2007年09月14日

ノート

駒大・榊原主将が欲しいもの

 春に7季ぶりのAクラス入りを果たし名門復活を予感させた駒大。今秋も開幕から3連勝と好スタートを切った。ここまで14打数8安打と好調なのが主将・榊原浩司(4年)だ。

 1割7分9厘。昨年1年間フル出場して、前年からは考えられないような不本意な打率を残してしまった。次の打者が好調だったこともあいまって、不振ぶりがひと際目立った。榊原は結果が出ないとすぐに打撃フォームを変えていた。指導者、チームメートなど色々な人からアドバイスを受けたが、すべてを聞き入れようとしてしまう優しい性格も災いし、それを繰り返しているうちに1年が終わってしまったというわけだ。

 「打席でも訳がわからなくなって、1球ごとにフォームを確認してました。気持ちに余裕もなくて楽に入れなかった」。

 入学直後から試合にも出場し、下級生のころから主軸を打っていた。外野手に挑戦させてまでスタメン起用するところにも期待の大きさが現れていた。チームトップの打率を残した2年秋、勝てば太田誠監督(当時)がリーグ500勝という試合で、同学年の東洋大・大場翔太(4年)からサヨナラ本塁打を放ったことがある。無数のフラッシュを浴びながら人懐っこい笑みを浮かべていた。

 しかし、その表情を見る機会が急激に減った昨年。リーグ戦を終えると苦しい本音がこぼれ落ちた。

 「打てないですね。悩んでますよ…」。

 主将にも就任し、落ち込む姿を見せるわけにもいかない。少しずつではあるが、自分に厳しい榊原の姿勢が解決のヒントを与えてくれた。春季リーグ戦中盤に差し掛かると快音が聞かれるようになる。結果的に2割6分7厘まで回復した打率は「自分の形が作れるようになった」と納得のいくフォームを見つけられた証拠だった。さらに榊原にとって追い風にもなったのが8月に行われた東都選抜による国際大会だ。コーチとして帯同した中大・清水達也監督(43)も「榊原が一番よく打った」と労うように、日本選手では“3番遊撃手”として唯一フル出場。現在、同じ状態で最後のリーグ戦を迎えられている。

 「雰囲気がいい。自分もチームも落ち着いている。リードされても最終的に追いついていればいいというくらいの気持ちです。個人タイトルですか?それはいいです」。

 入学してから入れ替え戦も優勝決定戦も経験した。欲しいのは優勝しかない。

 ◆榊原浩司(さかきばら・こうじ)1985年(昭60)6月4日生まれ。三重県出身。小学1年のときに四日市トップーエースで野球を始める。中学時代も同チームに所属し、エースとして活躍。ボーイズの日本代表にも選出された。仙台育英(宮城)では1年夏に甲子園出場。50メートルは6秒0。176センチ、74キロ。右投げ左打ち。

September 14, 2007 07:19 AM


コメント

矢島さん、お久しぶりです。と言っても何ヶ月もコメントしていないので覚えていらっしゃらないでしょうね。スポーツライターをしているLEONです。今年の選抜前以来かな。
これからは大学野球のシーズンですね。でも今年は選手が「小粒」だなと思います。見ていてプロで「即戦力」になりそうな選手があまり見当たりません。私は主にプロ野球の担当ですから、スカウトの方たちと話す機会も多いですが、やはり皆さん同じことを考えているようです。高校生ドラフトも中田(大阪桐蔭)・佐藤由(仙台育英)・唐川(成田)以外はどうしても落ちますし・・・。ただ私は東都の選手には期待しているんです。いつも「全力疾走」するから。他のリーグに比べ、データにも表れています。
また気になる選手がいたら紹介して下さいね。私は今アメリカで、明日から『レッドソックスvsヤンキース』の取材です。

