塁打、三塁打、それぞれベースへ(1)最短コースで(2)真っ直ぐに(3)膨らまないように、を徹底させる。この日は三塁打を11秒06で走った選手がいた。比嘉監督はチーム一の俊足・上原壮央外野手(2年)を呼んで「11秒06を切れなかったら、全員アヒル(歩き)だからな」と指示。これには選手たちも「うわ…。きつい」と顔を曇らせた。
何とか回避しようと考える選手たち。本当は右打ちなのに左打席からスタートしようとしたり、スパイクの土を念入りに落としてみたり。すかさず監督から「いつから左打ちになったんだよ!」と突っ込まれた。
仲間の声援を受けて上原壮選手ゴール。まだタイムを言っていないのに「いえーい!」と盛り上がる。結果、見事にクリアし拍手が沸き起こった。
比嘉監督は話す。「僕は投手出身。大学時代の学生コーチ経験が生きているところもあるけど、野手メニューはいろいろな人に聞いたり、調べたりとまだまだです」。今の2年生は監督就任時ちょうど1年生、つまり同監督の1期生になる。新垣君は「僕たちの監督になってうれしかった」と就任を喜んだ。この代で、もう1つ記念碑を建てるつもりだ。
(おわり)
◎・・・沖縄尚学高校硬式野球部グラウンド
グラウンド=センター100m、右翼45m、左翼90m。ブルペン3つ、室内練習場はなし。
練習時間=平日:15-20時、休日:9-17時
夜間=照明4基完備
交通=那覇バスターミナルなどからバス、「沖大前」下車すぐ。
☆比嘉監督はじめ沖縄尚学高校の皆さん、お世話になりました。センバツでの活躍を祈っています。(矢島彩)
※次回は丸子修学館高校を予定しています。
<お知らせ>
矢島彩「アマ〜い野球ノート」は下記のアドレスに移転いたしました。
http://www5.nikkansports.com/baseball/yajima/top-yajima.html
今後とも、よろしくお願い致します。
February 25, 2008 05:37 PM
