2008年02月16日
センバツ出場校訪問記・東北(宮城)最終回
東北ナインは午後2時にグラウンドへ集合し、フリーバッティングが始まりました。
5人程度がティーメニューを同時進行で消化していく。「このままずっと外で練習したいです…。打席に立ってピッチャー見たときの感覚とか目に入るものが、室内と外では全然違うんです」(選手)。その話を聞くと、ゲージに入る選手の顔が心なしか嬉しそうに見えた。今日の練習テーマは「元気良く声を出して」ということであちこちから威勢のいい声が聞こえる。気を抜くと、「おいおい、声が出てないじゃないか!」と寮監・武内充さんが選手よりも大きな声で喝を入れているのも微笑ましい。
投手陣は球場の外で延々とランニングメニューをこなしていた。30分走4ポイントなど、距離や時間によってポイントが分かれており1ヶ月で300ポイント以上獲得しなければならない。投手にとってランニングは大事なトレーニング。ご飯を食べるような日常生活感覚で取り組んでほしいと五十嵐監督は考えている。わざと走り終えて苦しそうな選手に話しかけてみた。「ポイントはおまけみたいなものです。自分のために走ってるから関係ない」と高い志しに感心。ポイント制導入6日目、すでに彼は157.4ポイントを獲得していた。今度はさっきまでパソコンでデータを打ち込んでいた阿部功太郎マネジャー(1年)も走っていた。マネジャーも「体が鈍るから」と毎日10周走っているそうだ。
時計の針が16時をまわると、さすがに東北の冷え込みは厳しい。ネックウォーマーの選手を見ると、寒い地方に来たことを実感する。小澤先生にカイロをいただき、バッティング練習を見学してみる。ボールの数が多いせいだろうか、ボール拾いの時間はほとんどなかった。五十嵐監督は黒いバットを片手にじっと練習を見つめている。ときどき選手に話しかけ、2人で相談するように指導していく。
室内では我妻敏コーチが2人1組になった投手陣に100本ノック中。選手は泥だらけになりながらボールを追っていた。この熱気ぶりは窓ガラスの凄まじい結露が物語っている。
練習は「充電日」という自主練習にあてた月曜日と、授業のある金曜日以外の平日は14~19時くらいまで。30分以上かかるグラウンド整備に指導者も加わり、てきぱきと土をならしていく。
「声を出すことにしても何にしても、今日だけじゃなくて継続していかなければ意味がない」(我妻コーチ)。東北高校野球道場と書かれたグラウンドで、鍛錬の日々が続く。
◎・・・東北高校硬式野球部グラウンド
グラウンド=センター120m、ブルペン4つ、室内練習場(ブルペン2つ)
練習時間=平日:14~19時、休日:9~16時
夜間=照明4基完備
交通=JR東北本線・仙台駅、市営地下鉄・泉中央駅からバス。「泉ビレジ1丁目」下車すぐ。
☆五十嵐監督はじめ東北高校の皆さん、お世話になりました。センバツでの活躍を祈っています。(矢島彩)
※次回は沖縄尚学高校を予定しています。
February 16, 2008 11:19 PM