投稿者 LEON : 2007年09月14日 17:23

いよいよ開幕した各秋季リーグ。数多くあるチーム、数多くの選手の中で榊原選手に着目されたのは矢島さんらしいなあと思いました。正直、榊原選手については今日まで何も知りませんでした。しかし、周りのアドバイスを受けようとするあまり自分のバッティングを見失っていったというエピソードから彼がとても素朴なひとなのではないかという印象を受けました。一流のスポーツの多くが一度はこのようなことでスランプに陥っていると聞きます。そこからどうやって立ち直ったのか。キャプテンとしての責務か?、選抜チームでの経験か?普通はその重圧に押しつぶされる選手が多い中、きっとものすごい練習と気の強さを手に入れたのでしょう。すばらしいことです。入れ替え戦と優勝戦。大学リーグならではの緊張感ある試合ですよね。まだまだ、たくさんのすばらしい選手がいることでしょう。とかく斉藤祐樹投手が目立つ中で、大学野球という舞台でまだまだすばらしい選手はたくさんいることでしょうね。今後はいったいどんな選手がクローズアップされるのか楽しみです。今回はインタビューの内容が少なかったけれど、それでも伝わってきました。私ももっともっと勉強したいです。今日は自信を持って提出した申請書をけちょんけちょんに理論立て手けなされ、反論もできずへこんでいました。また、がんばります。勇気をありがとう。

投稿者 ヒラパン : 2007年09月14日 23:46

矢島さん、こんにちは。
先日は、私の個人的な質問にもかかわらず、お返事を書いていただき本当にありがとうございます。とても嬉しかったです!!(投稿者名と本文の名前が違っていてすみませんでした^^;)

やはり、実際に試合を見ながら覚えていくことが大切ですよね。先輩や野球に詳しい仲間にいろいろ教えてもらいながら頑張りたいと思います。そして、野球の魅力を沢山発見していきたいです。


投稿者 kiki : 2007年09月18日 23:28

LEONさん
ブログを覚えていていただきありがとうございます。
スポーツライターの方だったのですね。
確かに今年は例年に比べて、目玉選手以外は小粒になってしまいますね。
そういう年でも将来活躍しそうな大穴選手を見つけるのが
スカウトさんの腕の見せ所だと思いますのでドラフトの日を楽しみにしています。
プロ野球でも東都リーグの評判は高いそうで
私もこのリーグが大好きなのでうれしいです。
アメリカでの取材頑張ってください!

ヒラパンさん
選手の数だけいろいろな背景がありますよね。
榊原選手は野球センス(高校、大学でも1年時からベンチ入り)がありながら1年間も低迷。
その期間、本人に原因が分かるはずもないので
周りの方々に聞いたところ、今回のような人間性が浮き彫りになりました。
こういうことも不振につながるのだとハっとさせられました。
下級生のときから出場している選手は傍から見れば充実している印象があります。
しかし、そのぶんだけの悩みも抱えていることを改めて知りました。
ヒラパンさんも申請書の作成頑張ってください!

kikiさん
先輩方も野球をもっと好きになってもらえるように親切に教えてくれると思います。
また、学生さんにしか聞けないような素敵なお話をたくさん配信してください。

投稿者 矢島 : 2007年09月19日 19:29

「取材」って本当に面白いですよね。それぞれの競技によって取材方法が違うし、また野球でもプロとアマは全く違いますよね。矢島さんも暑い日々を過ごしておられることでしょう。
私は帰国しましたが、今年は特にメジャーの取材は多いです。本当に今シーズンはメジャーの関心が皆さん高いようで、色んな方から聞かれます。またアメリカの取材方法は全然違うので慣れないと大変だと思います。
今日は友人のライターから気になる選手を教えてもらいました。渡邉貴美男(国学大)です。私は去年、甲子園で文星芸大付(栃木)の選手で、小柄だけどセンスを感じる選手だということは思っていましたが、映像を見せてもらってビックリしました。バッティングでも大場(東洋大)からクリーンヒットを打ったりとグンと実力がアップしたようですね。ここにも「ハンカチ世代」のホープがいましたか。主にプロ野球担当なので大学生の有望選手を教えてもらえるのは本当にありがたいです。

投稿者 LEON : 2007年09月21日 17:28

LEONさん
メジャーリーグの取材も日本と全然違うのですね。
ロッカールームで取材をしているのをよく見かけますが
最初見たときはびっくりしました。
取材方法も国や競技によって違うのでおもしろいですね。
実は国学院大・渡邉選手と榊原選手のどちらを掲載しようか迷いました。
(学年と、直接対決で駒大が勝ったので榊原選手にしました)
春のリーグ戦はフル出場でノーエラー。
守備の人の印象がありましたが、打撃も成長しています。
試合を見ていると、声もすごいのでとにかく目立っています。

投稿者 矢島 : 2007年09月23日 00:22

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